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石川

はっけよ~い「エ~ン」 輪島で泣き相撲 好取組?相次ぐ

母親に支えられながら、取組で元気な泣き声を響かせる豆力士=輪島市河井町の重蔵神社で

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 赤ちゃんの健やかな成長を願う「のと泣き相撲」が三十日、輪島市河井町の重蔵神社で開かれ、能登地域から参加した九人の“豆力士”が、拝殿に元気な泣き声を響かせた。(関俊彦)

 昨年に引き続き二回目の開催。生後六カ月から二歳未満の赤ちゃんは、おはらいを受けた後、化粧まわしとはちまき姿で特設の土俵に登場。行司の「のこった」の声に驚いて泣いたり、母親に抱きついたりする取組を、保護者や地域住民らが温かく見守った。

 泣き声の大きさや表情の愛らしさを神職らが審査した結果、二代目横綱は山口愛莉ちゃん(1つ)=穴水町河内=に決定。母・千鶴さん(36)は「とにかく元気にのびのび育ってほしい」とほほ笑んでいた。

 ユニークなしこ名を決めるしこ名賞には「華奈(はな)の花」として土俵に上がった橋田華奈ちゃん=輪島市鳳至町=が選ばれ、表彰式後に二代目横綱と取組。母・奈津未さん(32)は「今日はたくさん泣いたけど、将来は笑顔いっぱいの明るい子になってほしい」とわが子の成長を願っていた。

 会場では、地元の太鼓団体「輪島和太鼓虎之介」の演奏もあった。同団体に所属し、昨年に引き続き行司を務めた出坂孝志さん(50)は「泣かせるのは難しい。でも、今日は良い取組ばかりだったね」と振り返っていた。

 

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