歌手の渚ようこさんが28日午前10時40分心不全のため東京都内の病院で亡くなった(年齢非公表)。30日、公式ブログで公表された。
山形県出身の渚さんは、昭和歌謡の申し子的存在として知られ、作詞家阿久悠さんとコラボしたり、若松孝二監督の映画「実録・連合赤軍あさま山荘への道程」の劇中歌を歌うなど独自の世界観で魅力を放った。メジャーレーベルからアルバムを出したこともある。芸能界にも根強いファンを持ち、24日にクレイジーケンバンドデビュー20周年ライブに出演したばかり。11月30日に予定していた恒例のリサイタル(東京・四谷区民ホール)は、中止となる。歌手活動の一方、新宿ゴールデン街でバーを経営。芸能関係者のたまり場になっていた。
葬儀は、遺族の意向で家族葬を営み、後日、お別れの会を開くという。