柴山昌彦文部科学相は2日の就任会見で、教育勅語に関し「同胞を大切にする、国際的協調を重んじるといった基本的な記載内容について現代的にアレンジして教えていこうと検討する動きがあると聞いており、検討に値する」と述べた。
教育勅語を巡り政府は2017年3月、「憲法や教育基本法に反しないような形で教材として用いることまでは否定されない」とする答弁書を閣議決定し、野党が批判。同4月には「政府として教育の場における活用を促す考えはない」との答弁書を閣議決定した。
会見で柴山氏は、過去に戦後教育や憲法のあり方が「バランスを欠いていた」とツイートした点についても説明。「教育では権利、義務、規律をバランスよく教えることが求められるという趣旨だ」とした。