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 素材の味を引き立たせる塩はなんでも合うのか検証します。 
	
	世の中には色々な調味料があるが、素材のシンプルな味を楽しめるのが塩だ。海水から作られたその調味料は地球の恵みと言っていいだろう。 
そんなことはどうでもいい! 砂糖を使って「甘くておいしい!」なんて言ってる場合じゃないだろう。何が原宿でパンケーキだ。男は黙って岩塩でも噛みくだけ。 
	
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。 
				
			前の記事:「食通が塩で食べるなら俺たちは砂糖で食べる」 人気記事:「8番らーめんの魅力を確認しに行ってきた」 砂糖をかけておいしい食べ物を塩でやってみる記事です先日、「食通が塩で食べるなら俺たちは砂糖で食べる」の記事で、塩で食べると食通に見えるものに砂糖をかけて食べ比べを行った。 
ほとんどの食べ物がおいしく、そこで「砂糖をかけておいしいものは塩をかけてもおいしいのでは」と気になり、夜も眠れなくなってしまったのですぐにやることにした。 ただ、いつも使っている場所が予約で埋まっており、自宅でやることになったのが気がかりである。引っ越したばかりなのだ。塩とかたれる汁を床に落とさないでほしい。全員が帰った後に悲しい気持ちで掃除をしないといけないので。 知り合いを呼んだ(知らない人を呼ぶのは怖い)。左から又来さん、筆者、能登さん。この場所は家ではなく、後ほど出てくる場所です。 
	砂糖で食べそうなものをスーパーで買ってきて、いざ食べ比べ開始である。果たして、おいしいものは出てくるのか、そして、床は汚れてしまうのか。 
備え付けの冷蔵庫に物が全然入らないところから撮影が始まった。そういう冷蔵庫だった。(ホテルにあるタイプのやつ) 
	梅干しに塩をかける昔、祖母がよく食べていた食べ方だ。おやつの時間になると、梅干しに砂糖をかけて食べていた。実際にやってみるとお茶によく合っておいしい。 
最初からトリッキーな食べ方が登場したと思っているかもしれないが、買い物としているときに「砂糖をかけて食べるものってないな」と思ったからである。砂糖をかける食べ物をもっと出してほしい。 梅干しに塩をかけているときのドキドキ感があった。 
	元々、しょっぱいものに塩をかけるという、健康に対してロックな行為に背徳感を感じている。今、1Kで6畳の自宅から伝説が生まれようしているのか。 
酸っぱい! 
	酸っぱさとしょっぱさの無間地獄。この梅干し1つだけでご飯5杯食べられる。スーパーで普通に売られている梅干しが昔ながらのしょっぱくて酸っぱい梅干しになるので、田舎のことを思い出しながら食べたい人におすすめである。 
子どもの頃に梅干しが嫌いだった能登さんは久しぶりに食べ、泣きそうになりながら「嫌いなことを思い出しました」と言っていた。ごめんと思った。 
	思い出しただけでよだれが出てくる。 
	トマトに塩がおいしい次はトマトである。トマトに砂糖をかけるとフルーツみたいになっておいしい。塩はどうだろうか。きっとおいしいだろうな。 
この日、包丁もフライパンも買ったので生活のレベルが上がった。 
	全員の心の中に不安が一切ない、塩かけトマト。 
	ものすごくおいしい。 
	みずみずしく、野菜のフレッシュさがより感じられ、なんでもない普通のトマトがよりおいしくなる。「おいしい!これおいしい!」とテンションが上がるおいしさだった。 
テンションの上がった部屋の主は、その後に2つ目のトマトを食べようとした際、トマトの汁で床を汚してしまった。みずみすしさを憎んだ。 
	こういう食べ比べの記事はおいしいものが出てこないとテンションが下がるのでおいしいのが出てきてよかった。 
	塩が合うグレープフルーツは黄色次はグレープフルーツである。グレープフルーツに砂糖をかけて食べたことはないだろうか。昔のグレープフルーツは甘みが少なく、酸っぱくて苦みが多いために砂糖をかけて食べていた。明治の頃、グレープフルーツが海外から輸入されたときからこのような食べ方をしていたらしい。 
果肉が黄色、オレンジの2種類買ってみた。 
	黄色の方が苦みが強く、甘みも控えな味、ピンクは甘みがあり、苦みが少ない。この差がどう出るのか。 
さて、塩を振って食べようとしたとき、スプーンがないことに気づいた。半分に切ったグレープフルーツをスプーンで果肉をすくって食べるのがおいしいのだが、この家にはスプーンがない。買いに行くのも面倒である。 スプーンがないなら仕方ない、 
	このまま食べるしかない。 
	箸では食べることができなかったのでかぶりついたら、食通っぽさがゼロになった。高級料亭にいる食通ではなく、サバンナの世界で生きるために食べ物を求めるタイプの食通。 
味はこういう風に食べる地域もあるかもしれないと思う味だ。おいしい気がする。サラダにフルーツが入っているのが大丈夫な人ならきっとおいしいだろう。「なしではないよね」とピンクのグレープフルーツを食べた能登さんを見たら悶絶していた。 「まずさしかないです」 
	確かにピンクのグレープフルーツに塩をかけて食べたところ、全然おいしくない。黄色の甘みが少なく、苦みが強い部分が塩に合うのだろう。 
黄色の方がおいしいよと2人にも食べてもらったところ「ピンクよりは合いますけど決しておいしくはないですよ」と言われたので味覚は十人十色ですね。 この企画で自分の味覚のストライクゾーンが広いこと知りました。 
	この後、ヨーグルトに塩をかけたらところ、とがった酸味が丸くなる感じがして食べられる味になった。酸味などをまろやかにする効果があるのかもしれない。個人的には好きだったが星2.5でした。 
	電子レンジを買いに行くここからは暖めた方がおいしいものをやりたい。フライパンを使おう。IHのコンロにフライパンをセットし、スイッチを入れたときだった。 
温まる様子がない。 
	100円ショップで買ってきたフライパンなのだが全然温まらない。試しに水をジュッとした音もならず、電源を入れてもしばらくすると切れてしまう。 
昔、キッチン用品などを取り扱うお店で働いて能登さんいわく「このフライパン、IH対応じゃないですね。IHのコンロはフライパンがIHに対応してないと認識しないんですよ。」 このままだと企画が進まない。そこである決断をした。電子レンジを買おう。 この部屋には電子レンジがない(もっと言えば洗濯機もない)。買おうと思ってはいたが、コンビニ飯や外食中心だったので早急に必要だとは思っていなかった。今まさに必要な場面がやってきた。 コンビニに行く雰囲気があるが、電子レンジを買いに行くところです。 
	なるべく安いものを探しに中古ショップに行く。温める機能しか無いシンプルなレンジからオーブンレンジなど色々あるが、パンも焼ける7000円ぐらいのレンジを購入することにした。 
店員の方から「配送でよろしいでしょうか?」と聞かれたが、「いや、持って帰ります!」と答えたとき、驚きと困惑の表情を浮かべる店員の顔を見逃さなかった。多分、珍しいのだろう。そりゃ重いもんな。 ただ、そこは接客のプロである。「それでは包装して袋にお入れしますね」と丁寧に包装してくれた。これで持って帰れる。「重いのでお気をつけくださいね。」その言葉と共に渡された電子レンジ。これでチンし放題である。 買ったぜ! 
	購入店から自宅までは20分ほどである。電子レンジが重かったとしても、まぁそこまで大変じゃないだろうと思いながら3分後。 
腕が取れる重さ。 
	重いのだ。重すぎて腕が悲鳴をあげている。「台車がありますけど使われますか?」と店員にすすめられたが「全然大丈夫ですよ、このまま持って帰ります!」と言ってしまったことを後悔する重さ。台車がほしい。 
歩いては休憩の連続で家が遠い。 
	途中、変わってもらった。腕が限界だったから。 
	途中、青信号に全然ならない信号があり諦めて置いて帰る案も出たが、諦めず40分ぐらいかかってなんとか自宅に着いた。 
24時間マラソンを走りきったときぐらいの達成感。サライを熱唱したい。 
	引っ越しから1ヶ月、ようやく我が家に電子レンジが来た。自宅の文明が進んだ歴史的瞬間だった。文明開化の音がする。 
早速、牛乳を温めてみよう。 
	おいしい! 
	雨で濡れた冷たくなった体にホットミルクが身にしみる。ただ、普通のホットミルクと違うのは塩が入っていることだ。 
それでも、おいしいのだ。薄いポタージュスープのような味である。こういう風に飲む家庭もあるかもしれない。他の人にも飲んでもらおう。 「料理の途中みたいな味ですね」 
	ご飯にかけて、チーズと黒コショウをかけたい気持ちになったそうだ。それ、ドリアだ。「でも有りか無しで言うと有りですよね?」と質問したら「いや、ないですよ。」と言われた。2人に言われたので、多数決で無しになった。 
外国の料理でありそうな味。 
	北海道では砂糖をかけてアメリカンドッグを食べるそうだ。塩でも合う。これは満場一致だった。 
	トーストしたパンに塩をかけても、パンの香ばしい香りと塩気が美味でした。 
	小麦粉たちと塩は合う。 
	借りた施設でもちを焼くこの撮影した日、いつも使っている施設が予約でうまっており昼間に使えず、夜しか空いてなかった。 
なので自宅で撮影をしたのだが、電子レンジを買えなかったときのことを考えて、出かける前に一応、施設の予約をしておいた。買えてしまったが、キャンセルするのは申し訳ないので、せめてもちだけでも焼きに行こう。 もちを焼くぞ! 
	薄切りのもちをお腹いっぱい食べて帰ろうと思います。 
	全員、気持ちとしては「家で電子レンジを使えばいいのでは?」と思っている。だが、口に出さない。しかし、手際の良さに帰りたい気持ちが表れている。 
無心になって焼く。 
	砂糖醤油があるが、今回は塩醤油でいただきます。 
	砂糖醤油で食べるお餅は絶品である。甘辛い味で大人から子どもまで大好きな味だ。何個でも食べられる気がする。 
今日は、塩醤油である。食べる前にいったん気持ちの整理をつけて頂こう。水を多めに入れたコップを横に置きいざ、実食。 見た目はおいしそう。 
	しょっぱい。 
	全員でしょっぱい、しょっぱいと言いながら食べた。 
	しょっぱい。もうこの世の全てのしょっぱさが詰まっているぐらいしょっぱい。おいしいとか、まずいとかではない。しょっぱいです。 
おいしさの枠を超えたしょっぱさを味わいたい人におすすめ。 
	この後、帰ったあとにシュークリームに塩をかけて食べたらおいしかった。これが塩スイーツだ。 
			色々とやってみたが、砂糖をかけておいしいものは、塩だと合わないものが多いようだ。諦めないで色々なものに塩をかけていきたい。あと、もう少し大きなキッチンのある部屋に引っ越したいです。
		 
	他人に本棚を見られる恥ずかしさってあるな。 
	
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