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【格闘技】

村田、ドーピングに怒り WBO王者が禁止薬物

2018年10月2日 紙面から

ミット打ちで右ストレートを放つ村田=東京都新宿区の帝拳ジムで(藤本敏和撮影)

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 村田が、同級王者の薬物問題に怒りをあらわにした。ボクシングのWBAミドル級王者・村田諒太(32)=帝拳=が1日、所属ジムでの練習後に取材に応じ、同じミドル級のWBO王者ビリー・ジョー・サンダース(29)=英国=が9月27日に禁止薬物の興奮剤オキシロフリンの陽性反応を示したことに「失望した」と強い口調で怒りを示した。

 防衛戦を前に「去年ルミュー(元IBF王者)に勝った試合も薬物のおかげやったんかって。こういうのが一番モチベーションが下がります。命懸けてやる意味がなくなってしまう」と話した。人気があるミドル級は薬物問題も多く、今年2月には現WBC、WBAスーパー統一王者アルバレス(メキシコ)が禁止薬物クレンブテロールの陽性反応を示した。それでも資格停止処分はわずか半年。村田は「薬物問題を止めるには厳罰化が必要」と強調した。現役選手としてはクリーンに勝ち続けるほかに状況を変える方法はない。この日は今回の試合前としては最長となる9ラウンドのスパーリングをこなし「最後までしっかり動けた」と手応えをつかんだ。薬物問題への怒りを胸に秘めて20日、米ネバダ州ラスベガスのV2戦に向かう。 (藤本敏和)

 

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