株式会社Books&Companyは9月10日、電子書籍のみなし売上を先払いする制作サービス「Books&Cloud(ブックスアンドクラウド)」を開始した。同社が電子書籍を制作し販売を開始した時点で、実際の売上とは無関係に50ダウンロードぶんが出版社へ支払われる。電子出版における「取次金融」の担い手を目指すサービスと言える。
本サービスを依頼する際は、作品ごとに売上計画書を同社へ提出する必要がある。50ダウンロード以上を販売するためのノウハウは、同社から提供される。電子書籍の制作後は、同社を通じて電子取次を経由し各電子書店で作品が販売される流れとなる。
販売開始月の月末には、実際の売上と無関係に50ダウンロードぶんのみなし売上が先払いされる。出版社の売上正味は平均すると販売価格の50%となる。つまり、仮に小売希望価格1000円の本を販売開始したとすると、入金額は2万5000円となる(いずれも税別)。
販売開始月の末から2カ月後の時点で売上が計画(制作費+50ダウンロードぶん)を上回った場合は、その差額が出版社へ支払われる。料率はダウンロード数によって異なる。逆に、計画を下回った場合は、差額を同社へ支払う形となる。複数の作品を契約している場合は、その売上と相殺することも可能になっている。
Books&Companyは2017年9月に設立された、電子書籍制作や配信などの事業を行うベンチャー企業。代表取締役の野村衛氏は、集英社で女性誌・書籍編集・ECサイトの立ち上げやウェブ事業・版権事業などに携わっていた。
参考リンク
Books&Cloudの紹介ページ
http://www.books-company.com/bookscloud/
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