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【プロ野球】

CSヤバい…巨人4位転落 上位3球団すべてに負け越し

2018年10月2日 紙面から

ヤクルト-巨人 8回裏、ヤクルトに追加点を許し、さえない表情の巨人・高橋監督(左)=神宮球場で

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◇ヤクルト8-5巨人

 ヤクルトが7年ぶりに巨人戦の勝ち越しを決めた。2回に大引の2ランで先制すると4回にも大引が4号ソロ。5回には雄平の3ランで加点した。小川は7イニング1失点で8勝目。巨人は終盤に3本塁打で追い上げたが及ばず、4位に後退。

     ◇

 前夜のサヨナラ勝ちの勢いはどこへやら…。巨人は中盤までの7失点が重くのしかかり、終盤に5得点するもツバメの勢いに振り切られた。DeNAと入れ替わって4位へ後退した。

 強烈な巨人キラーにしてやられた。2016年4月30日(神宮)から、対戦7連敗中のヤクルト先発・小川に7イニング1失点と抑えられた。

 今季ヤクルトに5戦2勝のプチキラー吉川光では、分が悪い。今年の通算で2本塁打だった大引に、まさかの2打席連続アーチを描かれるなど4イニング4失点だ。「甘くなった球を打たれました」と左腕。5回には2番手アダメスが雄平に3ランを放たれた。

 反撃の号砲は華々しかった。7回に阿部が右翼席へ10号ソロ。新人から18年連続2桁本塁打とし、長嶋茂雄の17年を抜き球団新記録を打ち立てた。8、9回に2点ずつ加点しても、結局は3点届かない。高橋監督は「もっと早く点を取りたかった。振り返っても仕方がない。この次、頑張ります」と冷静に語った。

 痛い敗戦で11年以来、7年ぶりヤクルト戦負け越しが決定。広島、DeNAと上位にいる3球団すべてに対して負け越しとなった。

 残り2試合。すでにシーズン負け越しが決まっている。07年にセ・リーグのポストシーズンが始まって以後、その場に進めていないのは昨季だけ。2年連続となれば、盟主の看板についた傷が大きくなる。CS進出へ、今こそ今季のスローガン「奮輝」が求められる。 (川本光憲)

 ▽巨人・阿部(新人から18年連続の2桁本塁打)「別に(記録は)どうでもいいです」

 

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