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【社会】

教育勅語を現代的に 文科相「検討に値する」

 柴山昌彦文部科学相は二日の就任記者会見で、教育勅語を巡って同胞を大切にするといった基本的な記載内容を現代的にアレンジして教えていこうという動きがあるとして「検討に値する」と述べた。「アレンジした形で、今の道徳などに使えるという意味で普遍性を持っている部分がある」とも語った。

 政府は昨年三月の閣議で、戦前の教育の基本理念を示した教育勅語を学校で扱うことに関し「教育の唯一の根本とするような指導を行うことは不適切」とした上で、憲法や教育基本法に反しない形での教材使用は否定しないとの答弁書を決定した。

 野党や教育学者などからは「教育勅語の排除・失効を決めた国会決議に反する」「戦前回帰の動きだ」といった批判や懸念が出ていた。

 

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