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NewsPicks、日経、スマニュー、グノシー…ニュースアプリユーザーは“おっさん”なのか?ニュースアプリのユーザープロファイル調査

◆「グノシー」は女性比率が40%強と高め、「NewsPicks」は20代~40代男性の利用が中心。
◆おうちごはん志向の「グノシー」ユーザー、「日本経済新聞電子版」ユーザーは趣味も充実
◆「グノシー」ユーザーはSNSやニュースアプリ利用が多く、時間に余裕がある様子

ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は、一般ネットユーザーの行動ログとデモグラフィック(属性)情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用して、ニュースアプリのユーザープロファイル調査を実施しました。
1997年をピークに新聞発行部数は減り続け※1 、通勤電車でも紙の新聞を広げる姿はめったに見なくなりました。多くがスマホでの情報収集にシフトしているものと考えられますが、ニュースアプリを使っているのはどんなユーザーなのでしょうか。「NewsPicks」「グノシー」「スマートニュース」「日本経済新聞電子版」4つの主要ニュースアプリのユーザーのペルソナを行動ログとアンケート調査から探ります。

※1
https://www.pressnet.or.jp/data/circulation/circulation05.php
http://www.garbagenews.net/archives/1886548.html

分析概要

ヴァリューズ保有モニターパネル(20代以上)のスマホデータを用いて、「NewsPicks」「グノシー」「スマートニュース」「日本経済新聞電子版」のアプリを2018年1月~6月に起動したユーザーを抽出。抽出したサンプルのアンケート回答結果や、インターネット行動ログの集計結果からデモグラフィックやサイコグラフィックなどのユーザー像を調査しました。

※ネット行動は2018年5月のスマホの行動ログを対象としています。
※アンケートは、ヴァリューズで定期的に行っているアンケートで、下記項目について聴取しています。
・居住形態と同居家族
・メディア(テレビ、雑誌など)の接触時間
・消費傾向(国内旅行、外食、化粧品などへの出費額など)
・興味、関心のある事柄
※アンケート項目は、ログで抽出したサンプルのうちアンケートデータが紐づくユーザーを集計対象としています。


考察サマリ

◆「グノシー」は4メディアで一番女性比率が高い。「NewsPicks」は20代~40代男性の利用が中心。

「NewsPicks」「日本経済新聞電子版」はそれぞれ8割程度を男性が占めていて、「グノシー」は女性比率が40%強と、4メディアの中では比較的女性比率が高そうです。
「NewsPicks」は20代、30代、40代男性がそれぞれ20%程度ずつで、「NewsPicks」ユーザーの内の65%に上ります。「NewsPicks」の男性50代比率が全体ユーザーとほぼ同じ10%となっているのに比べ、「日本経済新聞電子版」は50代の男性が16%と他のメディアより高くなっています。20代の利用者割合も「NewsPicks」には及ばないものの20%と高く、若年層から中高年まで、幅広い世代の支持を得ているようです。

図表1 各ニュースアプリユーザーの属性(性・年代)


◆懐事情と購読料は正比例

職業はいずれのアプリも「会社勤務(一般社員)」が断トツ。
「NewsPicks」「日本経済新聞電子版」は「会社勤務(管理職)」「会社経営」と「学生」の比率が他の2アプリよりも高く、就活から始まるビジネスライフを広くカバーしているといえそうです。「パート・アルバイト」「専業主婦(主夫)」は「グノシー」と「スマートニュース」に支持が集まっています。

図表2 各ニュースアプリユーザーの属性(職業別)


完全無料の「グノシー」と「スマートニュース」に対し、「NewsPicks」は1,500円/月、「日本経済新聞電子版」は4,200円/月と、それぞれ全コンテンツの閲覧には購読料が発生するため、利用アプリは懐事情にも大きく影響されていそうです。
そこで個人年収を見てみると、やはり明らかに購読料と年収の相関関係が確認できます。「日本経済新聞電子版」ユーザーは個人年収1,000万円以上が16%を占め、全体の半数以上が500万円以上。「NewsPicks」ユーザーも4割以上は500万円以上です。
対して「グノシー」「スマートニュース」は6割程度が個人年収400万円未満で、比較的低年収のユーザーが多いようです。

図表3 各ニュースアプリユーザーの属性(個人年収)


個人年収が高ければ可処分所得も高いのは容易に想像がつきますが、「NewsPicks」「日本経済新聞電子版」ユーザーは2割以上が1ヶ月あたりの可処分所得7万円超。これは全体と比べると10%程度高い結果です。セレブだから有料ニュースなのか、有料ニュースに投資してきた結果セレブなのか、気になるところです。

図表4 各ニュースアプリユーザーの属性(可処分所得) 


◆おうちごはん志向の「グノシー」ユーザー、「日本経済新聞電子版」ユーザーは趣味も充実

各ユーザーのお金の使いみちはどうでしょう?

「NewsPicks」と「日本経済新聞電子版」ユーザーは男性ビジネスマンが多いためか、外食費が高い傾向です。書籍購入費も全体平均の2倍に上ります。40代以下の男性が6割以上を占める「NewsPicks」ユーザーは子どもの教育費が高く、比較的年齢層の高い「日本経済新聞電子版」ユーザーのようには旅行や嗜好品に費やす余裕が少ないようです。

外食を除く食費だと「グノシー」ユーザーが最も多く、おうちごはんには妥協したくない女性像が浮かび上がります。化粧品やCD・DVD購入も「グノシー」ユーザーが他のアプリを上回りました。

図表5 1ヶ月あたりの平均支出額(円) *支出額が4アプリユーザー中最多の項目を黄色で表示


◆テレビを最も長時間視聴しているのは「グノシー」ユーザー。「NewsPicks」ユーザーは電子書籍を併読。

アプリ以外のメディア視聴時間を媒体別に確認しました。
テレビを最も長時間視聴しているのは「グノシー」ユーザー。「NewsPicks」ユーザーは1時間未満が4割近く、その分電子書籍に使う時間が多いようです。

図表6 他メディアの1日あたり視聴時間


◆投資意欲の高い日経ユーザー、時間には余裕のグノシーユーザー

高年収の男性ビジネスマンが特徴的な「日本経済新聞電子版」ユーザー、女性が多い「グノシー」ユーザーについて、アンケート結果から、興味関心をマッピングしました。縦軸は各セグメントのユーザーの回答数のボリュームを示しており、横軸は各セグメントユーザーの回答率と全ユーザー平均回答率の差分を示しています。
「日本経済新聞電子版」ユーザーは「経済」「マネー、投資」「ビジネス関連」といったビジネス・学習分野の関心が突出。ほかに「スマートフォン」「デジタル機器」「パソコン」、また「お酒」などの関心が高いのは、余裕のある証拠かもしれません。

図表7 「日本経済新聞」アプリユーザーの関心


「グノシー」ユーザーの関心で特徴的なのは「テレビ番組」や「映画」「ファッション」「ダイエット」が他アプリのユーザーよりも高い点。ビジネス・学習分野のなかでも「経済」より「マネー、投資」に関心があるようです。

図表8 「グノシー」アプリユーザーの関心


では、これらユーザーはどんなアプリを使っているのでしょうか? 各アプリユーザーがほかによく使っているアプリをスコア化してみます。スコアは全体とのリーチ率の差分で、特徴的に良く見ているほどスコアが高くなります。

SNSについて見ると、「グノシー」ユーザーは11位までに「LINE」「Facebook」「Twitter」「Instagram」(スコア上位順)の4アプリ全てが入っており、SNS利用ユーザーが多そうです。一方「日本経済新聞電子版」ユーザーは、「LINE」以外のSNSが上位に。「Twitter」「Facebook」「Instagram」の順番となっています。男性高年齢層が他SNSと比べて多い「Facebook」よりも「Twitter」の方が特徴的に使われているのは少し意外に感じられます。Yahoo!の各アプリはいずれも上位ながら、両方のユーザーに使われている「Yahoo! 天気予報」を除くと「日本経済新聞電子版」ユーザーは「Yahoo! 乗り換え案内」と「Yahoo! ファイナンス」、「グノシー」ユーザーは「Yahoo! JAPAN」や「Yahoo! ニュース」と違いがあります。「日本経済新聞電子版」ユーザーは男性ビジネスマン中心だけに出張や外出が多く、投資への関心が高そうです。「グノシー」ユーザーは「スマートニュース」を含め「グノシー」以外にもニュース系アプリの利用が多く、動画も上位。比較的時間に余裕があるのかもしれません。

図表9 「日本経済新聞電子版」「グノシー」ユーザーの上位利用アプリ


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株式会社ヴァリューズについて

株式会社ヴァリューズは、マーケティングノウハウとIT先端技術を活用して、新たな市場価値の創造をサポートする、事業成長支援企業です。モニター会員の協力により、行動ログとデモグラフィック(属性)情報を活用した次世代マーケティング手法「VALUES eMark+」(ヴァリューズ イーマークプラス)サービス提供のほか、経営課題のコンサルティングから、課題解決、販売促進の支援まで、独自のノウハウとソリューションで多くの企業を支援しています。


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