作者:白田
小説家になろうをご覧の皆さん。
ようやく心を決めました。
この場を借りて、ひとつの告白をさせていただきます。
これは私の人生において最も大きい秘め事でございます。
そしてその
その真相をお話しします。
——府中三億円事件を計画、実行したのは私です。
おそらく、これまで多くの方が幾重に渡り考察してきたであろう事件。
通称「三億円事件」は私が行いました。この文書は、その一部始終を書いたものです。
なぜ、この事件を起こしたのか。
なぜ、捕まることなく時効を迎えられたのか。
その後、私の人生はどうなったのか。
事の顛末すべてを、ここに書き記していく所存でございます。
私自身、こういったもの(私小説というのでしょうか)を書く事自体が初めてなもので、至らぬ部分は多々あると思いますが、最後までお付き合いくださればと思う次第です。
* * *
この事件をご存じない方のために……
府中三億円事件とは、1968年十二月十日、東京都府中市で起きた窃盗事件です。
現金輸送車に積まれた東京芝浦電気(現在の東芝)従業員のボーナス約三億円が、偽の白バイ隊員に奪われた事件。
当時の三億円は現在の貨幣価値にして約十億円——現金強盗事件としては未だに日本最高額とされています。
1975年十二月十日に公訴時効。
1988年十二月十日に民事時効。
日本犯罪史に名を残す未解決事件、完全犯罪として成立している事件です。
その未解決事件の全貌を、まさに今からみなさんにお話し致します。
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