技術系メーリングリストに集う人たちにとって、もしかすると役立つかもしれない
真・技術系メーリングリスト FAQ
- 2004年10月30日版 -


人目のお客様です。
(since 2000.05.31)
更新情報
2005/03/15
  • メールアドレスを変更しました。
    新しいメールアドレスはdon.quixote.tellalie@gmail.comです。
  • 2004/10/30
  • なんか忙しくて様子を見ていないうちに、Geocitiesも変わっていたのですね…
  • メーリングリストへ送るメールの署名に、広告的要素を折り込むのは画期的なアイディアだと思うのですが…
  • メーリングリストへ送るメールの署名に、広告的要素を折り込むという画期的なアイディアを実践してみました。非難囂々です。私は、どうすればよいでしょうか?
  • 2003/05/11
  • 質問をした所、「コンサルティング料」の支払いを強要されました。
  • 管理者に連絡を取りたいのですが…
  • 2003/04/02
  • 日本語が通じないようなのですが…英語の方が通じますか?
  • 私信で届いたメールの対処について…
  • 2003/02/26
  • 初心者だからと言って、あんまりひどい書き方で中傷されたら誰だって傷つきますよね。
  • スレッドについて…「SHOUD」は「すべき」で「しなければならない」ではない
  • きょうのひつどく スペシャルトピック
    今日の必読 スペシャルトピック
    Q:メーリングリストへ送るメールの署名に、広告的要素を折り込むのは画期的なアイディアだと思うのですが… (New! 2004.10.30)
    A:一日でも長く生き、一回でも多くの美味しい食事を取りたいと思うのであれば、止めておいた方が良いでしょう。

     あなたはメールにおける「署名」という意味を正しく理解していますでしょうか?
     署名とは、絶対的ではないもののあくまでメールを出した人が何処の誰であるかを簡単にサイン文であり、 署名が本文よりも長くなっていたりするようなのは本末転倒も甚だしい行為と言えます。
     本文よりも署名の方が長くなってしまうような場合、果たして本文はメーリングリストに投稿する価値と意味のある内容を持った内容になっているか、 今一度見直す必要があるのではないでしょうか?

     ましてや、本文に中身が無く、署名に、メーリングリストの参加者にとって何ら価値のない宣伝・広告的な要素が、限度を超え、目に余る量が含まれている場合─── このような場合は、spam行為と言え、メーリングリストのシステムを動かしているコンピュータやネットワークの資源、 メーリングリストに参加している人のコンピュータやネットワークの資源を盗んでいるに等しい行為と言えます。
     あなたが「そうではない」と主張したところで、この場合、最終的に不利益を被る人はメーリングリストを動かしているシステムの所有者、 あるいはメーリングリストに参加しメーリングリストのシステムから配送されてくるあなたのspamメールを受信する側の人です。

     あなたが、相手側の主張に耳を傾ける意志がないのであれば、あなたは、あなたがspamを送信するのに負担したコスト以上の被害を徐々に被ることになります。
     それは、金銭的なものかもしれませんし、目に見えない評判のようなものかもしれません。
     場所や形態は、ネット上の匿名掲示板でのネタとしてかもしれませんし、あるいはあなたへの直接的な抗議のメール、もしくは直接的な電話、物理的な接触に至るかもしれません。
     ネット上での匿名掲示板とは言え、異口同音となれば、それなりの信憑性を持ちますし、一度人が集まり出すと、思わぬ所で思わぬ人の目に触れ、耳に入ることとなり、 あなたの人格を貶め、築き上げてきたものを失うことになるかもしれません。

     あなたは、そのような現象の発生を軽んじるかもしれませんが、あなたに好意ではない良からぬ気持ちを抱く人間を多数発生させ、その中の何人かが物理的な接触をはかった場合、どのようなことが起こるかは誰にもわかりません。
     何処の誰が参加しているか直接的に目にする機会はないものの、さまざまな価値観や性格を持つ不特定多数の人が参加しているメーリングリストです。
     中には過激で極端な性格を持ち、陰湿に執念深く付きまとい、残虐な行動を起こす人もいるかもしれません。

     そのような人に積極的に悪意を押し付けるような行為をしなければ、「あの時の警告を真摯に受け止めていれば…」と、新月の夜、誰も居ない場末のゴミ捨て場で薄れゆく意識の中で思うリスクを少しは下げるでしょう。
     あなたは「そんなバカなことが…たかがネットだろ?」と思うかもしれません。
     でも、今さっき、雑踏の中で絡んできた彼ら、もしかしたらメーリングリストでのあなたのspam行為に業を煮やした小金持ちが送り込んだ密偵、あるいは刺客かもしれませんよ。



    Q:メーリングリストへ送るメールの署名に、広告的要素を折り込むという画期的なアイディアを実践してみました。
    非難囂々です。抗議のメールは来るし、電話も鳴りやみません。カミソリ入りの手紙なんて言う古典的な強迫も届き始めました。
    私は、どうすればよいでしょうか?
    (New! 2004.10.30)
    A:自分で蒔いた種です。自分で刈り取るしかないでしょう。

     非難囂々という反応が返ってきたのであれば、これは警告と受け止め、即刻止めるべきでしょう。
     ましてや、自分の画期的なアイディアの実践をすることの許可を、自分が参加しているメーリングリストの参加者に尋ねたりするのは愚の骨頂でしょう。
     そのような行為をした結果、あまり反応がなかった場合、もしかすると、あなたは「反応があまり無いということは容認されている」と思うかもしれません。

     しかし、ちょっと待ってください。

     大多数の人は、「無視」という反応をするでしょう。
     それは、あなたに関わらない方が自分の身の為だと思っている至極賢明な人たちだからです。

     不特定多数の人が参加するメーリングリストです。
     中には怒り心頭で、あなたへの報復を準備している人がいるかもしれません。
    そのような人が、あなたに対し、これから行う報復の手段を明らかにするでしょうか?

     あなたが行った行動は、自分で油を撒き、火を付けているに等しい行為です。
     自分の取った行為の正当化をメーリングリスト上で声高に叫んだり、自分の進退をメーリングリストに問うなどの行為をした場合、 自分を燃やす油の種類を、灯油から、ジェット燃料に変えているようなものです。
     あなたに良からぬ感情を抱く誰かの怒りの炎にも、同じ燃料が効率的に注がれていくことでしょう。

     もしかしたら、明日の朝、とる予定だった朝ご飯は今までの人生の中で一番美味しい食事になるかもしれません。
     昨日の夜、軽くとった食事───そう、手作りパンにスライスチーズ半枚が最後の食事になってしまうのはあまりにも悲しい結末になるのではないでしょうか?
     メーリングリスト本体へ、進退伺いをする前に、メーリングリストの管理人に相談し、メーリングリスト上での活動を自粛する方が身の為になるかもしれません。



    Q:初心者だからと言って、あんまりひどい書き方で中傷されたら誰だって傷つきますよね。 (New! 2003.05.31)
    A:初心者を騙って、あんまり酷い質問が連発されたら、誰だってムカつきますよね。

     あなたは「初心者」という事を免罪符に、調べれば分かるようなことを、あるいは本来であれば異なる所に質問すべき事を、 あなたにとって「何でも無料相談所」であるメーリングリストに投稿していませんか?
     多くの人達にとっては、そのような行為は迷惑以外の何者でもありません。
     また、あなたにとっては難しく思えて質問したとしても、あなた以外にとっては難しくなく、FAQレベルの質問かもしれません。
     そのような質問が続けば、見る度に気が滅入り、落ち込んでいきます。
     あなたは自分の質問が、そのメーリングリストに相応しい質問であるか、あるいはFAQレベルの質問でないか、 十分に検討・調査をした上でメーリングリストに質問を投稿したでしょうか?
     「した」と断言できるのであれば、残念ながらあなたの価値観や尺度はそのメーリングリストでは通用しないということでしょう。

     あなたが、どの程度の何を指して「中傷」という言葉を持ち出してくるのかはわかりませんが、 あなたにとっての「中傷」は、多くの人にとっては極々当たり前の注意喚起であることが多いように思えます。
     そのような、自分に明らかな落ち度があり、至極当たり前の事を指摘されて、逆ギレをするようでは、 メーリングリストに参加する多くの人達は、あなたの事を「自分本位の生き方しかできない、係わらない方が良い人」とマークするでしょう。
     多くの人達に、そのような心象を持たれてからでは、あなたがいくら勉強をして出直してこようが、 質問をしても誰それとなく日頃回答を寄せる人全員に無視をされて、返答が付く事のない、虚しいメールを書き続ける事になるだけでしょう。



    お知らせ
    ・当ページはリンクフリーです。
    また、メーリングリストなどのコミュニティに当ページを無断で紹介して頂いても何ら問題ありません。 ただし、情報が更新されている可能性もありますので、リンク先として当ページをご紹介くださいますようお願いいたします。
    →リンク先: http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/5656/

    ・連絡先: don.quixote.tellalie@gmail.comまでお願いいたします。
    ご案内
    ・併せて読むと、とっても為になるかもしれないし、ならないかもしれない用語辞典
    真・コンピュータ用語辞典(http://glossary.tank.jp/)にて公開中!!
    ・さらに、プログラマになりたいと思うあなたに役立つかも知れない
    真・プログラマになるには(http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/5667/)にて公開中!!


    目次
    第1章 メーリングリストに参加するまで
    第2章 メーリングリストに参加したけれど・・・
    第3章 メーリングリストに発言をしてみたい!!
    第4章 メーリングリストへの発言メールのシタタメ方
    第5章 質問はしてみたけれど・・・
    第6章 もっとよく調べろと言われても・・・
    第7章 教えてくれてありがとう! 無事に解決しました。
    第8章 メーリングリストの常識ってなんですか?
    第9章 こんな場合は・・・
    第10章 これは何!? どうすれば良いの!?
    付記 このFAQについて
    巻末付録

    第1章 メーリングリストに参加するまで
    Q:「真・技術系メーリングリスト FAQ」とは何ですか?
    A:あなたが技術系メーリングリストを快適・便利に利用し、また周囲もあなたの言動により迷惑や不利益を被らないようにするためのノウハウをFAQ形式で提供するものです。


    Q:メーリングリストとは何ですか?
    A:。。。本当に技術者?

     社会人でも学生でもなんでも良いのですが、メーリングリストと掲示板の違いについて、第三者に説明できるようになるまでは、参加しない方が身のためでしょう。


    Q:技術系メーリングリストとは何ですか?
    A:ここで言う「技術系メーリングリスト」とは、一般的なメーリングリストよりも特定のある技術などについて技術者同士が情報交換するためのメーリングリストを指します。

     技術系メーリングリストは、その道のプロが集っているように見え、迅速に問題が解決するかのような印象を受けますが、他人に自分の宿題を押し付けたり、人生相談や愚痴をこぼす場所ではありません。
     ましてや、命の電話でも駆け込み寺でもありません。
     あくまで、技術者同士が情報を交換するための場所です。


    Q:技術系メーリングリストに参加するためにはどのくらい費用がかかりますか?
    A:一般的なメーリングリストと同じく、基本的にメールの送受信に必要な通信費をあなたが負担するだけで、あとは無料で参加する事が出来るはずですす。

     しかし、無料だからと言っても「何でもあり」という訳では無いですし、無論「無料なんでも相談所」なんかではありません。
     また、無料でそれらの環境を提供し、運営している人たちへの感謝と尊敬の念を忘れてはいけません。


    Q:メーリングリストにはどこで参加する事が出来ますか?
    A:メーリングリストはたくさん開設されています。 サーチエンジンなどで「メーリングリスト」と参加したいテーマを検索条件にすれば、何かしらは見つかるでしょう。

     見つからなければ、恐らく探し方が悪いか、無いと言うことなのでしょう。
     もし、運良くメーリングリストを見つける事が出来た場合、そのホームページに記述してある通りに参加手続きをすれば、メーリングリストに参加できるはずです。


    Q:フリーメールからメーリングリストに参加したいのですが・・・どうも、このアカウントでは参加する事ができないようなのですが何故でしょう? (New! 2002.01.19)
    A:メーリングリストの管理人の仕事が増える可能性があるからです。

     一般的に、フリーメールアカウントのメールボックスは容量制限が一般のメールボックスよりも厳しく、メールボックスが溢れだし、 管理人、もしくはメーリングリストに向けて大量のエラーメールが送り出される可能性が高いからです。
     もしかすると、あなたは過去にそのメーリングリストで受けた屈辱、恨みを晴らすべく、そのような効果を狙って管理人を困らせようとしているのかも知れませんが、管理人もバカではありません。
     このような事故を未然に防ぐ為、フリーメールアカウントでのメーリングリスト参加を制限しているメーリングリストが増えているようです。


    Q:では、こまめにメールボックスをチェックし、メールボックスが溢れ無いようにすればよいと言うことですよね? この点に関しては100%遵守します。 しかし、それでもフリーメールアカウントで参加できません。 何故でしょうか? (New! 2002.01.19)
    A:フリーメールアカウントの開設の手軽さ、匿名性にかまけて、無責任な発言をする人が後を絶たないからです。

     一般的に、フリーメールアカウントは比較的容易に短時間で誰でも作成できてしまいます。 また、送信したメールは送信元が特定されにくく、 ある程度の匿名性が確保されています。
     この事を悪用し、とりあえずフリーメールアカウントを取得し、メーリングリストをマニュアル、あるいはサポートセンター代わりに使おうという何ともけしからん考えを持った連中が少なからずおり、増加傾向にあるからです。
     このような連中は、いとも簡単に多くのメーリングリストが趣旨として掲げる「情報共有の場」という理念を蹂躙し、己の目的の為だけに無責任な発言を行い、メーリングリストを混乱に陥れる事が多く、また混乱に陥れないにしても、 自分の本懐が達成できた時点で退会するという「give and take」という互助の精神をも否定し、自分の都合だけで情報を引き出そうとする「情報の搾取者」が多数存在するからです。
     また、更に質の悪い連中は、フリーメールアカウントの匿名性をふんだんに活用し、実名ではとてもとても言えないような呆れた内容を発言し、メーリングリストを混乱に陥れるような 無責任で暴力的な発言をし、コミュニティが混乱するさまを一人ほくそ笑んで見物している人も中には居たりするようです。

     「メーリングリストが崩壊していくさまと、その過程でとまどう参加者たちを観察するのが趣味」という自虐的で変態的な嗜好の管理人でも無ければ、自らが管理をするコミュニティの崩壊に結びつくこのような行為は制限しようと考えるのは 自然の成り行きでしょう。
     このような理由により、最近ではフリーメールアカウントからの発言・投稿を制限するメーリングリストが増えてきているようです。
     しかし、自分の発言に自信があり、また責任を取れる内容であるならば、自分が現実社会において所属する組織の実名入りメールアドレスからでも 何ら問題がないはずです。
     そこを敢えてフリーメールアカウントから行いたいと訊くという事は、何かやましい考え───例えば「納期は明日なのですが、うまく動きません。誰か助けてください。回答お待ちしております」と言うような文面で、しかもFAQレベルの極めて初歩的な質問をしたいとの思惑があってのことでしょうか?


    Q:管理人から「転送メールでは参加しないでください」という案内がメーリングリストに流れました。これが意味する所は何でしょうか? (New! 2002.02.08)
    A:管理人の要らぬ労力を少しでも減らす為です。

     転送メールを使用している本人であるあなたはどのように転送されているのかを把握しているかも知れません。
     しかし、管理人はあなたが転送メールを使用し、どのような経路で転送されているのかを把握していません。
     この状態で、あなた御自慢の転送経路設定の何処かでトラブルが発生し、メールが正しく転送されなくなったとしましょう。 すると、どうなるでしょうか?

     この問いに即答できないあなたは想像もつかないのでしょうが、間違いなく管理人宛てに大量のエラーメールが到達します。  あるいは、転送途中で利用しているメール配送の仕組み如何によってはメーリングリスト本体へエラーメールが流される事があります。
       通常ならばトラブルの原因となっているメールアドレスのみを管理人により強制的に退会(もしくは配送の一時停止)させる事で事態の大部分は収集できるのですが、 しかし、転送メールを使用した場合、管理人が把握しているメールアドレスと実際にトラブルが発生しているメールアドレスが食い違う為、 さきに書いたようにどのメールアドレスがトラブルの原因となっているのか特定できず、また当の当事者であるあなたに通知が行く事はありませんし、 まかり間違ってもあなたが非常に重要なトラブルの原因となっている事に気付くはずもないので、管理人はこの事態の収拾の為に多大な労力を割く事を要求されます。
     エラーメールを意図的に発生させ、管理人に嫌がらせをしてやりたいのでないならば、即刻転送メールでの参加を取り止め、 メールボックスに十分な容量があるメールアカウントで再参加した方が良いでしょう。


    Q:転送メールを使用していたのですが、管理人にバレたのでしょうか? 強制的に退会させられました。 これは権限の濫用ではないでしょうか? (New! 2002.02.08)
    A:ほぼ間違いなく管理人に理があります。

     あなたは納得いかないのかも知れませんが、被虐性愛な趣味を持った管理人でもない限り、自分で自分の首を絞めるような事態を避ける為、 転送メールでの参加の禁止は注意事項として記載されているはずです。
     あなたはどう考えるのかは分かりませんが、一般的にトラブルの原因となりそうなものに気づいたのに、みすみすそれを放置し、傷口が広がるのを喜んで眺める人間はそうそう居ません。
     ですので、将来的な禍根を断つ為にも、管理人が転送メールを使用しているあなたを強制的に退会させたのは至極当然の事と言えるでしょう。


    Q:一参加者として今まで純粋にROMに徹してきたのですが、事もあろうに、管理人により私のメールアドレスがメーリングリストで晒し者になっているではありませんか!! これは明らかに私に対する嫌がらせであり、何らかの刑事罰の対象になるのではないでしょうか? あ、でも内緒の話、転送メールで参加してました… (New! 2002.02.08)
    A:転送メールで参加したあなたの方が分が悪いでしょう。

     管理人は、トラブルの原因となっている、あるいは将来的にメーリングリストの円滑な運営の為に問題となりそうなものを発見し、 その対処の為に、把握している情報を公開しただけであり、何も悪意をもってあなたのメールアドレスを晒した訳ではない事は明々白々です。
     もしも、「個人的に強い私怨をお互いに持つような事が過去にあった結果だ、陰謀だ!!」と、あなたがあくまで主張するのであれば、それはメーリングリストではなく、警察署でも裁判所でもお好きな場所で場外乱闘を繰り広げてください。
     しかし、警察も裁判官もいくら仕事とはいえ、こんな下らない問題を持ち込まれた方も迷惑すると思いますので、できればあなたの強い怨念を生霊として管理人の元へ飛ばす練習でもしてください。


    第2章 メーリングリストに参加したけれど・・・
    Q:メーリングリストに参加したはずなのに、メールが1通もきません。 どうしてでしょうか?
    A:そういうメーリングリストだからです。

     メーリングリストに参加したからといって、すぐにメールが来るわけでもありません。 誰かが発言するまで気長に待ちましょう。
     もちろん、自分が「あいさつ」をすれば、記念すべき1通目はそのうちに来ます。


    Q:自分のメールが正しく送られているか確認するためにテストメールをメーリングリストに送ったところ、何故か怒られました。 どうしでしょうか?
    A:そんな利己的な目的のために送られた「てすと(^^ゞ」と書いてあるような、ゴミメールなんて誰も見たくはないからです。

     今回は、自分の送ったものだから平気かもしれませんが、次に誰かが同じ事をした場合、きっと腹立たしく思うはずです。
     こんな事は、普通に考えればわかるようなものではありませんか?


    Q:いつもよりメールの量が増えたのですが、どうしてでしょうか?
    A:それは、メーリングリストに参加したためです。 メーリングリストに投稿されたメールはメーリングリストに参加している全ての人に配送されます。

    ですので、アナタが投稿したメールもメーリングリストに参加している全ての人に配送されますし、メーリングリストに参加している誰かが投稿すれば アナタをはじめとし、メーリングリストに参加している全ての人に配送されます。


    Q:しかし、メーリングリストに発言した直後から増えたのですが、どうしてでしょうか?
    A:考えられることは3つあります。

    1)あなたの発言により、メーリングリストに参加している人の発言が活発になった。
    2)あなたの発言した内容に問題があるため、問題のある人から嫌がらせのメールが大量に送られてきているのでしょう。
    3)1と2が同時に起きている。

    Q:以前に比べると、SPAMの送られてくる量が多くなったのですが・・・
    A:メーリングリストの参加者リストや、過去ログからメールアドレスを抜き出している暇人が居るからです。

     世の中には色々な人が居ます。 中には、効率的なSPAMの送信先アドレスの取得方法として、メーリングリストの参加者リストや発言からチマチマ(まぁ、プログラムで機械的にでしょうが)とメールアドレスを抜き出している連中もいます。
     どのように頑張った所で、ある程度の数よりかは確実に減らないので、諦めた方が精神衛生上とってもよろしいでしょう。
     逆に、抗議のメールなどを送ったりすると、「確実にSPAM"も"読んでいる人」として、あなたのメールアドレスが方々のスパマーに行き渡り、散々な目に遭う事も考えられます。
     ここは、「SPAMをコレクションにする」くらいの度量で行くのが無難な所でしょう。


    第3章 メーリングリストに発言をしてみたい!!
    Q:メーリングリストで発言をしてみたいのですが、私にはその権利があるのでしょうか? (New! 2002.03.24)
    A:あなたが過去に余計なことを発言し、管理人により発言を制限する処分が下されていない限り、基本的にはあるはずです。

     多くのメーリングリストにおいて、何らかの事情によりシステム的にあなたのメールアドレスに制約が課されていないのであれば、 あなたはそのメーリングリストの参加者として自由に発言を行うことができはずです。
     もちろん、メーリングリストに参加したばかりであるのならば、しばらくの間、そのメーリングリストの雰囲気を掴み、そのメーリングリストの不文律のローカルルール、 マナーに関する情報を学習する為にも、配信されてくるメールを読むことだけに徹するのも良いでしょう。
     また、システム的な制約は課されていないものの、あなたが過去に行った言動によりそのメーリングリストに発言しづらい雰囲気であるならば、 あなたがその事に負い目を感じ、またメーリングリストの参加者の多くの人たちが、あなたの発言を見て眉をひそめる間は発言を控えた方が要らぬトラブルを起こさずに済むのでよいかも知れません。
     いずれの場合にせよ、「発言を控えた方が良い」かもしれないが、あなたに対してあなたが有する発言の権利は剥奪されてはいません。

     あなたが「退会したい」、あるいは管理人に「退会処分」を宣告されるまで、思う存分発言しましょう。


    Q:上記のケースには該当しないのですが、この場合どうすれば良いのでしょうか? (New! 2002.03.24)
    A:メーリングリストの事で「メーリングリストの趣旨」など用意された文書を読んでも、どうしてもわからない場合は、そのメーリングリストで発言することを諦め退会するか、管理人に尋ねるのが良いでしょう。

     技術系メーリングリストに参加しているあなたの事ですから、「自分がメーリングリストで発言の権利を有しているか否か」という問題を解決する為に必要なことは、「論理的思考」の簡単な応用ですので、 メーリングリストの趣旨など、そのメーリングリストのローカルルールなどについて書かれた文書を熟読し、また一般的な「ネチケット」と呼ばれる物と照らし合わせれば、 十分に自分で判断できるはずです。
     それでも、自分が「メーリングリストの発言の権利」を有しているか否か判断が付かない場合は、そのメーリングリストの管理人に直接問い合わせてみましょう。
     きっと、管理人の立場で、公平にメーリングリストの趣旨やローカルルールなどと照らし合わせ、あるいはあなたの事情などを加味し、適切な判断を返してくれるはずです。
     返答に対し「公平な立場で判断していない」、もしくは内容に不満を覚えるのでしたら、そのメーリングリストで発言するのは諦め、メーリングリストを退会した方が傷口を広めずに済むでしょう。

     メーリングリスト本体へ「私は、このメーリングリストで発言しても良いのでしょうか?」と問い合わせるのは、可能な限り控えた方が良いでしょう。
     何故なら、あなたは気付かないかも知れませんが、あなたがそう思うに至った経緯をメーリングリスト上で発表し、他の参加者や管理者などに判断を仰ごうとすると、 その発言の中に、多くの人々の反感を買うような一文が含まれているかも知れないからです。
     そのような不用意な発言を行ってしまうと、メーリングリストで不要で不毛な議論が巻き起こりメーリングリストが混乱に陥ってしまいます。
     こうなってしまうとシステム的に制約が課されていないし、発言の権利が剥奪されていないにも拘わらず、あなたは「混乱を巻き起こした張本人」として、 心理的に「発言しづらい」という負い目を背負うことになってしまいます。

     もちろん、「自分に責任は無い」と思い、あるいは「負い目を感じない人」で、発言を続けるかも知れません。
     しかし、あなたが、そう思おうが思うまいが関係なく、あなたの発言に敵意を持った見えない人々により、あなたが発言できないよう様々な攻撃を仕掛けてくる事でしょう。  彼らの行う行為が正当であるか適法であるかは司直の委ねる所としたとしても、彼らの行為に潜むメッセージは「多くの人々の意見が過激化したもの」と捉えた方が間違いありません。
     それでも、あなたがメーリングリストに発言を続けるのは、管理人により「退会処分」が宣告されない限り、あなたの自由です。
     しかし、その選択は、更に多くの過激な人たちの逆鱗に触れ、想像を絶するほどの攻撃を受ける事になり、二度と発言しようと思う気が無くなる序章となるかも知れません。  どの選択をするかは、あなたの自由です。


    Q:困っているのですが、どう質問すれば良いのか分かりません。 どうすれば良いのでしょうか?
    A:あなたが困っている内容は、少なくともあなたにしかわかりません。

     文章の上手い下手はともかく、何も知らない第三者が読んでもわかるようにしてください。


    Q:初心者なのですが、どうすれば良いのでしょうか?
    A:あなたは、「質問のしかた」も初心者なのですか?

     あなたは、今までの人生において、質問のしかたと言うのを学んだ事が無いのでしょうか?
     大半の人は、「質問のしかた」までは初心者ではないと思います。 もし、自分が「質問のしかたも初心者だ」と堂々と宣言できる人は、小学校のときの恩師に相談するか、どこか心優しい人しか参加していないメーリングリストで質問のしかたの練習をしてきてから質問をしたほうが、嫌な思いをしなくて済むと思います。
     もちろん、技術系メーリングリストの荒波の中でショック療法を受けて、「質問のしかた」を一気に上達させる手もあります。


    Q:初歩的な質問なのですが、質問しても怒られないでしょうか? (New! 2001.05.24)
    A:初歩的な質問は、たいていの本に回答が書いてあります。

     自分で「初歩的な質問」と思うのであれば、まず間違いなく、膨大な量の情報が存在しています。 また、そのような内容は、たいていの書籍などにも記述があるはずです。
     技術系メーリングリストに初歩的な質問をして、不快な体験をする前に、サーチエンジンや手持ちの本、あるいはマニュアルなどを再読して、情報が無いか探した方が効率的でしょう。


    Q:やっぱり自信がないので、メールの本文中で「初心者です」と宣言したのですが、、、何故にこんな思いをしなくてはいけないのでしょうか? (New! 2002.01.19)
    A:「初心者」と宣言した所で、説明をする労力をサボる正当な理由とはならず、むしろ、一部の過激な連中へ向けて自ら標的を掲げて攻撃要請をしているようなものだからです。

     メーリングリストに参加している多くの人のうち、一部の過激な人達は「初心者=免罪符を振りかざす不逞の奴」とみなし、 このような「初心者」に対し「ショック療法」まがいの行為を行うことにより排斥することを信条とし、わざと煽るような過激な発言をして「初心者」の反応を楽しむ事に生き甲斐を感じている人もいるようです。
     ここで負けてそのメーリングリストを退会し、次なるメーリングリストに移住するのも個人の自由ですが、恐らく今のままでは何処に行っても同じ結果を繰り返すだけでしょう。
     しかし、幸いなことに、多くの場合において、メーリングリストはこのような人達ばかりで構成されている訳ではありません。
     それでも、あなたにとって「厳しい」と思うような意見ばかりが送られてくるという現実を考えると、どうやら「あなた自身に問題があるからだ」と考えた方が自然ではないでしょうか?
     あなたは「初心者」やそれに類する言葉を使用し、文中で宣言することで、その言葉に自分が説明を上手くできない理由のすべてを押し付けていたりしませんか?
     あなたは「そのようなつもりはない」とおっしゃるかも知れませんが、多くの場合において結果が示しているように「あなたにそのようなつもりは無くとも、周りはそのように見ている」ことが多いようです。
     これを改善する為にはいくつかの方法が考えられますが、とりあえず質問をする際には、問題点や問題点の背景、原因について入念な調査と熟考を重ね、また、自分が何処まで考え、調べたかを第三者に説明できるように訓練するのが良いでしょう。
     あなたが小学生ではないのであれば、一度小学生で習った「説明文の書き方」について再度学習をし、人に説明をする文章を書く上で必要な要素とは何かを勉強し直すのも効果があるかも知れません。


    Q:メーリングリストへの発言はどのようにすれば良いのでしょうか?
    A:現実社会で身近な人に尋ねるのと同じです。

     とりあえず、メーラーでメールを書いて送信すれば、何らかのメールがメーリングリストに送られるでしょう。
     その物言い次第で、答えてくれる人の対応も決まるでしょう。 つまり、アナタが「これは酷い」と思うようなメールが 舞い込んできた場合、その送信の主もアナタのメールを見て、同じように嫌な気持ちになったという事です。


    Q:メーリングリストでの発言は実名でした方が良いのでしょうか? (New! 2002.03.26)
    A:匿名でも実名でも、発言内容が意味不明、他力本願、あるいは人を小馬鹿にした態度がありありと滲み出ているのであれば、あなたのもとには多数の嫌がらせのメールが届くでしょう、

     基本的に、メーリングリストにおいての発言は匿名でも実名でも行うことができます。
     メーリングリストの運営方針として、実名での発言が推奨されているのであれば、できる限り実名で発言をした方が良いでしょう。
     一般的に、実名での発言を推奨するのには、発言者に自分の発言内容の自重を求め、不用意な発言によるメーリングリストの混乱を避ける目的があります。
     また実名発言の副次的な効果として、「実名で確信犯的に大嘘を書く輩は居ないだろう」という、 予想も付かないことが次々と起こる現代においてはかなり「おめでたい考え」を前提としていますが、 「できれば人間を信じたい」と思う多くの参加者に、あなたの発言内容を「信憑性が高い発言」との印象を与えるという事が挙げられます。
     姿形が見えないし、あなたの戸籍謄本を誰もが閲覧することが出来る訳でもないインターネットのことですから、 あなたが本当に実名で発言しているのか、あなた自身と現実世界とメーリングリスト上のあなたを知る人間にしか分かりませんが、 実名と思しき名前を名乗ることにより、これらの効果を上げることが出来ます。

     では、ハンドルやニックネームでの発言は駄目なのでしょうか?

     もちろん、ハンドルやニックネームでの参加者でも多くのメーリングリストで通用します。  固定的なハンドルやニックネームを使い、信憑性の高い、そして真摯な発言を積み重ねることにより、実名と同等の信頼を与えることが出来ます。
     どのようなハンドルやニックネームを使うのもあなたの自由ですが、それだけで人に不快感を与えるようなハンドルやニックネームを使うのは控えるべきです。
     「何故、控えるべきか?」───常識的に考えれば分かると思いますが、メーリングリストには様々な人が参加しています。  中には、影で他人を陥れることに快感を覚えているというかなり変わった、そして迷惑な人々も参加しているかもしれません。
     これらの連中は、自分がちょっとでも気に入らない、あるいは逆に気を引くようなものを見つけると、行動を起し始めるようです。
     「避けられるトラブルは避けるべき」と、あなたが思うのでしたら、無難なハンドルやニックネームを使った方が良いでしょう。  もちろん、あなたが敢えてこれらの連中の矢面に立ちたいと思うのでしたら止めはしませんが…。

     いずれの場合にせよ、発言内容が、多くの人々に自分の意志を明確に伝えられる文章に吟味し、 また姿は見えないが、確かに存在する他人を傷つけたり、不快感を与えないように最善を尽くすよう努力した文章を書くよう努めましょう。
     あなたがこの努力をしているうちは、たぶんメーリングリストの闇の部分を見ずに済むと思います。  逆に、あなたがこの努力を放棄するようでしたら、否応なしにメーリングリストの闇の部分を体験し、二度とメーリングリストで参加、 あるいは発言をしようと思わなくなることでしょう。


    Q:何だか、うまく動かないのですが、メーリングリストに質問しちゃっても問題ないでしょうか?
    A:状況を説明できるのならば、たぶん問題ないでしょう。 説明できないのであれば、霊感の強い人が集っているメーリングリストを探しましょう。

     メーリングリストに参加している多くの人たちには、「遠隔地にいる見ず知らずの人の曖昧模糊とした状態を察知できる何らかの能力」を持っている、と言う人はあまり見かけません。
     ですので、あなたが状態を説明する必要があります。 頑張って、「うまく動かない」を「□□の状況において、○○が△△となって、期待通りに動作しない」と説明できるくらいになりましょう。


    Q:もう、自力では手も足も出ません。 親切な方が多数存在しているという技術系メーリングリストに仕事を丸投げしても問題は無いでしょうか? (New! 2001.05.24)
    A:問題大アリです。 今すぐ上司に稟議書を書いて、仕事を外注した方が良いでしょう。

     メーリングリストに参加している多くの人たちがいくら親切だからといって、あなたの仕事を丸ごと引き受けてくれるはずがないのは、明々白々です。
     そのような事は、資本主義社会においては、仕事として発生し、それに対する対価が支払われるのが基本的な原則のはずです。
     また、社会通念上、そのような事をすれば、会社の信用が失墜するのは、常識的だと思うのですが、、、それでも、客先との守秘義務を無視し、会社の信用を失墜させてでも、仕事を完遂したいという強い意志があるのであれば、一度メーリングリスト上の「どなたか」に依頼してみるのも良いでしょう。
     ほぼ間違いなく無視されるか、あるいはメーリングリスト上では平穏無事でも、個人宛に大量の非難が届くことでしょう。


    Q:私は社会人ではなく、学生です。 課題として出された問題をメーリングリストに参加している人達に解いてもらっても問題はないでしょうか? (New! 2001.07.09)
    A:問題大アリです。 今すぐ事務局に退学届けを出し別な道を模索した方が、儚い人生の道を踏み誤り本当に下らない人生とならずに済む確率が少しは上がるでしょう。

     宿題は、基本的に自分の力で解決すべき問題です。
     分からない点があるならば、学友かあるいは高いカネを払って在籍させてもらっている、学校の担当教員・教官あたりに聞くのが筋と言うものでしょう。
     あなたに授業料をもらってる訳でもなく、ましてや「ここで質問に親切丁寧に答え、本来ならば落第すべきような輩を、まんまと生き残らせ、進級させるような事があっては、将来的に、業界に適さない人間が自分の同僚として入社し、会社のレベルや品位を落とし、そのフォローに尽力するような事態になる確率が上がる。そのような事態になっては大変!!」と考え、恐れおののいている、他の参加者たちが教えるはずがありません。
     ですので、よっぽどの物好きか、あなたと同じ程度のレベルが「一緒に頑張りましょう」と屁の役にも立たないような返事をよこす以外に、返事を期待しない方が良いでしょう。
     もっとも、そのような激励のメールがあなたのもとに届く事は永久にないと思われます。 何故なら、質問に対する答えの代わりにあなたのもとに届いた非難や抗議のメールの量と内容に驚いたあなたは、とうの昔にメーリングリストを去っている事になっているはずだから。


    Q:お子様なのですが、これは言い訳になりますか? (New! 2002.06.17)
    A:なりません。

     MLに参加している他の方もどのような立場の方であるかは、姿形の見えないメールからは分かりません。
     しかし、MLに参加している多くの人達は、MLが公の場所であることを弁え、 見ず知らずのたくさんの人達とコミュニケーションが取れるよう、 見ず知らずの相手を尊重し、相手に不快な気持ちを与えずに、自らの意見を述べ、自分の持っている情報を公開・共有し、他人の役に立てるように努力しています。
     あなたが「お子様」であると自認するのは勝手ですが、MLは基本的に社会的な常識を弁えた人間がコミュニケーションを取る場所です。
     あなたが「お子様」を隠れ蓑に横暴な振る舞いをするのであれば、あなたはガッコウの先生やママに泣き付くような嫌がらせを、多数報いとして受けることになるでしょう。


    Q:私はISO9000シリーズの認定を受けた社会的に品質保証に信用のある企業に勤める者です。 そのような会社に勤めている私がメーリングリストでマニュアルを調べればすぐに分かるような初歩的な質問をしても問題はないでしょうか? (New! 2002.01.19)
    A:「マニュアルを調べればすぐに分かるような初歩的な質問」をメーリングリストに質問するという事に問題はありますが、「メーリングリストに質問をする」という行為自体は社内的に問題がなければ特に問題ないでしょう。

     「マニュアルを調べればすぐに分かるような初歩的な質問」をメーリングリストにすると言う事は、調べる努力を放棄したと取られ、恐らく大量の厳しい意見のメールがメーリングリスト上、DM問わずあなたの元に届く事になるでしょう。
     これ自体は、昨今のメーリングリストのレベルの低下という現実を考えると、悲しい事ですが割と日常的に起こっている事なので、あなたが今後注意すれば解決する問題なのかも知れません。
     しかし、あなたが、とうの昔に解決したと思っている一連の言動が、回り回って、あなたの会社の客先や上司に知れ渡ると、あなたの会社にとっては「ISO認定という会社の品位、信頼を傷つけるゆゆしき行為」となるかも知れません。
     何分、厳しいご時世ですので、その結果、あなたが転属になったり、職を失ったりする可能性があるかも知れませんが、一般的にメーリングリストはそこまで関知しませんし、関与できません。
     もしかすると、メーリングリストの参加者のうち、非常に過激な思想を持った一部の人が、あなたの勤め先に何らかのアクションを取る可能性はありますが、それに会社がどう反応するかはメーリングリストとしてはやはり関知できない事です。
     あなたがメーリングリスト上で行った言動により、あなたの知らぬ所で何らかの決定がなされ、背後に不自然な笑みを浮かべた上司や人事部の人間の存在を感じる前に、メーリングリストに発言する内容については慎重を極め、会社の看板に傷を付けないように努力した方が、 あなたの輝かしいかも知れない職歴に、不本意な出来事により生じた新たな一行を書き加えることなく済むでしょう。


    Q:ちなみに、メーリングリストでは、どのような人たちが質問の回答をしているのでしょうか?
    A:日常的な業務に飽き飽きし、現実逃避をしている技術者や研究者たちです。

     多くの場合、メーリングリストは無料で運営され、参加している人たちも個人的興味から参加している人たちです。
     また、その中から質問に対する回答をしている人たちの多くは、自分の持っているノウハウを「情報の共有」と言う目的のために、善意から提供している人たちです。 彼らは現実逃避中とは言え業務の合間を縫って、あなたの質問に返事を書いています。 この事を忘れずに、「返事がこない」や「わからないので、もっと詳しく」や「わかりません」と安易に言わないようにしましょう。


    第4章 メーリングリストへの発言メールのシタタメ方
    Q:メーリングリストへの発言にタメ口は使っても良いのでしょうか?
    A:一般的なオトナの常識からすると、公の場所で面識の無い人に向かってタメ口や砕けた話し方をする人は、まず居ません。

     ほとんどのメーリングリストは、仲間内しか存在しない閉鎖的な空間ではありません。 むしろ、公の場と言っていいほど多種多様なたくさんの人たちが参加しています。 そのたくさんの参加者の中には、もしかすると現実社会においてあなたの人生を左右するような関係にある人も含まれているかもしれません。
     そのような中でも、どうしても普段使っている口語的な表現を使いたいのならば、結果を期待して使ってみてください。


    Q:メーリングリストへの発言で顔文字は使っても良いのでしょうか?
    A:普通は問題ありません。

     ただし、あまり多用するとバカに思われます。


    Q:メーリングリストへの発言で略語を使ったところ「なんですか、それは?」と言われました。 どうしてでしょうか?
    A:あなたの他に使っている人が居ないからです。

     あなたとあなたの周りでは極々普通の(むしろ流行最先端の)言葉なのかもしれませんが、それは非常に局所的なことであり、メーリングリスト全体から見れば「意味不明」としか捉えることが出来ません。
     「流行らせよう」と無駄な労力を使うより、平易な一般的な表現に置き換えた方が無難でしょう。


    Q:メーリングリストへの発言で隠語を使ったところ「は?」と言われました。 自分の経験上、技術系の人間ならば知っていて当然の範囲だと思うのですが、どうしてでしょうか?
    A:それは、あなたの経験はともかく、判断が間違っています。

     あなたがどのような経験をしてこようが知った事ではありません。 しかし、判断は間違っています。
     公の場所で言うに相応しい言葉とそうでない言葉があります。 また、自分が「一般的」と判断するのは極めて主観に満ち溢れており、多くの人にも適用するとは限りません。
     結果として、そのような言葉を好んで使うあなたの品格(あるいは、あなたを抱えている組織全体の社会的信用)が疑われる事がありますので、平易で無難な一般的な表現に置き換えた方が良いでしょう。


    Q:「ネチケットを少しは考えろ」と怒られました。 どうしてでしょうか?
    A:たぶん、現実社会でも周囲に同じ事を言われていると思います。 つまり、そういうことです。


    Q:「開発環境は?」(あるいは、「動作環境は?」)と言われたのですが、自分の環境がわかりません。 どうすればよいでしょうか?
    A:まず、パソコンの使い方を近くのパソコンスクールに行って「パソコンって何?」というところから覚えてきてください。

     自分のしている事、したい事、わかっていますか?


    Q:「Reply-Toを外してください」と言われたのですが、どうしてでしょうか?
    A:あなたは、自分だけに情報を送って欲しいのかもしれませんが、情報を送る側の意思としては「情報を共有したい」からです。

     どうしても情報を独占したいのであれば、ベンダと秘密保持契約付きのサポート契約を結べばよいでしょう。


    Q:「機種依存文字は使わないでください」と言われました。 機種依存文字とは何ですか?
    A:あなたは自分が使っているコンピュータしか知らないかもしれませんが、世の中にはたくさんの種類のコンピュータがあるからです。

     あなたが機種に依存した文字をたくさん持っている素晴らしいコンピュータである事はわかりました。 でも、あなたの発言を より多くの人に正しく見て欲しいのならば、世の中の大体のコンピュータで表示可能な文字のみを使用するべきです。


    Q:半角カナをどうしても使いたいのですが・・・。
    A:感情たっぷり罵詈雑言仕立てのメールが大量に欲しいのならば、ご自由にどうぞ。


    Q:「HTMLメールは送らないでください」と言われました。 なぜHTMLメールを送ってはいけないのですか?
    A:あなたは「HTMLメール」を送信時の標準形式としている間違ったメーラーを使っているかも知れませんが、大半の参加者はそうではない正しいメーラーを使っているからです。

     HTMLメールを使って感染するコンピュータウィルスをメーリングリストに参加している人に送り付けたいのならば別ですが。


    Q:添付ファイルを送ったところ怒られました。 どうしてでしょうか?
    A:「アンタ、電話代払ってくれるの?」、あるいは「ウィルス?」と思っている人が多いからです。


    Q:「全文引用はしないでください」と言われました。 全文引用とは何でしょうか?
    A:あなたが文章の抜粋をサボる事を指します。

     メーリングリストに参加している人は、メールを落とす為に少なからずの費用がかかっています。
     あなたがメーリングリストに参加している人の通信費を負担するのならば別ですが、そうでないのならば引用は必要最低限の話の流れがつかめる程度にし、メールを落とす為に必要な費用が最小限になるようにすべきです。
     で、なければ、あなたの所に落としきれないほどのメールが送りつけられてくる事になるでしょう。


    Q:「引用をしてください」と言われました。 なぜ、引用をしなければならないのでしょう? (New! 2001.05.24)
    A:あなたが何に対して発言をしているのか、その拙い文章力では把握しきれないからです。

     メーリングリストに参加している人は、できるだけ話の流れに沿って議論、あるいは情報の交換を行いたいと考えています。
     あなたの素晴らしくシナプスが構築された脳みその中では話の流れを完璧に把握しているのかも知れませんが、残念ながら他の多くの人達にとっては、あなたが何に対して発言しているのか、あなたの拙い文章表現力から読みとる事はもちろん、エスパーのように心の中をのぞく事もできず、結果としてあなたの意図する通りに話の流れを把握する事が出来ないといった状態が多々発生するようになります。
     あなたが文章表現力を磨くというのもひとつの解決手段ですが、そのような無駄な労力を使わずとも、簡単に誰にでも話の流れが分かるようにできる画期的な不文律が存在します。
     それは、「メーリングリストにおいては、何に対して発言を行っているのかが分かるよう、適切な引用を行う」というルールです。 このルールを遵守する限りでは、多くの場合において不必要な誤解を避ける事が出来るでしょう。 なお、この時、発言者や引用元となったメールのサブジェクトなども適切に引用すると、たとえ内容が恐ろしく下らなく中身が無いものであったとしても、一般のメールに紛れてしまい闇へと葬られる確率がちょっとは下がるかも知れません。


    Q:メーリングリストに質問をしたところ、「サブジェクトを付けてください」と言われました。 サブジェクトとは何ですか?
    A:あなたが「質問」や「よろしくお願いします」、「わかりません、誰か教えてください」と書いてある部分です。

     サブジェクトとは、メールのタイトルのようなものです。 本文の内容を簡潔に表す内容を書くようにしてください。
     もし、どうしても簡潔に書くことが出来ないのなら、知りたい技術の名前+「~について」くらいは書くようにしたほうが、無視されずに済むでしょう。


    Q:メーリングリストに質問をしたところ、「新規の話題は、返信でなく、新たに投稿してください」と言われました。 これが意味する所は何なのでしょう? (New! 2001.11.03)
    A:より多くの回答を得たいと思わないのであれば、忠告を無視しても構わないでしょう

     あなたが使用しているメーラーよりも、より今日的なメーラーを利用しているメーリングリストの参加者たち(もちろん、あなたが使っているメーラーにもその機 能が備わっているのかも知れません。ただ、あなたがそのメーラーを使いこなせていないだけで)は、ひとつの発言に連なる一連のやりとりを「スレッド」と呼ばれ るもので管理しています。
     スレッドに対応したメーラーを使っている状態で、指摘されたように、あなたが「どこかの適当な発言への返信により、新たな質問を行う」と、遙か遠く、ネット 上の時間で見るならば「古」と形容できる程、大昔の、「誰もが疾うの昔に議論が終わった、あるいは興味を無くしたスレッド」の最後に付け加えられ、 読む側の人間としては「新たな質問があった」と気付く事は希有になり、結果として、いくら文面・内容がしっかりした発言であったとしても、有用な回答を得る機 会すら失ってしまいます。
     そのような目に合うと知っていても、新規にメールを起し発言するという単純な作業が、あなたの生き方のポリシーに反し、許容できないものであるならば、従来 通りのスタイルで続けても問題はないでしょう。
     それ以前、「新規にメールを起こす」「新たに投稿する」と言った意味すら分からないのであれば、メーラーの使い方から勉強し直した方が良いでしょう。


    Q:メーリングリストで発言をしていたら「スレッドが切れる」とお叱りのメールを多数頂きました。私にはスレッドが切れただけで、そんなに迷惑だとは思えないのですが。 (New! 2002.12.01)
    A:あなたが使用している貧弱なメーラーではそうなのかもしれませんが、そうではない人も多数居るという事を認識し、それらの人にとって迷惑が最小限になるような工夫をしてみる事は必要でしょう。

     メーリングリストの話題は、RFC2822に定められているメールヘッダ中のIn-Reply-ToフィールドやReferencesフィールドの活躍により、 関連のある話題は関連のある話題───つまり、スレッドと呼ばれる単位で閲覧をしたりすることが可能になっています。
     スレッドを使うことにより、発言の関連性が明確になり、本来の議論に集中出来るという効果があります。

     しかし、残念ながら世の中には、RFC2822に準拠していないメーラというのも存在しています。
     これらのメールから発せられたメールは、In-Reply-ToフィールドやReferencesフィールドが欠落し、 その結果、いわゆる「スレッドが切れた」状態となってしまいます。
     使用しているメーラーをRFC2822に準拠したメーラーに切替えれば済むことかもしれませんが、 会社標準など何らかの理由によりそれが困難なことも考えられます。
     その場合、本文中に参照元となったメールのサブジェクトやMessage-Id、あるいは引用を適切に行うことにより、 あなたが発した発言は、どのメールに対する発言なのかがある程度推測し、ツールなどによりスレッドを修復補完することが出来ます。
     これらの作業は、全くメーラーの機能に依存しない、人間の手作業です。

     あなたが、いくばかの時間をこの作業に割くことにより、多くの人達はスレッドを修復するツールなどを使い、 あなたの発言の前後関係を捕捉しようとし、大部分は成功することでしょう。
     その結果、あなたの主張は多くの人の目に触れることになるかもしれず、より有益な議論や情報交換へと発達していくことでしょう。

     もちろん、あなたにはこの作業をサボる権利も与えられています。
     あなたがこの作業をサボった状態で、どのメールに対しての発言なのか意図的に攪乱をしているとしか思えないような発言を繰り返していると、  あなたが他の人の便利のための割くちょっとの時間よりも、遙かに余計で膨大な時間を、あなた宛のクレームや罵詈雑言といった、 読むだけで気が滅入るようなメールの処理に費やすことになるでしょう。


    Q:RFC2822を読んでみたところ、In-Reply-ToフィールドやReferencesフィールドは「MUST」でなく、「SHOULD」じゃありませんか!  必須でもないフィールドのことをメーリングリストの牢名主のような連中がムキになってあれやこれや言ってくるのはどうしてですか? (New! 2003.02.26)
    A:「人のために何かをする」という事を考えたことが無い、器量が小さく、技能も低いあなたにとっては自分のメーラの事だけで頭がいっぱいかもしれませんが、 共有財産の有効活用まで常に念頭に置いている多くの人達は、多くのメーラがサポートしているRFC2822の「SHOUD」を最大限有効活用するための方法を考えているからです。

     メーリングリストに流れたメールに含まれる情報は、多くの場合において貴重な共有財産です。
     メーリングリストを主催している多くの人は、その財産を活かすために、どのような方法が取れるか常に考えており、実際様々な形で過去のメールが利用されていたりします。
     たとえば、メーリングリストに流れたメールを「アーカイブ」として、Webブラウザなどから閲覧する可能な状態にするのは、その最も効果的で有用な利用方法の一例です。
     一般的に、アーカイブを生成する仕組みは、少なくともあなたが使用している貧弱なメーラーよりは優れていて強力であり、 元のメールに含まれていたIn-Reply-ToフィールドやReferencesフィールドを元に、議論の経緯を流れに沿ってWeb上に再現します。
     あなたがインターネット上に散らばっている情報の検索をする為のサーチエンジンの使い方が分からない、あるいは余程下手でない限り、 この「アーカイブ」機能の恩恵を受けたことが一度や二度はあるはずです。

     あくまで情報の搾取者としてメーリングリスト上で教えてクンを貫くのもけっこうですが、 そろそろ共有財産として自分が何を出来るかを考えた方が、あなたが「おんぶに抱っこ」状態で使っているメーリングリストの寿命を1日でも延命することが出来るでしょう。


    Q:「サブジェクトをコロコロ変えるな」と言われました。 これはどうしてでしょう? (New! 2001.05.24)
    A:あなたの発言から始まるスレッドを、効率的にごみ箱直行にするためです。

     メーリングリストに参加している多くの人たちは、同時にやり取りされる多数の話題に目を通し、膨大な量のメッセージから、自分の興味ある話題を探し出すために、本文ではなくサブジェクトでメールを識別しています。
     また、人によっては、興味のある話題を効率的に検出するために、メーラーのフィルタリング機能などを使って、サブジェクトに対し何らかのフィルタリングをかけているかもしれません。
     あなたがサブジェクトを変更する度に、メールは多くの人たちにとって「興味の無い話題」へと変貌し、あなたの少ないボキャブラリの中からは間違いなく繰り出されるであろう「~さん、レスありがとうございます」や「うまくいきません」、「解決しました」「ありがとうございました」というサブジェクトでは、たとえ質問の全てが解決しておらず、更なる質問があったとしても、無視される確率は劇的に高くなります。
     有効な回答を問題が解決するまで継続的に欲しいのであれば、「同一の話題である間は、同一のサブジェクトにする」というメーリングリストにおける不文律に従ったほうが無難でしょう。
     もちろん、「サブジェクトで読みたくないメールを破棄している、しかもそのメールは自分の質問だ」と思うのならば、サブジェクトをコロコロ変えるのも一つの手でしょう。 しかし、こうなると次は、メールアドレスであなたのメールだけを破棄するように設定されるだけですが。


    Q:「何処の誰?」と言われました。 なぜでしょう?
    A:「何処の誰かも名乗らない横柄なヤツに、誰が教えるか」と、思っているからです。

     あなたはメールアドレスだけで十分と思っているかもしれませんが、大半の参加者は誰が送ってきたメールなのか非常に気にしています。
     あなたが怪しい人物ではない事を証明するためにも、文頭で自分の名前を名乗り、文末には簡単な署名くらいはつけましょう。


    Q:「署名」とは何ですか?
    A:絶対的な信頼性はありませんが、あなたが何処の誰であるかを表す簡単なサイン文の事です。

     シグネチャ(signature)と呼ばれる事もある、一般的には数行程度で構成された簡単なサインです。
     しかし、この数行の間にあなたのセンスを活かしてテキストアートなどを入れた署名を作る事が出来ます。
     ただし、10行以上もあるような、本文よりも長い署名はあなたがバカである事の証しとしてみなされるので、注意が必要です。


    Q:「1行おきに文を書くな」と言われました。 これはどうしてでしょう? (New! 2001.05.24)
    A:読みにくいからです。

     あなたは便箋に恋文を書くかの如く、おしゃれな感じを演出したいのかもしれませんが、実務的な情報交換を主とする メーリングリストにおいては、わずらわしく読みにくいだけです。
     有益な情報交換、あるいは有効な回答を得たいのであれば、外見のおしゃれさよりも、本質的な文章力、表現力の向上を図った方が、無駄な努力とならずに済むでしょう。


    Q:実はメーリングリストに質問しようとメールを書いていたのですが、読み返してみると自分でも意味が分かりません。 こんなメールを発言しても良いのでしょうか? (New! 2001.09.22)
    A:良い悪いの前に、常識的な人間は最初から書き直します。

     読み返してみて、自分でも理解出来ないようなメールを他人が理解出来るはずもありません。
     もう1度メールを書き直す事を始める前に、何が問題であったのか、そこから整理を始めた方が良いでしょう。
     突き詰めていくと、たぶん「人生の選択そのものが間違っていた」という結論に達してしまうと思うので、そこまで戻る必要はないと思いますが、現在の問題にぶち当たった時の状況と発生した現象、前後の行動を説明出来るくらいまでは瞑想に耽った方が良いでしょう。


    Q:前の質問で「読み返して…」というくだりがあったのですが、メーリングリストに出すメールというのは読み返さなくてはならないのですか? (New! 2001.09.22)
    A:かなり恥ずかしい思いを積極的にしたく、また多くの人に自分の無能さ、無思慮さを知って欲しいのであれば、読み返す必要はないでしょう。

     読み返す事によって、自分が理解している範囲、不明な箇所等、自分が言いたい事が相手に伝わる内容か?表現は適切か?感情的になりすぎていないか?等々、自分はもちろん親類縁者からご近所のみなさん、あるいは隣の同僚などがあなたのメールを読んだ後でも、あなたに対する態度を変える事なく接してくれ、あるいはあなた自身もそれらの人と顔を見合わせた際に目線をそらすことなく正面を切って見つめ合う事が出来るほど、渾身の力をもって書かれた内容であるか、ある程度チェックする事が出来ます。
     逆に一度も読み返すことなく、気の向くままに感情の赴くままに書かれたメールは、上記にあげたような要らぬトラブルを回避するどころか逆に積極的に招聘し、結果的にかなり恥ずかしい思いをするか、あるいは、あなたに対し批判の火の手が上がり始めた時にそのコミュニティに残る事さえ憚られるような目に合う事が多いようです。
     例えば、質問メールを出した直後に「自己レス」など、それだけで十分に注目を集めてしまう、恥ずかしい宣言をした上で、「先ほど、如何にも深刻そうに解決不可能そうに申し上げた問題の原因は、実は私の思慮の浅さに起因する極めて初歩的なミスでした」とこれまた失笑にもならない(もちろん、他の参加者の嘲笑はしっかりといただいている事でしょう)告白をすると言ったケースは、かなりの確率で激減すると思われます。
     そのような恥ずかしい目にあまり遭遇したくないのであれば、送信前に一度くらいは読み返して置いた方が良いでしょう。


    Q:日本語のメーリングリストなので、日本語で質問を書きました。でも、私の日本語は通じないようで、私の問題を解決するお返事を頂けませんでした。こんな私は、英語で質問をした方が良いのでしょうか? (New! 2003.04.02)
    A:そう言うことは英語が公用語のメーリングリストで行ってください。

     いくらあなたの日本語が拙いからと言って、日本語が公用語となっているメーリングリストにおいて、環境などがやむを得ない状態にある場合以外において、英語で質問をしたためるというのはナンセンスでしょう。
     多くの場合において、質問が通じないというのは言語に依存する表現云々の前に、伝えようとしている内容が論理的破綻を来していることが多いように思えます。
     例えば、「エラーが出て終了してしまいます。原因分かりますか?」といった具合に、  必要とする情報を記述せず、何も情報が与えられていない第三者に、あなたが現在おかれている状態を推理して答えよとしているような場合です。
     このような場合には何語で書いても相手にあなたの意図する所は伝わらないでしょう。
     何故ならば、伝えようとする情報に中身が無く、伝えなければならない情報が欠落しているからです。
     あなたが日本語よりも、英語が堪能なのであれば、お好きなように英語で質問をすればよいでしょう。
     ただし、その時は英語が公用語のメーリングリストで行ってください。さもなければ、日本語、英語、マシン語などが乱れ飛ぶ、多数の抗議、非難、嫌がらせの患き目に合うことでしょう。


    第5章 質問はしてみたけれど・・・
    Q:メーリングリストに質問を発言したのに誰も返事をくれません、どうしてでしょうか?
    A:まず、最初に否定することがあります。

     あなたの参加しているメーリングリストが、一般に公開されたもので5人以下の小規模のメーリングリストでもない限り、「参加している全ての人があなたのメールを見ていない」と言うことは、まず考えられません。(一般に公開されていない、仲間内のメーリングリストならば5人以下というのはざらにあるでしょう。 しかし、仲間内からも返事が無いと言う事は、残念ながらそのお仲間との関係と距離の置き方について、一度考え直してみた方が良さそうです)
     この事から導き出される結論は、あなたの発言したメールの内容が「あまりにもあきれ果てた内容であったため無視された」「答えるにも答えられないほど、曖昧模糊とした質問だった」と言う事が考えられます。


    Q:「教えてください」と発言したのですが、誰も教えてくれません。 どうしてでしょうか?
    A:あなたに教える義務は無いからです。

     「教えてください」と言って、安易にホイホイと教えられるようなものならば、あなたでもとっくの昔に覚えているはずです。
     また、「教えてください」と発言できてしまうあなたの性格は、他力本願で独善的なヤツと思われているかもしれません。


    Q:「あまりにもあきれ果てた内容」だからと言って、無視することは無いのではないでしょうか?
    A:大量の嫌がらせメールを送られるよりかはマシでしょう。

     無視は、オトナの意思表示だと思ってください。
     また、次の質問を行なう前に、文章の書き方を練習したほうが良いでしょう。


    Q:あの人、他の人には的確な回答をどんどん出しているのに、私の質問にだけは答えて頂けません。 何とかならないのでしょうか?
    (New! 2002.10.07)
    A:何ともならないでしょう。

     どういう経緯があったかは知りませんが、あなたが言う「あの人」が、あなたを避けているような感じがするのは、 ある意味、本当かもしれません。
     胸に手を当ててみてください。 何か思い当たることはありませんか?
     もしあったのであれば、それが原因です。
     過去に、相手の気分を害すようなことをしてしまったのであれば、心からの謝罪を何らかの形でし、相手の勘気が冷めるのを待ちましょう。

     もし、そのようなことがないのであれば、「あの人」は純粋に、あなたの発言に興味がないか、あいにく、あなたの疑問に関する知識を持ち合わせていないので発言を控えているのでしょう。
     前者であれば、相手の興味を惹くように、美しく正しい自然言語で理路整然と今までの経緯と目的等を説明し、何が困っているのかを 礼節を弁え、細心の注意を払って認めたメールをメーリングリストに投げてみましょう。
     もしかすると、「あの人」から回答を得られるかもしれません。
     「あの人」から回答が得られなかった場合、この場合は大局的に「相手に知識がなかった」か「あなたに書く気がなかった」か、あるいは「気が向かなかった」の何れかだと思います、契約により回答義務がある訳でもないメーリングリスト上での話ですので、この時は素直に諦めましょう。
     もし、「どうしても…」と、あくまでご指名を貫き通したいのであれば、考えられる正規の手順を踏んだ上で、相応の対価を用意し、「仕事としての依頼」の可能性を探った方が良いでしょう。


    Q:「曖昧模糊とした質問」と言われても、自分では精一杯の努力をして質問をしたつもりなのですが・・・。
    A:残念な事に、メーリングリストに参加している多くの人には超能力も霊能力も備わっておらず、あなたの頭の中にあるものを推察する事が出来ません。

     ところで、自分で自分のメールをみて、何が言いたいのか読み取る事が出来ますか?


    Q:「自分で調べろ」と言われました。 私がわからないからと言って、この発言はあまりにも失礼ではないですか? (New! 2001.06.11)
    A:「自分で調べろ」ですか・・・まったくもってその通りです。

     通常ならば、偽善と欺瞞に満ちあふれた紳士淑女の交流場としてのメーリングリストですから、もう少し間接的に、しかし皮肉たっぷりに表現するのですが、今回の場合は随分とストレートな物言いだったようですね。 それとも、あなたの発言があまりにも酷かったのでしょうか?
     表現の是非はともかくとして、その人が言っている事自体は十中八九的を射た、簡潔にして的確な素晴らしい指摘だと思います。
     あなたはメーリングリストをサポートセンターか何かと勘違いしていませんか? メーリングリストに参加している人達がいくら親切で暇そうだからと言って、それに甘え、自分の少ない脳みそを使って解決すべき問題まで押しつけるのは感心しませんし、お門違いも甚だしいと言うものです。
     もし、あなたが「自分はそうではない」と断言できるのであれば、あなたが質問をするまでに調べた事、試した事、その結果と結果に対する考察くらいは述べるべきでしょう。
     ここで間違っても、逆ギレなどをしてはいけません。 そんな事をすれば、あなたの存在はネット上の方々まで行き渡り、あなたの知らない所で悪いイメージが先行し、確実にあなたの味方は減る事になるでしょう。 いったんそうなってしまうと、あなたが何処のメーリングリストに質問を投げかけても、黙殺されるといった辛い日々が訪れます。


    Q:「英語くらい読んでください」と言われました。 英語くらい私にも理解できます。私がその技術について詳しくないからと言って、この人を小馬鹿にした発言・・・発言はあまりにも失礼で、一矢を報いてやりたいのですが・・・ (New! 2001.06.11)
    A:英語を理解できるのですか、素晴らしいですね。 しかし、日本語の表現力に欠けてはいませんか?

     ここで問題とすべきは、英語のエラーメッセージを理解できるか否かではなく、メッセージを理解する為に、どのような事を行ったかです。
     あなたはそれらの事、調べた事、試した事、その結果と結果に対する考察を質問メールの中で適切に述べましたか?
     一般的に、このような説明が十分になされない場合、たとえあなたの意志とは異なったとしても、メーリングリストに参加している多くの人達にとっては、調べる事をサボり、代わりに傲慢にも「誰か、予の為に分かり易く説明いたせ」と命令している極めて不快な発言のようにしか受け取れません。
     たとえ、相手の発言に非があるように感じても、ここで逆ギレなどを起こしてはいけません。 そんな事をすれば、あなたの存在はネット上の方々で、嘲笑の対象として格好の餌食になるでしょう。
     ところで、英語を理解できるそうですが、、、謂われ無き不愉快で無礼な発言をされる日本語のメーリングリストなんかは早々に見捨てて、海外のメーリングリストに参加されてはいかがですか? お互いに幸せになれると思うのですが・・・


    Q:あっちのメーリングリストで誰も返事をしてくれなかったので、こっちのメーリングリストで同じ事を質問してみようと思うのですが、問題ないでしょうか?
    A:問題は無いでしょう。 ただし、バカの宣伝をしているようなものです。

     似たような話題のメーリングリストである場合、参加者も大体似通っています。 さらに、回答する人となると、ほとんど決まった人となってしまいます。
     あっちのメーリングリストで誰も返事をしてくれなかった原因を考えた上で、もう一度質問をしたほうが良いでしょう。


    Q:「ソースを見せてください」と言われました。 守秘義務があるので見せられないのですが、どうすれば良いでしょうか?
    A:「抜粋」という言葉をご存知ないのでしょうか?

     何も「全部を送れ」と言っている訳ではありません。 その人は、「その現象がどの環境でも再現できる、再現性を維持した必要最低限のソースを送ってくれ」と言っているのです。
     もちろん、その言葉の裏には「何を言っているか全然分からないから、ソースを見たほうが早い」と言う意味があるのもお忘れなく。


    Q:サブジェクトに「至急」と書き、X-Priorityも最高重要度にしたのですが、一向に返事がきません。 どうしてでしょうか?
    A:メーリングリストはあなたの都合にあわせて動く「無料なんでも相談所」では無いからです。

     また、メーリングリストの参加者はあなたの問題を解決するために、自分の時間を割く義務もありませんし、また義務を負うような契約を一切していません。
     誰かの善意を自分勝手に(しかも性急に)期待する、あなたの考え方が間違っています。
     もし「どうしても」と言うのならば、個人的なメールでそれなりの報酬を提示した上で交渉しましょう。  ただし、常識的に考えてみれば、面識も無い人からいきなり私信が届き「至急、解決して欲しい事が・・・」と言われて「はい、わかりました」と快く返事してくれる人がそう居るとは思えない事は、想像だに難く無いと思いますけれど。


    Q:明日の朝までに解決しないと大変な事になってしまう問題があるのですが、そのような質問をメーリングリストにしても大丈夫でしょうか?
    A:あなたが明日の朝までに解決しないと大変な事になろうとも、こっちには何ら関係ないですが、質問をする分には問題ないでしょう。

     ただし、「明日の朝までに」回答が得られる保証と、参加者が答えなくてはならない義務はありません。
     また、「明日の朝までに」などと不遇さをあまりにも強調すると、大半の人は気を害し、本題に読む前に次のメールに飛ばします。


    Q:あと30分以内に解決しなければならないのですが、どのように書けば有用な回答を得られるのでしょうか? (New! 2002.02.01)
    A:猶予時間が30分以内になるまで、事の重大さに気付かず、また対応しなかった自分を猛省し、残された時間で言い訳を考えて置いた方がよいでしょう。

     まず、あなたに与えられた時間が30分だろうが1時間であろうが、メーリングリストに参加している多くの人たちにとってはどうでも良い事ですし、 むしろ「30分放置して置いたらどのような結果になるのか?」と、他人の不幸を楽しむ一般的な価値観から見れば「不謹慎」、しかし技術系メーリングリストにおいては標準的な連中の格好のネタになってしまうでしょう。

     メーリングリストは、あなたや他の人たちが送信した1通のメールを多くの参加者に配信する仕組みになっています。
     その為に、そのメーリングリストに参加している人数や運営しているコンピュータ/ネットワーク資源の状態によっては、 全ての参加者に配送を終えるまでには非常に時間がかかる事があります。
     故に、あなたが抱えている問題の解を持っていて、回答の意志がある人がそのメーリングリストに参加していたとしても、 あなたが望む時間内にその人の元へあなたの「悲痛な叫び」が届き、なおかつ、その人がしたためた「救いの声」があなたの元に届く可能性は保証されていません。
     ですので、そのように緊急性や即応性を要するような質問をメーリングリストに求めること自体がナンセンスな行為と言えるでしょう。  この場合メーリングリストにその様な不躾で自分勝手な質問をするよりも、電話一本、メール一通で表面上は嫌な顔ひとつせず対応してくれる、どこぞのベンダとサポート契約を結んだ方が確実でしょう。
     また、「至急」や「緊急」などの文言をサブジェクト中に付けたり、「至急回答願います」といった、あなたの都合を他人に押しつけ、暗に回答を強要するような、不快感を与える発言は現に慎むべきです。 そのような心証を悪くするような身勝手な物言いをしてしまうと、あなたの環境におけるメールの受信能力以上に抗議や非難、嫌がらせメールが殺到してしまい、せっかく届いた救いのメールを時間内に受信できなくなる可能性もありますから…。


    Q:メーリングリストで教えてもらった事は、信用できるのですか?
    A:知りません。 保証もありません。

     メーリングリストは技術者が持っている情報を交換する場です。 ですから、多くの場合、マニュアルにも載っていないようなノウハウなど、有用な情報を得る事が出来ます。 また、誤った情報であったとしても、別な参加者により正しい情報が提供され、結果的には正しい方向へと向かいます。
     しかし、提供された情報を信用するかどうかはあなたの価値観の問題です。
     看板が気になる方は、大枚を叩いて大きな看板をお持ちのベンダとサポート契約でも結んでください。


    Q:やっぱり1ヵ所だけと信用できないので別なメーリングリストで同じ質問をして検証したいのですが、問題ないでしょうか?
    A:かなりの人間にあなたがバカだと印象付け、嫌われます。

     「あっちのメーリングリストで誰も返事をしてくれなかったので、こっちのメーリングリストで同じ事を質問してみようと思うのですが、問題ないでしょうか?」で書いたように、同じような話題を扱うメーリングリストにおいては、参加者も大体同じ、返事をする人は普遍的に固定と言ってよいほどです。
     もちろん、あなたが「信用できない」と言う理由から、別なメーリングリストに投げたメールをその質問に答えた人も当然見ています。 その人がどういう感情を持ち、結果がどうなるかは、言わずもがな・・・。


    Q:質問に対し返信が来ました。 これ自体は非常に喜ばしい事なのですが、問題なのは内容のほうで、、、やれ質問のしかたが悪いだの、やれマナーがなっていないだの・・・私が質問した、私の問題を解決する為のヒントにも何にもなりません。  このような回答なら来ない方がマシなのですが、、、こんな風に考えてしまう私の考えって間違っていますか? (New! 2001.11.17)
    A:はい、非常に間違っています。 しかし、価値観はひとつではないので、もしかすると、あなたの考えが正しいのかも知れません。 ただ、その場所が、現在参加しているメーリングリストでない事は確実でしょう。

     どのような質問を、どのような形でしたのかは分かりませんが、そのような返信が来ると言う事は、あなたの質問やその後の言動が余程なっていないのでしょう。
     また、直接的に「返信」という形であなたに反応を示した人以外にも、「このような中身のない質問をするくらいなら、しない方がマシじゃないの?」と思っている人が少なからず居ると思われます。
     それに、この程度の事を守れないし、考えを改める気も無さそうなあなたの言動では、今回の事でメーリングリストに参加する多くの人達の心象を悪くした事に疑いの余地はないですし、 結果として、今後、少なくともそのメーリングリストにおいては、有用な情報を引き出せる率は、他の人のそれと比較しても著しく低くなる事でしょう。
     あなたは、「他の、同じ話題を扱うメーリングリストがあるから、そこで聞けば良いや」と、安直に思っているかも知れませんが、「悪事千里を走る」の喩え通り、あなたの存在・言動は広くネット上のコミュニティに知れ渡っています。  ましてや、有用な回答を寄せてくる暇人───もとい、おなじみの常連さんの間では、表には出てこない闇のルートで情報交換が成されていたりするから尚更です。
     その結果は、、、

     あなたが結果を痛感し、考えを改めるのもけっこうですが、「後悔臍を噛む」という諺もあります。
     してしまった事を悔やむより、ここはひとつ一念発起し、あなたの存在・言動が恐らく知れ渡っていないであろうし、なおかつ、今の「あなたの価値観」でもピッタリ合い、向こうも歓喜をもって迎え入れてくれる文化圏を探しだし、そこであなたの質問に対する有用な回答を引き出せるよう、新しい自然言語を勉強し始めた方が、前向きな考えで良いのではないでしょうか?


    Q:実はメーリングリストに質問する一方でちゃっかりベンダのサポートセンターにも問い合わせていました。 しかも、やはりカネの威力でしょうか? 有償サポートであるベンダ側の回答の方が早く、しかも原因を突き止めてしまったのですが、この事はメーリングリストに告知した方が良いのでしょうか? (New! 2001.09.22)
    A:コミュニティとベンダの技術力比べをしているのでないならば、やはり、そういう大事なことは最初に言っておくべきでしょう。

     あなたがベンダに問い合わせるのは自由ですが、その旨をメーリングリストに参加し、自分の時間(就業時間中なら会社の時間)を、せっせとどこぞの誰かも知らぬ人の為に注ぎ込んでいる人達に失礼と言うものでしょう。
     しかも、メーリングリストに質問を投げ付けたメールというのは、あたかもメーリングリストの参加者達に何かのパズルを解かせられている───そんな錯覚をも抱かせるような拙い日本語で記述され、必要最低限の(あるいはそれすらもない)情報しか記述されていないと言った事はないでしょうか?
     メーリングリストに参加している多くの(偽善かもしれないが)善意に満ちあふれた人々は、そのような劣悪な情報しか存在しない状態でも、何とか人の役に立とうと健気にも少ない情報から原因の推量をし、それに対する回答を寄せてきます。
     このような多くの人の善意を蹂躙する事に限りない悦びを感じられる人ならまだしも、あなたの中に少しでも他人を思いやる気持ちが残っており「参加者達の労力を最小限に、自分は迅速・確実に近い回答情報を得て、そして後々の人々にも役立つような情報を!!」と考えられるのであるならば、ベンダに提供した情報と同等の情報をメーリングリストにも提供するのが筋と言うものではないしょうか。

     あなたがベンダのサポートセンターから得た情報を公開するしないは、ベンダとの守秘契約等もあるでしょうから、メーリングリストの参加者も全てを求めてはいないでしょう。 しかし、できれば守秘義務等の契約に抵触しない可能な範囲で、その問題を解決する上でポイントとなるような箇所を公開するのは礼に反しないのではないでしょうか?
     どこまでやるかはあなたの裁量一つですが、とりあえずあなたが提供する情報をケチればケチるほど、メーリングリスト上の多くの参加者達の脳裏には「信義に反するような事を平然とやってのける人物」としてあなたの事が長く記憶に残る率が高くなっていく事でしょう。
     その結果がどうなるかは、この次あなたがメーリングリストに質問を投げかけた時に判明すると思います。


    第6章 もっとよく調べろと言われても・・・
    Q:「FAQを見ろ」と言われたのですが、FAQとは何でしょうか?
    A:あなた以外のほとんどの参加者は、あなたの質問にウンザリしています。

     あなたにとっては「今までにない問題」だから質問したのかも知れませんが、他の参加者にとっては昨日も一昨日も流れてウンザリしている質問かもしれません。
     来る日も来る日も送られてくる同じ質問にウンザリした親切な人が、よくある質問と回答をまとめてある場合があります。 一般的にこの文書をFAQと言い、「下らない質問かもしれませんが・・・」と前置きした上で質問をしてしまう前に一読しておいたほうが無難でしょう。


    Q:FAQを見ました。 私の言わんとしている事がFAQモノだと言うのは重々承知しております。 しかし、ここで敢えて私が質問をする事で、他に何か良いアイディアは出てこないものでしょうか? (New! 2001.07.09)
    A:たぶん、あなたの現在の能力で自力解決可能なアイディアは出てこないでしょう。

     出来て間もないメーリングリストでもなければ、ましてやFAQが存在するような技術についてのメーリングリストであるならば、それ相応のノウハウが集結されていると思われます。
     そこにトピックとして掲載されているような問題であるならば、一般的な解決方法としては、それらの方法が妥当な所なのでしょう。
     しかし、忘れてはならない事がひとつ有ります。 それは、「なぜFAQのトピックとしてわざわざ取り上げられているのか」と言う事です。 この事が指し示す事は即ち「この問題は、過去に何度も質問、議論され一般的な解決方法は出尽くしている。 これ以上、下らないゴミ質問をメーリングリストに撒き散らすな」という、先達達からの無言の圧力であり、特に目新しい事がなければ「それらの事に触れてはいけない」と言うのは、メーリングリストにおける不文律であると言う事を認識しましょう。
     万が一、あなたがタブーを破り質問をしたとして、奇跡的にも「高度な知識と技術力をもってすれば…」という条件付きながらも、あなたの抱えている問題を解決する画期的な方法を知り、なおかつ、それらのノウハウ、アイディアをあなたやメーリングリストに参加しているメーリングリストに参加している人間に無償で提供しようという奇特な人が現れる事があるかも知れません。
     ですが、誠に失礼ながら、自力で問題解決する事が出来ず、FAQモノの問題と承知の上であえてメーリングリストに質問をしてしまうようなあなたの知識や技術力では、提供されたノウハウを用いて問題を解決できるとは到底思えず、「難しすぎて理解できません」と弱音を吐くのは火を見るよりも明らかです。 …ですので、潔く諦めるか、もしくは高いスキルを有すると思われる人や組織に相応の報酬を支払い、協力してもらう道を模索した方が、あなたの時間の無駄とならず、また下らないゴミのような質問を配送するコンピュータやネットワークリソース、ひいては地球資源の節約になり、地球上に存在するあらゆる物から感謝されること間違い無しでしょう。


    Q:「過去ログを見ろ」と言われたのですが、過去ログとは何でしょうか?
    A:過去ログとは、一般的にそのメーリングリストで過去に流通したメールのことを指します。

     こう回答してきた人は、ちょっとご立腹です。 つまり、「あなたが質問したケースは、わざわざキーボードを叩いてまで答える程のものでもなく、ちょっと過去ログ検索すれば、すぐにわかる事だ」と、暗に示しています。
     態度と考え方を、今のうちに改めたほうが良いでしょう。


    Q:「過去ログ」はどこにありますか?
    A:知りません。
     まず、自分がどのようにして、そのメーリングリストに参加したのかを思い出してください。

    一般的には、メーリングリストのサポートをするホームページが存在するはずです。 そのホームページの内容を隅から隅までじっくりと何度も読めば、何かしらヒントが書いてあるはずです。
     一生懸命読んだ結果が、「過去ログは保存していません」と言うこともあるので、あしからず。 その時は、「過去ログを・・・」と言われることも無いでしょうけれど。


    Q:もしかしたら非常に下らない質問かもしれないのですが、質問しても怒られないでしょうか?
    A:わかりません。

     もし、FAQや過去ログを見ても該当するものが無い場合は、怒られないでしょう。 該当するものがあるのに質問した場合は、怒られるでしょう。
     該当するものがなかったのに怒られた場合は、探し方がまずくて見落としていたか、本当に下らない質問だったのでしょう。


    Q:過去ログを検索した結果、何も見つからなかったのでメーリングリストに質問をしたところ、「過去ログを見ろ」と言われました。 何故でしょうか?
    A:恐らく、過去ログに同じような質問と回答があったからです。

     一般的に、過去ログには膨大な量のノウハウが蓄積されています。
     しかし、あなたが今まさに直面している問題と完全に同一という事は、あるかもしれないし、ないかもしれません。 ましてや、一字一句違わずにあなたの質問と同一の問題が存在するといった事はまずありえません。
     ですので、「似たような例」までをも視野に入れて、検索キーワードを選択し、検索するべきです。
     検索の結果出てきたものが、あなたには「自分の遭遇しているものとは違う」と映るかもしれませんが、他の人たちにとって、それは全く同一のものにしか見えない場合が多分にあります。 よくよく考えてから次の発言をしましょう。


    Q:過去ログを再度検索したのですが、やはり見つかりません。 みんな意地悪をしているのでしょうか?
    A:探し方が悪いと思われます。

     どのようなキーワードで検索をされたのでしょう? まさか、自然言語で「過去ログを再度検索したのですが、やはり見つかりません。 みんな意地悪をしているのでしょうか?」のような一文を丸ごと入れて検索をしている訳ではないですよね?
     残念なことに、多くの検索エンジンは、あなたの拙い自然言語を理解し、あなたの欲するものを汲み取る能力がありません。
     ですので、人間が検索エンジン側に歩み寄り、単純なキーワードに置き換えてあげる必要があります。
     あなたの知りたい事を単純なキーワードに置き換えるコツは、小学校中学年の国語の授業で習ったように、文節(あるいは単語)ごとに「~をね」と入れてみてる事です。
     「過去ログ」をね「再度」ね「検索」をね「したのですが」ね、「やはり」ね「見つかりません」ね。
     ほら? キーワードとして重要そうな言葉が浮かび上がってきたように思えませんか?


    Q:高度なやりとりについていけないのですが、皆さんどうやって勉強しているのでしょう?
    A:地道にやった結果です。

     大体の人は、「ある晩突然、天声が下りて一晩にして出来るようになった」訳ではありません。 「どうやって覚えたのだろう?」と思うような人も、地道に自分でやってきた集大成がそうなったに過ぎません。
     それを「教えろ」と言われても、無理と言うものです。


    Q:教えてもらった内容が難しすぎて自分には分からないのですが、どうすれば良いでしょうか?
    A:わかるように努力してください。

     わからないのならば、少なくともわからない個所を第三者に説明できる程度まで自分の中でまとめてください。
     もし、全部わからないのであれば、残念ながらその事を行うには、適性が足りないようです。 諦めてください。


    Q:一つの事が解決していないうちに、次の質問をしても問題は無いでしょうか?
    A:少なくとも、先に出した質問の現状を書いてから。 できれば、完結してからの方が良いでしょう。

     自分的には解決して満足しているのかもしれませんが、メーリングリストに参加している他の人にはそれが伝わっていません。 まずは、その現状を認めてからのほうが良いでしょう。
     また、次々と質問をすると「宿題を全部やらせようとする不敵なヤツ」と思われ、誰にも相手にされなくなる事でしょう。


    Q:教えてもらったのは良いのですが、非常に基本的で初歩的なことを指摘され、何だか馬鹿にされたような気分なのですが・・・。
    A:多分、指摘した人のほうが正解でしょう。

     そう指摘した人は、あなたがその基本的で初歩的なことを十分に理解しておらず、問題の原因がそこにあると判断したために指摘したのでしょう。
     言い訳や不平不満を並べ立てる前に、まずは確認してみましょう。


    Q:でも・・・やっぱり・・・
    A:いいから、さっさと確認してみましょう。

     つまり、あなたのその先入観に満ち溢れ、「自分の作ったものは絶対」と思い込んでいる傲慢さに問題があると間接的に言っているのです。
     まずは確認をしてみて、その確認結果を踏まえた上で次の発言をしましょう。


    Q:「教えてクン」と言われました。 もしかして、これは罵りの言葉でしょうか? (New! 2001.05.24)
    A:まぁ、罵りの言葉といえば罵りの言葉でしょう。

     「教えてクン」とは、あなたのようにろくに調べもせず、安易に何でもかんでも人に聞いてしまうような人間を指します。
     一般的に、メーリングリストに質問をする際には、「自分が何をしたか」「何を調べたのか」などなど、読心術や遠視能力を持たない多くの人たちに、あなたの置かれた状態がわかるような十分な情報を開示する必要があります。
     これらは、無限ではない人生の貴重な一部を割いて、どこの誰かもわからない人の為に多くの回答を寄せている人たちに対する敬意として、極々当然のことです。
     であるにもかかわらず、多くの人たちが暗黙のうちに守っている最低限のマナーを守ろうともせず、むしろ自分がすべき事を暗に他人に強要し、「他人こそが自分の状態を察するべきだ。何故なら私は初心者だから」といった具合に、極めて尊大で自分本位な思考パターンを兼ね備えた人間の事をメーリングリストなどでは「教えてクン」と呼び、嘲笑や冷笑など蔑みに満ち溢れた称賛を与える事があります。
     もし、今までの言動を改め、真摯な態度でメーリングリストに望むつもりが無いのであるならば、今すぐメーリングリストを退会した方が、これから先、不快な匿名メールを多数受信し、げんなりする事を避ける事が出来るでしょう。


    Q:私の参加している某メーリングリストにおいて、私の質問に対し「真・技術系メーリングリスト FAQを見ろ!!」と返信が来たのですが…これはどういう意味でしょう?  このFAQ、何か読んでいるとムカついてくるのですが…
    (New! 2001.08.02)
    A:過去の事例からすると、そのメーリングリストにおいて、最後通告に近い物を受けたと考えた方が良いでしょう。

     多くの場合において、メーリングリストのやりとりの中でこのFAQが引き合いに出されると言う事は、そのメーリングリストにおいて、 少なくとも最低限一人は、あなたの事を「基本的なマナーも守れない。自分本位な価値観で物事を言う割には、他力本願で肝心な所がか らっきし抜けている。何ともいけ好かない奴」と思った人がいて、少なからずの悪意を込めて紹介される事が多いようです。
     この事は、メーリングリストがあなたとその反感を持っているもう一人だけで構成されているのでない限り、 ほぼ間違いなく直接的には何も発言してこない、他の多くの参加者たちの反感を少なからず買っている状態であり、一触即発、 いつでもフレームを誘発できる状態に置かれていると言う事でもあり、 ひいてはあなたがそのメーリングリストを辞めざるを得なくなる一歩手前の状態に置かれているとも言えるかと思います。
     このFAQがどの程度の真実性、信憑性を持っているのか、あなたがこのFAQを読んで、ムカつくか、反省するのか、ニヤリとするのかは分かりま せんが、あなたがこれ以上メーリングリストの掟を踏みにじるような行為を行い、見事鼻つまみ者となった挙げ句に「退会処分」を宣 告される前に、一度目を通しておいた方が、恐らく人生に味わう「謂われ無き不快」を数回は減らせるとは思います。


    Q:このFAQもそうなのですが、メーリングリストでいわゆる「回答する側」の人間というものは、どうも高飛車で高圧的かつ高慢ちきな物言いをするように思えます。  連中には思いやりというものがないのでしょうか?
    (New! 2001.11.11)
    A:もちろん、あります。 しかし、あなたのようにコミュニケーションが成立しない人間を3人も相手にしていれば、思いやりに満ちあふれた文章表現などできなくなります。

     まず、「回答する」というアクションを取るだけでも、「十分に思いやりのある行動」だという認識に改めるべきです。
     本来ならば、必要最低限の情報も書いていない、質問の要旨も読みとれないようなメールは無視するのが一般的な対応だと言えます。  何故なら、誰しも有限で残りがどれくらいかもわからない貴重な自分の時間を、不躾で無礼な質問を投げてよこす何処の誰かも知らぬ輩の為に割こうなど、思いもしないからです。
     そこを敢えて、「意味が分からない」と苦言を呈したり、キツい言い回しながらも回答を寄せると言う事は、 「あなたの拙い質問のしかたを向上させ、より多くの人から回答を得られるようにしてあげよう。 もちろん、自分もその回答者の一人として答えてあげよう。」という、 意志の現れ───広義の「愛」と読み替えても差し支えないでしょう───だと読みとることは出来ませんでしょうか?
     もちろん、あなたが感じ取ったように、本当に思いやりに欠けるような表現をする人も、中にはいるかも知れませんが、 それは、過去に数人「自己中心・自分本位な態度で、一方的に情報開示・提供を要求し、自助努力のかけらも見せないような他力本願の固まり」のような人を相手にしてしまったからでしょう。
     あなたが、このような人(一般的に「教えてクン」と呼ばれる)の仲間入りをし、誰にも相手にされなくなる前に、また、相手の表現上の「思いやり」について考えるよりも先に 自分の質問内容と態度を見直した方が、技術系のメーリングリストにおいては、ストレスを受ける可能性が少しは下がり、有用な回答を得られる可能性が少しは向上するでしょう。


    Q:しかし、なぜ連中は偉そうなのでしょうか? (New! 2002.01.08)
    A:わかりません。しかし、そういう人間が多い傾向にあるようです。回答をもらう、教えてもらう立場なら諦めましょう。

     知識や技術力と、誰にでも好かれるような人徳というのを持ち合わせた人格者で、 なおかつ、どこぞの誰とも知らぬ他人の為に自らのノウハウを無償で提供するような人徳を持ち合わせた技術者というのは極めて希有な存在です。
     中には「技術の発展の為」「技術者の情報交換の為」というメーリングリストの趣旨をまともに信じて、その理念の実現の為に、 自らのノウハウを提供する人もいるかも知れませんが、多くの場合において、回答を寄せる人間というのは、単なる暇つぶし、 あるいは他人に教える事で自らの優越感を味わいたいという思いから回答する人の方が多いと思われます。
     そのような人間を相手に、毒気や嫌味のない文章での回答を期待する方が間違っています。
     たとえ罵倒されようがバカにされようが、有用な情報が引き出せるうちは、「情報を無償でもらう」と言う自らの立場を弁え、 認識を改め、ここはひとつ「バカ」にでもなっておいた方が今度の活動の為にもプラスに働くでしょう。
     もし、どうしても「バカになる事が出来ない」のであれば、そのメーリングリストを退会した方が、怒りのあまり寿命が縮まずに済むでしょう。


    Q:メーリングリストに参加している人はどうして行間が読めない人ばかりなのでしょう?
     サブジェクトも「入門者向け学習サイトを教えてください」と極めて適切につけ、 内容も「みなさん、○○を独学で勉強するのに役立った本やサイトを教えてください。」と質問をしたのに、 やれ「検索のしかた」だとか、やれ「質問のしかた」だとか、やれ「自助努力」だとか…私の意図が全く伝わっていません。  何とかならないのでしょうか?
    (New! 2002.08.26)
    A:では、「あたらしいこくご」とか「しょうがっこうこくご」とかが書名になっている本を買ってきて、最初から読んで学んでください。

     何故、「自分が意図した通りに、相手に質問内容が伝わらないのか?」と考えた場合、「あなたの表現能力が稚拙だから」の一言に尽きます。
     ましてや、「膠着語」に分類され、助詞の使い方が文章の意味を大きく変えてしまう日本語において、格助詞が抜け、 ついでに間も意味も抜けている稚拙な文章の行間に込められた、あなたの勝手な真意、主義主張を読みとることなど、 時間があったとしてもしたくはありません。

     MLに参加している多くの人は、約23.93時間という地球時間での平均的な一日の中から、自分の自由意志のもと活動できる時間を捻出して、 メールボックスに届いたメールのサブジェクトを流し読み、その中から適切なサブジェクトが付けられ、かつ自分が興味を持った、 あるいは回答できそうなメールをピックアップし、そのメールのアウトラインを読んで「返信に値する」と判断した時にのみ、返信を書きます。
    ───ですので、サブジェクトが意味不明なメールは最初の段階で返信の対象外。  興味を惹くようなサブジェクトだったとしても、アウトラインから文意が読みとれないメールも返信の対象外となります。

     あなたがMLを運営している機構とMLに参加している参加者に対して、何らかの対価を支払っているか、 あるいは利益を供与していたり、利便を図ったりしていない限り、「同じ興味を持つ人間同士が、情報交換をする場」として機能しているメーリングリストのこの不文律を変える事は不可能に近いでしょう。
     あなたが、上記のような事を行わずに「有益な情報を得たい」と思うならば、あなたが、まず、第三者に分かり易い文章を書く訓練をし、 あなたの方から、あなたの質問に対し有益な回答を寄せてくれるかも知れない多くの参加者の方へと歩み寄るべきです。
     この訓練を補助する教材としては、前述の通り、「あたらしいこくご」や「しょうがっこうこくご」などが書名になっている本が、 あなたを「質問の達人」へと変貌させる手助けとなるでしょう。
     これらの本を読む事に、年齢的にも経験的にも大人なあなたは戸惑いを覚えるかもしれません。
     しかし、「あなたの表現能力が稚拙である」という事実は変えようがない事ですので、プライドをかなぐり捨てて、 原点に立ち返り、一般的にシリーズ化されているこれらの本を最後まで読了する事が、道を究める最短距離となるでしょう。

     もし、万が一、あなたのプライドがそれを許さないならば、もう一つの解決方法があります。
     それは、前述とは逆に、「とことん、行間ばかりが多く、示唆や伏線ばかりで、難解で分り難く、さらに読む者の感情を逆撫でし、怒りの炎を煽りまくるような文体・文章」で質問を投げかけることです。
     その時は、たとえば…最初の質問と対になるような文例としては───

    「私に役立ちそうな本・サイトを教えてくれ」って書きましたっけ?
     ───と言うのはどうでしょう?
     おそらく、あなたの期待通り、大量の返信を得られる事でしょう。
     ただ、その返信が、あなたの望んだ回答であるかどうかは予想も付きませんが。

    第7章 教えてくれてありがとう! 無事に解決しました。
    Q:教えてもらった事で無事に解決しました。 お礼は出したほうがいいのでしょうか?
    A:メーリングリストに「ありがとうございました」とだけ書いたゴミメールを送るならば、止めたほうが良いでしょう。

     しかし、「教えてもらったおかげで解決できた」と思うのならば、事の顛末を簡潔にまとめたメールをお礼としてメーリングリストにフィードバックしましょう。
     次に同じ質問をする人と、数ヵ月後に今回の事を見事に忘れた自分にとってきっと役に立つ事でしょう。
     もちろん、「教えてもらって当然」と思っているのならば、お礼メールを出す必要はありません。 しかし、あなたのそうした考え・態度はメーリングリストに参加している人に何となく伝わり、おそらく次に質問する時は、誰も教えてはくれないでしょう。


    Q:教えてもらった結果、無事にプログラムを完成する事が出来ました。 フィードバックの意味も込めて、メーリングリストに流しても問題は無いでしょうか?
    A:おそらく、直後に大量の非難メールが届く事でしょう。

    喜びの頂点に達し、有頂天のあなたは自分が作ったプログラムを誰かに見せたくてしょうがないのかもしれませんが、メーリング リストに参加しているほとんどの人には興味がありませんし、迷惑至極な事にしか過ぎません。
     「どうしても」と言うのなら、どこかのサイトにアップロードし、そのサイトへのURLだけをメールに掲示するようにしましょう。


    Q:では、せめて、私に返答を寄せて下さった方にだけでも、直接お礼を述べたいのですが…
    (New! 2002.10.07)
    A:多くの場合において、迷惑なので止めた方が良いでしょう。

     あなたは、あなたの良心から、あるいは社会的な体面を保つ為に形式上、「お礼のメールを出さねば」と、思っているのかもしれません。
     しかし、メーリングリストは情報交換の場です。
     ここに集う多くの人々は、基本的に個人的なメールのやり取りよりも、 情報を交換することで知識を共有することに価値を見出しています。
     ですので、あなたの心がこもってようがいまいが、どっちにしろあなたの勝手な思いが込められた、 しかし礼文以外には何処をどう振っても中身がないメールをもらった所で、 メールの取得に時間と多少のお金はかかるは、サブジェクトを見て選別するだけでも時間がかかるは…と、 もらった方はどちらかと言えば迷惑以外の何者でもありません。
     相手の立場に立って物事を考えられるのであれば、問題が解決に至った経緯についたまとめて「サマリ」として、 メーリングリストに投稿した方が遙かに喜ばれることは想像に難くないでしょう。
     そのサマリ中で数行の謝辞を述べることは許されるでしょうし、多少は喜ばれるかもしれません。


    第8章 メーリングリストの常識ってなんですか?
    Q:学生なのですが、何か特典はあるのでしょうか?
    A:ありません。

     現実の社会では、「学生だから・・・」と大目に見てくれる事があるかもしれませんが、少なくともメーリングリストにおいては、そういう事は一切ありません。
     むしろ、学生である事を免罪符のように振りかざす人は、人によってはメーラーのフィルタリング機能により、目に触れる前に削除されている可能性もあります。


    Q:画期的で耳寄りな情報を仕入れたのですが、日頃お世話になっているメーリングリストの皆さんにも教えてあげたほうが良いでしょうか?
    A:多分・・・と、言うか間違いなく迷惑です。

     たとえ、何処かの匿名弁護士のステキなコメントがついていたとしてもです。
     メーリングリストの参加者にとって、共有できる有意義な情報であると自分が信じて疑わないのであれば、一度メーリングリストに投げてみるのも勉強のうちでしょう。


    Q:実は、手持ちでダブついている代物があるのですが、これを処分したいと考えています。  利益目的ではないので、この代物を市場では考えられない程の超破格値で、日頃お世話になっているMLの皆さんの中で欲しいという方がいらっしゃったらお譲りしたいのですが、このような「お得情報」を流しても問題はないでしょうか?  繰り返しますが、営利目的ではありませんよ。 (New! 2001.11.07)
    A:メーリングリスト上での非難囂々、メーリングリスト以外での数々の陰湿かつ執拗な攻撃を一人で受ける勇気があるのならば、どうぞご自由に。

     あなたはそのメーリングリストに参加する際にMLの趣旨や発言の際の注意事項を熟読したでしょうか?
     恐らく、このような迷惑千万以外の何者でもない事を考えてしまう、あなたの事ですから良くて斜め読み程度だと思います。
     多くの場合、MLの趣旨というのがあり、原則的にはメーリングリストはその趣旨の下、参加者同士の「情報交換の場」として機能しています。
     そこに、いくら営利目的でないからと言って、ほとんど自分にしか利益をもたらさない利己的な情報をメーリングリストに流すのはどうでしょう?
     あなたにとっては善意の情報の固まりに見えているのかも知れませんが、多くの人達にとっては、意味を成さない情報であり、 これはspamと同意であり、まさにゴミメールでしかなく、メーリングリストに参加している多くの人達の反感を買う───あるいは心象を悪くし、今後の活動に何らかの影響を及ぼす事は間違いありません。
     ・・・と、ここで終われば良いのですが、メーリングリストに潜んでいる、さらに過激な人、陰湿な人にとっては「格好の攻撃対象を発見した」 「日頃の憂さを晴らす場所を見つけたり」と思う人もいるかも知れません。 メーリングリストは善人だけのコミュニティではありません。
     このような人達が、どのような報復をあなたに行うか予想は出来ない為、残念ながらここには記述できませんが、ひとつだけ間違いない事は、「あなたや多くの人達の想像を超えるような手段で、多数の人が、様々な攻撃を執拗に行ってくる」と言う事でしょう。
     「それでも良い。上等上等、受けて立つ!!凸( ̄ー ̄)」という気負いが、あなたにあるのでしたら、遠慮無く、あなたの特選エゴ情報を垂れ流してください。
     あなたがメーラーの送信ボタンを押し、メーリングリストのシステムがメールの配送を開始した瞬間から、あなたが困惑し、メーリングリストに泣き付く様を「今か、今か」と、待ち望んでいる人達が増えていく事は間違いないでしょう。


    Q:「宣伝は送るな」と言われました。 なぜでしょう?
    A:自分が費用を払ってまで、あなたが送った広告など興味も無いし、見たくないからです。


    Q:こんなお得情報、「他には絶対に無い」と思って、日頃お世話になっているMLの皆さんにも「オイシイ思い」をして頂こうと、良かれと思い投稿したのですが、、、思いは通じないものですね。  メーリングリストに情報を流して以来、抗議が殺到しています。 中には携帯電話にまで嫌がらせの電話をかけてくる輩やメールを送り付けてくる輩がいます。  非常に腹立たしく思い、また困惑しているのですが、何とかならないのでしょうか? (New! 2001.11.07)
    A:何ともなりません。

     あなたがメーリングリストの趣旨を無視し、またエゴに満ちあふれた情報をメーリングリストに送り付けた結果として、 当然考えられる事が起きているだけですので、何ともしようがありません。
     「携帯電話にまで・・・」と、ありますが、あなたはメールの署名などに携帯電話の番号やメールアドレスを記載していませんでしたか?
     もし、記載してあったのであれば、そこに何らかの「嫌がらせをしてやろう」と思う人が出てくるのは当然の事でしょう。
     また、仮にあなたがそのような個人情報を記載していなくとも、カネさえ出せば何でも手に入る現代においては、個人情報もその気になればいくらでも集める事が出来ます。
     一般的に、そのような事を行うには労力も資金力もいるのですが、、、どうやら、あなたはそのような労もカネもいとわない、 粘着質な方の怒りを買ってしまった、あるいは暇つぶしの対象とされてしまったようです。
     あなたは、「メーリングリストが発端だからメーリングリストの参加者に泣き言や抗議、脅迫をすれば何とかなる」と、考えるかも知れませんが、メーリングリストにそのような発言をした所で何ともなりません。 かえって、人々の好奇を煽り、火に油を注ぐだけです。
     人々の好奇が過ぎ去り、嫌がらせを行っている人の興味が失せるのを待ち、それまでの間は諦めるしかないでしょう。
     それでも、どうしても諦めきれないと言う人は、警察か裁判所にでも駆け込んで何とかしてもらうしかありません。 間違って消防署に駆け込んでも、人々の怒りの炎は消してくれないので、くれぐれもお間違いなく。


    Q:休暇明けに、私を罵倒するような苦情メールが多数送られてきました。 これはどうしてでしょうか? (New! 2001.05.24)
    A:自分が費用を払ってまで、あなたの休暇情報を知りたくも無いからです。

     あなたが休暇を取る前に、vacationコマンドなどを使い、休暇中に寄せられたメールに対し自動応答するようにしていきませんでしたか?
     あなたは「仕事のメールだけ」のつもりかもしれませんが、見事メーリングリストからのメールに対しても自動応答がなされ、あなたの存在など知らぬし、知りたくも無い、メーリングリストに参加している多くの人たちにも、メーリングリストに誰かが発言をする度に、あなたのありがたい休暇情報が垂れ流され続けていました。
    恐らく、あなたのメールボックスにたまっていた多数の苦情メールは、あなたの行為に対する純粋な苦情であり、当然の抗議でしょう。


    Q:私のパートナーは社会的に非常に信頼があり一目置かれる立場の人間です。 そんな選ばれた人間と一緒にいる私にも特典があって然るべきだと思うのですが、何か特典はありますか? (New! 2001.06.25)
    A:そんなあなたに特典などあるはずがありません。

     技術系メーリングリストに参加しているほとんど全ての人は、あなたの存在など今さっきまで知らなかったし、ましてやそんな見ず知らずの人間のパートナーの社会的地位などにはまったく興味がありません。
     多くの場合において、そのような下らない事を自慢気に語り、引き合いに出してくるような人間には自然と虫酸が走り耐え難い嫌悪感が沸き出り、極々当然の反応として「誰がオマエに何か教えるか」と固く心に誓い、黙殺を決め込みます。 しかし、一部の口さがない連中にとっては、匿名掲示板などで「揶揄しがいのある格好のネタ」として当分の間もてあそばれる事間違い無しでしょう。
     あなたが、自分の知らない所で、自分の悪口を言われる事を望まず、また考えを改める気がないのであれば、社会的地位のある立場とおっしゃる、あなたのパートナーのと愉快な仲間達に張り巡らされた強力な人脈を活用し、あなたの頓珍漢で素っ頓狂な質問を理解し、引きつりながらも笑顔で教えてくれる人を紹介してくれるよう、パートナーに頼んでみた方が良いでしょう。
     また、財力があるならば、カネに物を言わせて、あなたの支離滅裂な質問や要望を解決してくれるスゴ腕の技術者を雇った方が良いでしょう。
     


    Q:メーリングリストを観察していたところ、私の問題を今すぐにでも解決してくれそうな人を見つけることが出来ました。
    この人に直接コンタクトを取り、私が今現在抱えている問題解決の依頼をしてしまっても大丈夫でしょうか?
    (New! 2002.10.07)
    A:知りません。 しかし、たいていの人にとっては迷惑以外の何者でもないでしょう。

     メーリングリストに参加している人は、「メーリングリストという場を通じて多数の人と情報の交換をし、 知識の共有することを良し」と思っていることが多いようです。
     ですので、メーリングリスト上で発生した質問に対しては、善意と「情報の交換、知識の共有」という目的達成の為の純粋で真摯な気持ちから、 自らが持っている知識・情報の中から公開可能な必要なものを取り出し、メーリングリストの質問に対して返答という形で発言することで、 結果的に、そこに集う人々の共有知識を増やすことに貢献し、この事が、もしかしたら「社会的な使命を達することができた」と感慨に耽り、 次も有益な情報を寄せようと思う原動力になっているのかもしれません。

     しかし、同じ人から発せられた同じ質問であったとしても、メーリングリスト上でのあなたと、個人的なあなたでは、 意味合いが大きく異なります。
     何故ならば、前者の場合、あなたがメーリングリストに質問を発することで、回答を寄せる側の人間は、前述のような考えに則り、 自分の持っている知識・情報を発言することで、結果的に現在メーリングリストに集っている多くの人達と、 将来的にサーチエンジンや過去ログの検索により辿り着くかも知れない誰かの共有知識を増やすことに寄与することになります。
     ですが、後者のように、個人的なメールで「私のココが分からないのですが、どうしてでしょう?」と、認識もないし、恩義もない、 ましてや対価も報酬も得られない、あなたから投掛けられたところで、 果たしてメーリングリスト上での人格と同じような文体で真摯な回答をするでしょうか?

     私は、多くの場合において、答えは「否」だと思います。

     何故ならば、あなたと、あなたが「いつも回答を寄せるいい人」と思い込んでいる人の、二人しかない情報共有方法に、 「いつも回答を寄せるいい人」と思っている人は、これっぽっちの興味も抱いていない事が多いからです。

     それに、あなたのしている事、即ち自分の抱えている問題を他人の力を解決しようという事は、 少なくとも資本主義社会においては相応の対価・報酬を支払わなければならないことです。
     あなたはこの事に十分な注意を払う必要があるでしょう。
     正式な対価・報酬を支払う用意がある仕事の依頼であるならば、正規の手順を踏み、礼節を尽くした上でお願いをし、 基本的に先方の了承を頂けた段階で、相応の対価・報酬についての交渉をし、それがまとまってから、具体的な問題点の解決の依頼をすべきです。

     あなたがこの事を遵守できないのであれば、早晩「教えてクン」として、ネット上のさまざまなコミュニティにおいて、嘲笑の対象にされたり、 あるいは、あなたからの度重なる執拗なメールにうんざりした、あなたが「いつも回答を寄せるいい人」と信じて止まないその人は、 あなたからのメールをすべて読まずにサーバ上で削除するか、あるいは読まずにゴミ箱行きに設定することになるでしょう。

     もちろん、それでもあなたが「いつも回答を寄せるいい人」と思い込んでいる人に、メールを一方的に送り続けることは理論上可能ですが、 その事に業を煮やした、あなたが「いつも回答を寄せるいい人」と思い込んでいる人が対抗処置を取ることが多分に考えられます。
     その場合、何らかの法的、あるいは医療的などの処置により、「いつも回答を寄せるいい人」は当然として、 それ以外の人にもメールを送ることが出来ない環境に、しばしの間、置かれることも考えられますので、注意が必要です。


    第9章 こんな場合は・・・
    Q:「ご回答お願い致します」と、お願いされてしまったのですが、答えなくてはいけないのでしょうか?
    A:答える必要はありません、無視しましょう。

     もちろん、あなたがその事について知っているのならば、教えてあげましょう。


    Q:管理者ではないのですが、目に余るものがあったのでつい回答がてらに注意をしてしまったのですが、馬耳東風と言う感じで一向に効き目が無いようなのですが・・・
    A:お気持ちは察しますが、相手が悪すぎます。 以後、無視しましょう。

     たとえ、あなたがその事について非常に精通していたとしても、その人の質問にだけは答えてはいけません。
     何故なら、多くの場合、回答をすると、必ず傍若無人で尊大な振る舞いを以って自己肯定などをしてみせ、挙句には食ってかかってきたりして、メーリングリスト全体を混乱に陥れる可能性があります。
     ですので、この場合黙秘を決め込んで、その人が諦めてメーリングリストから去っていくのを待ちましょう。


    Q:逆ギレしちゃいました。 どうすれば良いでしょうか?
    A:サッサッと謝罪して、諦めるしかないでしょう。

     しかし、過去の経験からすると、一般的に自分に非がある状態で逆ギレをしてしまった人は、直後に「お詫び」という
    サブジェクトに「退会します」と書かれた誰の興味もそそらないゴミメールを流した上で、退会する事が多いようです。
     直接的にはわかりませんが、きっと大量の嫌がらせメールが届いたのでしょう。
     他には、しばらく発言を控える「いわゆるROMになる」といったものが多いようです。
     もちろん、「そのまま」と言う人もいますが、一般的には参加している人すべてに不快な感情を与え後々に悪影響を及ぼす事になるでしょう。 感情的な発言をする前に、送信前にもう一度読み返すなど冷静な行動をするようにしましょう。


    Q:何か自分の知らない所で陰口を叩かれているようなのですが・・・
    A:あなたの考えと態度を悔い改めれば直に収まるでしょう。

     世の中のすべての人が、品行方正な聖人君子という訳ではありません。 ある程度の人数が参加しているメーリングリストでは、明らかにそうではない人、表面上はそうは見えないが実は腹黒い偽善者など色々な人が入り混じっています。
     しかし、これらの人の多くは、メーリングリスト上にメールアドレスと言う現実への取っ掛かりを残している為、最低限の社会的な良識、あるいはコミュニティのルールに則り、必要以上の摩擦が起きないように大人しくしています。
     ところが、世の中には現実への取っ掛かりが表面上は見えない、匿名で発言できるコミュニティがあり自由に発言する事ができます。 恐らく、あなたがうわさを耳にしたのは、このような場所で発言されているものだと思われます。
     中には見るに耐えないような発言もあり、「そのような匿名で発言できる場所で、人の陰口を言うのはどうか?」という正論もありますが、そのような場所でそのような事を言われる自分の言動の方にも問題があると言うことを重々承知し、悔い改めた方が良いでしょう。


    Q:メーリングリストで発言をしてからファンレターが頻繁に届くようになりました。ただ、ちょっと言葉遣いが悪いというか…見方によっては嫌がらせと言うより、脅迫されているように思えるのですがどうすれば良いでしょうか? (New! 2001.09.18)
    A:あなたがメーリングリストに集う多くの人々にとって、パブリック・エネミーに近い存在になりつつあるという証ではないでしょうか?

     あなたが「ファンレター」だと思っているメール───これは、たぶんあなたが行った発言に対する、抗議、あるいは嫌がらせ、もしくは野次馬による煽りだと思われます。
     あなたが何を発言したのかは知りませんが(恐らく、あなた自身は自覚していないとは思いますが、メーリングリストに参加する多くの人々に不快感を与えるような、侮辱するような、挑発的な内容なのでしょう)、あなたはそのコミュニティにおいて発言する権利を永久に失効したと考えた方が良いでしょう。
     もちろん、管理者により「退会処分」を宣告されるまで、あなたはそのメーリングリストに参加し続け、発言する権利を有していますし、あなたが懲りずに質問をメーリングリストに投げかけた際に、事の顛末を知らない人(あるいは、事の顛末を知った上であなたに協力する博愛主義の物好きあたり)が有益かもしれない回答を寄せる可能性も残されていますので、「あなたの発言に対し有益な情報を含む回答を得る機会と権利の大部分を放棄した」と表現した方が、より正確に近い表現なのかも知れません。
     「ここがダメでも、他のコミュニティがある」と思われるかも知れませんが、同じような話題を扱う参加者は重複している事が非常に多いですし、あた、そこまで注目を集めてしまったあなたの存在は、様々なコミュニティ手段によりネット上に広く知れ渡り、別のコミュニティでも同様の扱いを受ける可能性が非常に高いと思われます。
     いずれにしろ、あなたの取ってしまった行動はもはや取り返しのつかないものである事に、疑念の余地を挟む隙間はなく、諦める以外に手はないでしょう。

     私からアドバイスできることと言えば、、、管理者により「退会処分」を宣告され強制排除される前に、心からの謝罪をし、自らの意思に基づく「名誉ある退会」を選ぶ事くらいでしょう。


    Q:メーリングリスト上で私の人格を著しく傷つけるような発言がありました。 よりによって、私のことを・・・我慢なりません!! そこで裁判で決着をつけたいのですが、問題ないでしょうか? (New! 2001.11.24)
    A:あなたが裁判を受ける権利は憲法でも保証されている事柄ですので、どうぞご自由に。

     しかし、メーリングリストに参加する全ての人を訴えるのでもないならば、「訴えてやる」「法的処置について弁護士と協議中」など、 あなたの裁判に対する並々ならぬ決意表明、あるいは宣戦布告は、メーリングリストに参加する多くの人々にとっては何ら役に立たないし、興味もないゴミ情報ですので、 そのような事は当事者間だけでやり取りをし、メーリングリスト上で大々的に告知・宣伝をする事は控えた方がよいでしょう。
     そこを敢えて、「MLの趣旨」やネチケットを蹂躙し、周囲の迷惑を顧みず、メーリングリスト上にて声高にそのような表明を行うのもあなたの自由です。 ただし、そのような行為を行った場合、裁判でシロクロをつける(もちろん、裁判長が「相手が悪い」と言ってくれるのが、あなたの唯一無二の願いなのでしょうが)というあなたの本懐を果たす前に、 裁判に少なからずの予期せぬ影響を与えることが考えられますし、また、あなたの元には「精神的な苦痛を受けた」という旨で訴えきれない程の、 あなたの人格を否定するようなステキな罵詈雑言、誹謗中傷が含まれた激励のメールが届く事になるでしょう。

     また、もしかすると、どこかの匿名掲示板に、あなたについての情報を交換する場ができているかもしれません。  すると、あなたについて、ネット上で収集可能な範囲内(あなたがネットに公開していない情報でも、あなたに良からぬ感情を抱く近隣者からの「タレコミ」と言う形でネット上に情報が提供されるかもしれません。) で個人情報、過去の発言などありとあらゆる情報が匿名の名の下に晒され、多くの人の目に触れることになるでしょう。
     この結果として、「あなた」という人間がどういう人間であるか、ネット上のコミュニティに知れ渡り、今後、どこかのメーリングリストであなたが質問をしたとしても、以前のように回答を得られなくなる可能性が高まるかもしれません。
     もちろん、匿名掲示板で過去の言動を公開されたとしても、一点の曇りもないような人格者であるならば全く影響がないと思いますが。


    Q:メーリングリストで発言をしたところ、どういう訳か何処かの誰かも知らない、私以外の第三者が、私のメールアカウントを不正アクセスしているようです。 これは犯罪行為ではないでしょうか? (New! 2002.03.11)
    A:あなたの期待通り、「はい、その通り、犯罪行為です」との答えがでる可能性が高いと思われます。 スキップでもしてお近くの警察署へどうぞ。

     あなた自身は意識していないかも知れませんが、おそらくメーリングリストに参加している多くの人の反感や嫌悪感、敵意を買うような発言を直前に行ったのではないでしょうか?
     メーリングリストの参加者のうち、あなたが行った発言に対し、強い怒りや憤りなどを持った一部の人間が、あなたのメールアカウントを不正に操作し、あなたに不利益を被るように仕掛けているのかも知れません。
     また、直接的に手を下さないにしても、一部の人は(直接的な攻撃を受けるくらいですから、あなたの事を快く思っていない人はかなりの数に上ると思われますが)、「ざまあみろ」との気分でいるのかも知れません。
     が、しかし、だからと言って、あなたの持つメールアカウントに対して、不正なアクセスし、操作する権利は何人にもありませんし、行動を正当化する理由にもなりません。
     あなたが受けている事は「攻撃」であり、法律的には日本国内で言う所の「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」あたりの法律に反している可能性が高いと思われます。
    ですので、あなたがこれを「犯罪」と思うのであれば、あなたが思う所の証拠一式を揃えてお近くの警察署へ直行してください。 きっとサイバーポリスの皆さんが親身になって相談にのってくれる事でしょう。

     しかし、メーリングリストの皆さんに相談を求めるのは止めた方が良いでしょう。
     あなたが受けている攻撃は確かに不当なものであるかも知れませんが、それについてあなたがメーリングリストに不平不満やら、 警察との往復書簡を公開する事は多くの場合においてメーリングリストの趣旨に添った話題ではなく、 あなたとあなたに攻撃を仕掛けている謎の第三者、頑張ってメーリングリストの管理者、メーリングリストを運営しているサーバの管理者、それと取り締まる側の警察あたりしか興味のない事柄です。
     あなたはメーリングリストの趣旨を敢えて蹂躙してまで、メーリングリストに自分の話題を持ち込み、人々の注目を集めたいのかも知れませんが、残念ながら、あなたが発言をすればする程、 「こういう事でしか注目を集める事が出来ない哀れな人間」と哀れみや反感を買う事は出来ますが、同情を買う事は出来ません。
     あなたが哀れみや反感を買いたいのならば発言する事を止めはしませんが、多くの人にとって無意味で不快な発言を執拗に繰り返すあなたの事を、管理人が退会処分により強制的に止める事でしょう。


    Q:「辞めろ」と言われました。 辞めた方が宜しいのでしょうか?
    A:この発言の主が管理者ではない1人程度の人間ならば、多分、無視しても問題ないでしょう。

     そのメーリングリストを管理している人間以外の誰かがこのような事を発言したとしても、一般的に従う必要はありません。 「辞めろ」と言った人のほうに、何らかのペナルティ(管理者からの注意喚起、メーリングリスト上で他の参加者からの抗議、匿名で送られてくる大量のDMなど)が課される事が多いです。
     しかし、管理者ではないが複数人から同様のことをメーリングリスト上、DMなどで言われるようになったら、身を引いたほうが安全かもしれません。 理由はわかりませんが、あなた自身に何らかの問題がある可能性が高いからです。
     一旦、身を引いて自分自身の胸に手を当てて、よく考えてみましょう。


    Q:管理者により「退会処分」を宣告されました。 権限の濫用ではないのでしょうか?
    A:恐らく、あなた自身に問題があります。

     一般的に多くのメーリングリストで、コミュニティに相応しくない公序良俗に反するような発言をする人に対する処分として「退会処分」という選択肢があります。 しかし、これは一般的に「最後の最後」として用いられるものであり、まともな管理者であれば、そうそうは使いません。
     「退会処分」を宣告され前に、何度か管理者やメーリングリスト上の他の参加者から注意や指摘を受けていませんでしたか? 今となっては遅きに帰した感もしますが、それらがある内に自身の態度を改めるべきでした。 今回は、あなた自身にかなりの問題があるようですので、おとなしく従うべきでしょう。
     次に、何処かのメーリングリストに参加するその時まで、自身の態度や考えを改めるようにしましょう。
     もし、「自分自身に何の落ち度も無い。 管理者の強権政治だ」と思われるのでしたら、そこはそのような場所なのでしょう。 そんな所は、さっさと辞めてしまった方が、要らぬストレスを溜め込まずに済むので健康に良いでしょう。


    Q:管理者が、我慢ならないほど気に食わないのですが・・・。
    A:それなら、さっさと止めれば良いでしょう。

     気に食わないところに長く居る必要があるのでしょうか? 「どうしても」と、言うのならば、我慢するしかないでしょう。
     あるいは、他に自分で「自分の気に入ったメーリングリスト」を新たに起こすという手もあります。 いまは、無料でメーリングリスト運営できるサービスが多数用意されています。 そこに設置されてみては如何でしょうか?
     もっとも、この方法の場合、そこに大勢の人が来るかどうかは知りませんけれど。


    Q:どうもこのメーリングリストは、馬鹿ばっかりなのか、自分に対し有効な回答をしてくれません。 こんなメーリングリストから退会したいのですが・・・ (New! 2001.05.24)
    A:ようやく決断してくれましたか、ではメーリングリストに参加登録をした際に送られてくる案内に従い退会手続きを行いましょう。

     一般的に、メーリングリストに登録すると、そのメーリングリストでの約束事やコマンドの使い方などが書かれた案内メールが送られてきます。 案内メールに書かれた手順に従い、退会手続きを行えば、まず間違いなく退会出来るはずです。
     しかし、あなたが案内メールを後生大事に取っておくはずも無いでしょうから、その時は、メーリングリストのWebページをサーチエンジンなどで探し出し、見つけ出したWebページから退会方法を探しましょう。 サーチエンジンの使い方はわかりますよね?
     もし、サーチエンジンの使い方もわからない、あるいは「手順に従い退会手続きを行ったが退会出来ない」といった場合は、管理人にメールを送りましょう。 あなたの退会を心の何処かで望んでいた管理人は、喜んで手動であなたの登録を抹消してくれることでしょう。
     もちろん、どうしてもお世話になったメーリングリストの人たちに退会のしかたを聞きたいのならば、それも良いでしょう。
     人気者のあなたにふさわしく、あなたの退会を心待ちにしていた大勢のあなたのファンから、読みきれないほどの「退会のしかた」を認めたメールが届くことでしょう。


    Q:メーリングリストで質問をした所、「コンサルティング料100円」の振り込みを強要されました。振り込んだ方が良いのでしょうか? (New! 2003.05.11)
    A:課金体系が明瞭な有償のサポートメーリングリストではない場合、無視をし、管理者に通報しましょう。

     あなたがいくら幼稚で、メーリングリストの趣旨で定められた範囲を超える質問をしたとしても、 それに対し有償の対価を求めるというのは、あなたが超えた「メーリングリストの趣旨の無視」を遙かに超える、重大な違反をしていると言えます。
     多くの場合、初心者をいたぶることに快感を覚えている、メーリングリスト上で最も質の悪い「自称:中級者」あたりが、 自分よりもスキルが劣っていると思ったあなたを、面白可笑しくメーリングリストの晒し者にし、あなたにストレスをかける為に行っている行為と言えます。
     あなたは、このような行為に対し、泣き寝入りをする必要はこれっぽっちもありません。
     メーリングリストの趣旨で定められたメーリングリストの設立目的に外れたこのような重大な違反行為は、処罰されて然るべきです。
     ただし、あなたが処罰を行うのではなく、中立の立場を取っているはずの、メーリングリストの管理者に裁定を依頼するべきです。
     多くの場合において、まともに機能しているメーリングリストの、まともな管理人であるならば、このような重大な違反行為を見逃すはずが無く、 当人へのダイレクトメールによる直接の注意と、メーリングリスト上での公式な自粛勧告がなされるはずです。
     あなたは、自分になされた侮辱行為に対し、報復心にはやる気持ちがあるかもしれませんが、あなたが直接手を下せば、 あなたの仇討ちをしたという気持ちを満足させることはできるかもしれませんが、それ以上にメーリングリスト全体を混乱に巻き込み、 その首謀者として、あなたの名前が挙がり、あなたが多くの人達の反感を買い、報復の対象となってしまうので、絶対に控えるべきでしょう。


    Q:管理者へはどのようにして連絡を取ればよいのでしょうか? (New! 2003.05.11)
    A:一般的にはメールで連絡を取ります。

     あなたが霊能力やチャネリング能力に優れているか、もしくは管理者がそれに該当する場合、第6感を用いたコンタクトをはかるのも良いでしょう。
     しかし、あなたが極々平々凡々な一般人である場合、あなたがそのメーリングリストを見つけたメーリングリストの案内ページや、 メーリングリストに参加した際に送られてきた案内メールに管理者へのコンタクト方法が記されているはずです。
     あなたが、メーリングリストの案内ページを忘れてしまう程そそっかしく、また案内メールを不要なメールとして破棄してしまう上に、 サーチエンジンでメーリングリストの案内ページのURLを探す事をサボるような厄介な人であるならば、メーリングリストから配送されてくるメールのメールヘッダを見てみましょう。  もしかすると、メーリングリストの案内ページへのURLが含まれていることがあります。
     これらの情報から、あなたは管理者へのコンタクト方法を知ることが出来るはずです。
     一般的に、これらの情報をあなたが得ることができないからと言って、メーリングリスト本体へ、あなたの個人的な要望を流すことが厳に慎むべきです。  そのような事をすれば、あなたの元へは親切な人からは「管理者のコンタクト方法」が記されたメールが届くかもしれませんが、 そうではない人からは「辞めろ」など罵詈雑言を含んだメールを受け取ることになるでしょう。


    第10章 これは何!? どうすれば良いの!?
    Q:さっきから同じ内容のメールが延々と送られてくるのですが、これはチェーンメールでしょうか?
    A:「陰謀大好き」のあなたならばそう思いたいのかも知れませんが、事実はまず違うでしょう。

     考えられる原因は幾つかあります。
     あなた自身の最近の発言に何ら問題が無く、身に覚えのないのでしたら、メーリングリストを運用しているコンピュータなどに何らかの事故・障害が起こっている事が考えられます。
     自身の最近の発言に心当たる節があるのでしたら、その事に対し、抗議、あるいは嫌がらせを受けている可能性があります。 メーリングリストの管理者ではなく、送信されてきたメールヘッダを自分で解析し、そこから得られた情報をもとに、中継などで使われているサーバの管理者にメールを送りましょう。


    Q:しかし、こっちも、お金を払ってインターネットに繋いでいるので抗議した方が良いでしょうか?
    A:止めておいた方が身のためでしょう。

     確かにあなたもインターネットに接続するためにお金を払っているかもしれません。
     が、しかし、メーリングリストを運営する為のネットワークやコンピュータに対して、またメーリングリストを管理している人に対して何らかの費用を払っているのでしょうか? 多くの場合、善意のボランティアにより、これらはまかなわれています。
     「そういうものだ」と思って諦め、管理者が対応をしてくれるのをおとなしく待ちましょう。
     もし、「どうしても」と言うのならば、止めはしませんが、その結果に対し、あなたがどのような被害を受けるかは保証できません。


    Q:なりすまされたようなのですが、どうしてでしょうか?
    A:過去に行ったあなたの発言や態度にかなり問題があるからではないでしょうか?

     また、「署名をしていた」とあなたが主張したとしても、電子署名(デジタル署名)のような、何らかの根拠に基づき信頼性を保証するものでは無い事にも注意してください。 ですので、第三者から見ればあなた本人か、なりすました人物彼の見分けをつける事は、よくよくメールを見比べないと分かりにくいかもしれません。
     誠意を込めて誤解を解く努力をするか、内容次第では然るべき処置を取る準備をした方が良いでしょう。


    Q:自分の送ったメールをメーリングリストから削除して欲しいのですが、どうすればよいのでしょうか?
    A:メーリングリストを管理しているサーバを破壊するか、参加している全ての人のコンピュータを破壊してください。

     「そんな事は現実的でない」と憤りを感じられるのであれば、諦めてください。
     ただし、過去ログとして保存されるメールは、メーリングリストの管理者に交渉する事で、削除してもらえるかもしれません。


    Q:私以外の人が結託して私に向かって集中砲火のような非難等を浴びているような気がするのですが、これは何かの陰謀でしょうか?
    A:そんな事はありません。 それは被害妄想というものです。

     恐らく、自分が直前ないし、1週間程度の間にそのメーリングリストに対して行った発言を思い出してみましょう。
     あなたにとっては、そうは思わないかもしれませんが、あなた以外の多くの参加者にとっては不快・不適切な発言が含まれていたという事はありませんか?
     もし、思い当たるものがあるとすれば、その発言が引き金になっている可能性があります。
     あなたにとって釈然としないものがあるかもしれませんが、そのコミュニティにおけるあなたの主張───と、それを導き出したあなたの価値観───が間違っている可能性があるという視点からも物事を考えてみて、必要ならば考えを改めた方が良いでしょう。
     思い当たるものが無いのであれば、勝手にそうだと思い込んだ誰かが、やれ謝罪だなんだのと騒ぎ出し、混乱したコミュニティを沈静化、正常化しようとする面々が聖戦を繰り広げていると思われます。 そんな場合は放っておいて静観しましょう。


    Q:私は、「MLに参加をしているが発言をしない人」、いわゆるROMをしている人は盗聴をしている事と同意だと思うのですが、間違っていますか?
    A:根本的に間違っています。 それはMLで訊くのではなく、何処かの専門医を訪ねられた方が良いでしょう。

     一般的に、メーリングリストに参加しているからと言って、ローカルルールにより「一定期間内に発言をしなければならない」といったルールが定められ、発言の強制がなされる事は極めて希です。
     もちろん、参加したからには何らかの有益な情報交換に繋がる発言をし、コミュニティが活性化する事に貢献するのが望ましいでしょう。
     しかし、基本的に「教えてクン」で情報を搾取する事ばかりに終始し、「ありがとうございました。」と有益な情報のかけらも無いメールを連発する事。  自分が出したメールに、自分が勝手に期待した量と内容の返答が付かないからと言って、他の参加者を不快な気持ちに陥れ、 また扇動・挑発するようなメールを出す事がコミュニティにとって、好ましい状態と言えるでしょうか?

     多くの場合は、答えは否です。

     メーリングリストを運営し、メールを配送する為には何らかのコンピュータとネットワーク資源を使用しています。
     内容のないメールや、参加者の気持ちを蹂躙するような挑発メールは、貴重な資源とをいたずらに浪費するだけでなく、 多くの参加者を不快な気持ちにし、呆れさせ、「このコミュニティを去ろうか…」と思わせ、実際に幾人かの人はそれを行動に移し、 コミュニティは衰退の道を辿るだけで、一利もありません。

     様々な理由により「発言をしない」という立場を取る方もいるでしょうが、多くの場合はそれらは許容されており、 「発言をしない」ことが情報の搾取であったり、ましてや「盗聴者」扱いされるという事は断じてありません。

     どちらかというと「ROMは盗聴者と同じだ」と考えるあなたの方に何らかの問題があると思います。
     メーリングリストにおいて自説を披露する事もけっこうですが、あなたの説はメーリングリストに参加している多くの人の感情を逆撫でし、 あなたは望むかもしれませんが、他の誰も望まない内容のメールの応酬を招く事になります。
     何かが通常の人とは違っているあなたは、この結果に、もしかすると「コミュニティが活性化した」と、満足するかもしれません。
     しかし、他の参加者ほとんど全ては迷惑以外の何者でもなく、あなたに何らかの素敵なメールを送り付けるか、あるいは管理人に「強制退会」の嘆願を行うかもしれません。
     その結果、最も不利益を被るのはあなたになる事が確実である事をお忘れ無く。

    Q:しかし、なぜ皆さんは私の質問にだけ集中砲火のようなスゴい勢いでメールをよこすのでしょうか? (New! 2002.01.08)
    A:あなたの書いたメールには、誰にでも突っ込める、ツッコミ所がたくさんあるからです。

     では、なぜ、あなたのメールに大量の回答が寄せられるのか? 大きくわけて3つの原因が考えられると思います。

    • 質問した内容が、多くの人の興味を引く未開の分野であり議論をするに足りるものだった。
      →あなたはメーリングリストの発展に極めて有用な質問をしたと思われます。
       あなたは、あなたにとって直接的な解決に結びつく回答を得られない事にイラ立ちを感じるかも知れませんが、 そのうちに極めて優れた結論が出てくるかも知れないので気長に待っていると、たぶん良い事があるでしょう。
       「それを悠長に待つほど、自分には時間がない」とお怒りになられるのでしたら、その怒りや不平不満はメーリングリストではなく、 何処か高い技術力を持ったベンダとサポート契約を早急に結び、そちらの方へ向けた方が身の為でしょう。

    • 昨日、今日、その技術について学び始めたような人でも、突っ込めるような極めて初歩的な質問だった。
      →いわゆる「初心者」と自ら標榜してしまうような人達が言う所の「初歩的な質問」をしたと言う自覚はありませんか?
       多くの似たような回答が多数寄せられていると言う事は、「初歩的な質問」という可能性が極めて高いと思われます。
       寄せられた回答の数に反比例し、つまりはFAQもののありふれた、それこそマニュアルを読めば5分も経たずに氷解するよう な下らない質問をしてしまったと言う事です。
       次々と寄せられる似たような回答の多さに、あなたは辟易し、自分がバカにされているような感覚を覚えるかも知れませんが、 寄せられる回答の多さが自分の無知さの証と思い、次からはマニュアルなどのドキュメントを熟読し、 サーチエンジンや過去ログなどで類似する質問が既出でないか、よく調べた上で質問した方が良いでしょう。

    • 質問の内容と言うより「質問のしかた」の方に問題があり、普段発言をしない人でも一言言ってやりたくなるような内容だった。
      →あなたは普段あまり発言をしない、いわゆる「ROM」の人達の琴線に触れてしまったようです。
       一般的に、技術的な質問に対する回答は、その技術、その質問に対する何らかの情報を持っている人に限られてしまいますが、 人間として、あるいはマナーやネチケット、そのメーリングリストでのローカルルールに関する事なら、 技術に精通、熟知しておらずとも一般的な常識を持ち合わせた人ならば誰しも回答を寄せる事が出来ます。
       「流量が増える=メーリングリストの発展」と捉えるならば、あなたは大変有意義な質問をしたと思われますが、 残念ながら多くのメーリングリストでは「枯れ木も山の賑わい」的で利己的な発言は忌み嫌われており、 一般的にメーリングリストの活発度の尺度として用いられている「S/N比が高い=有用な質問と回答の比率が高い=メーリングリストの発展」を基準とするならば、 あなたの発言とそれにまつわる一連の発言は「フレーム」という括りで扱われ、メーリングリストにおいて考えられる最低・最悪に近い行為をしてしまったと言う事を認識し、反省した方が良いでしょう。
       心から反省するのであれば、多くの場合、1度目の過ちならば許されます。 しかし、2度目も不問に伏される事はそうそう無いので、素振りだけで反省するのならば、管理者宛てに退会のしかたでも尋ねた方が、 将来的に間違いなく受け取るであろう、大量の避難メールを受信するのにかかる電話代や通信費を節約する事が出来ます。

    Q:何か、罵詈雑言が飛び交うすごい論争に巻き込まれてしまったようなのですが・・・。
    A:放っておいて、無視しましょう。

     ただし、自分から油を撒いた上で火を放ったような感じで非が自分にあるのならば、素直に謝罪したほうが身のためでしょう。


    Q:確かに私が論争の火種を蒔いたのは認めます。 しかし、元発言者である私が議論の終了を宣告しても一向に議論が収まりません。 どうすれば良いのでしょうか? (New! 2001.09.18)
    A:あなたが一人で勝手に何かに納得し、一方的に「議論の終了」を宣言したところで、他の多くの参加者達にとっては腑に落ちず、議論の余地、あるいは「一言言い返してやりたい」と思う気持ちがまだまだあるからです。 論争はまだ当分の間続くでしょう。

     あなたが蒔いた不毛な論争の火種は、もはやあなた自身がどうこう出来るものでは無くなっています。
     少なくとも、あなた自身が他の参加者たちによって発せられたメッセージに感情的な反応を示すのは止めた方が良いでしょう。
     もちろん、あなたが一切の発言を行わなかったとしても混乱が収集に向かうまでにはかなりの時間を要します。 「自らに非がある」とあなたが認めるのであれば、事態の収拾を待つ間、何故このような事態になったのか考え、必要であるならば(ほとんど例外無しに、あなた自身の猛省が必要でしょう)、謝罪文でも考えていてください。
     収集の頃合いを見計らって、あなたが練りに練った真摯な謝罪の意をメーリングリストに発する事ができ、他の多くの参加者に受け入れられ、事態が収拾すれば良いのですが、、、どうやらあなたには、いちいちの発言が人々の癇に障り、結果として物議を醸し出し、ついにはコミュニティを混乱に陥れる天賦の才をお持ちのようですから、子供にでも思いつきそうな非常に簡単な謝罪の言葉をコミュニティに発すると同時に、退会するのが最良の選択なのかも知れません。


    Q:なんとも不毛な論争を続けるバカな人達も居るものですね。 私はこういう人達の相手をしているほど暇人ではありません。 暇人の下らない不毛な議論から抜けてしまっても問題はないでしょうか? (New! 2001.09.18)
    A:あなたがそう思い行動するのは勝手ですが、少なくとも、あなた個人の考えをご丁寧にもメーリングリスト上で披露するのは控えた方が良いでしょう。

     あなたの、そういう考えと軽はずみにもメーリングリスト上にそのようなメッセージを流してしまう事が、かかる事態を生み出しているという現実に気付くべきです。
     …と、あなたに言ったところで、人の話を真摯に聞く態度と、聞く耳自体が退化してしまった人にそのような事を言った所で無駄でしょうから、さっさとご希望通り議論から抜けて、ご自身のお仕事に勝手に戻っちゃってください。
     ただ、こちら側の要望を一つだけ聞いていただけるのでしたら、議論から抜けるだけでなく、メーリングリスト自体からも抜けていって欲しいかなぁ…と。
     「そんな事を言って、居なくなったら悪口を言う気なのだろう?」と思われるかも知れません。 確かに言う人もいるかも知れませんが、鬱陶しい人間が居なくなったと多くの人は思い、さらにそこから2時間も経てば、もともとどうでも良いあなたの存在など、存在自体多くの人の脳裏からキレイさっぱり忘れ去られていますので、どうぞ気になさらず遠慮なさらず退会しちゃってください。


    Q:ところで、私の記憶の範囲内ではこのメーリングリストに参加した覚えがないのですが…何故登録されているのでしょうか? (New! 2001.09.22)
    A:ご愁傷様…あなたが築いてきた人間関係を見直すか、それともあなたが所有する脳みそについて専門医の診断を仰いだ方が良いでしょう。

     基本的にメーリングリストに勝手に登録されると言った事はありません。  あなたが何らかのアクションを行った結果、参加者として登録されたというのが事実だと思われます。 それは、(例えば英語で記述されていたが為に)よくよく説明を読まずに、どこかのフォームで不用意にもメールアドレスを入力してしまったとか、あなた自身は望んでいなかったかも知れないが登録手続きを行ってしまったというのも含まれています。
     ですので、あなた自身の責任において退会の為の手続きを取るしか有りません。 頑張ってください。

     それすら「記憶にない」と断言出来るのであるならば、他に2つの事が想定されます。

    • あなたに私怨を抱き、一矢報いてやろうとその機を虎視眈々と窺っているような御仁が居て、その御仁があなたになりすまして登録を行った。
      →今日のメーリングリストを運営するシステムにはこのようなイタズラを防ぐ様々な策が講じられていますが、それすら乗り越えてくるとは、よほど強い恨みをお持ちの御仁のようです。
       この場合、犯人を捜し出す事に躍起になるよりも、前非を悔い、現実社会におけるあなたの言動を悔い改める事に執心した方が再発を防げる可能性が少しは高まりそうです。

    • 確かにあなた自身が登録処理を行ったが、まったく覚えていない。
      →もしかすると記憶障害を伴うような疾病を患っているのかも知れません。 いますぐ、病院で診断を受けましょう。
       また、可能性的には宇宙人にさらわれて記憶を消されたと言った事も考えられます。 逆行催眠の権威者のもとを訪れ、失われた記憶を取り戻し、ついでに退会手続きの記憶をも思い出してください。


    Q:メーリングリストで質問をした所、メーリングリスト上での有効な回答を上回る、記名匿名他多数の苦情、非難、脅迫、嫌がらせのDMを頂きました。
    私は「メーリングリストのことはメーリングリストで」が大原則だと思います。故に、このようなメールはメーリングリスト上にも転送し、晒し者にした方が良いのではないでしょうか?
    (New! 2003.04.02)
    A:止めておいた方が身の為でしょう。

     どのような理由があるのであれ、また、どのような内容であれ、あなた宛に届いた私信を公共の場であるメーリングリストで、発信者の承諾無しに公開するのはマナー違反でしょう。
     あなたがその内容に憤懣やるかたない思いに、何らかの対抗処置をしようと抱くのは仕方のないことかもしれませんが、多くの場合において、そのような事態を招いたのは、あなたが発端であることがほとんどです。
     つまり、それらのDMは、あなた宛に届いた「警告」と受け取った方が身の為でしょう。
     ですから、ここは「私信を公開する」という暴挙に出る前に、己の行動を顧み、そして反省をするべきでしょう。
     その上で、内容が法に抵触したりするとあなたが思うのであれば、管理者に相談するなり、警察に相談するなり、裁判所に訴えるなりすればよいでしょう。
     あなたが「警告」を無視し、私信をメーリングリスト上で公開すれば、あなたの事を攻撃したくてうずうずしている、 ネット上の匿名の私刑執行隊が、不気味にその活動を開始し、あなたのネット上、あるいは現実社会での行動に何らかの悪影響を及ぼし始めることでしょう。


    Q:このFAQに記述されている事は、技術系メーリングリストにおける常識であり、正義なのでしょうか? (New! 2002.02.08)
    A:知りません。

     このFAQに記載されている事は多くの技術系メーリングリストにおいて、もしかすると有効なのかも知れませんが、しかし、そうではないのかも知れません。
     それは、メーリングリストの管理者の考えや、その考えを反映した「ローカルルール」と言われる物がメーリングリストの数だけ存在しているからです。
     この管理人の考えが、メーリングリストの趣旨やローカルルールなどに明文化され、それが、そのメーリングリストにおいて、最も重要であり、神聖にして侵すべからずものとされています。
     現実の常識や正義が非常に流動的、かつ主体的で曖昧であるように、メーリングリストにおけるそれも非常に主体的なものですので、一般的に技術系メーリングリストで常識とされる事が、 そのメーリングリストにおいては非常識極まりない事とされるかも可能性があります。
     また、メーリングリストの趣旨などに明文化されているローカルルール以外にも、不文律として存在しているローカルルールもあります。
     あなたがどこかの技術系メーリングリストに参加しようと思うのであれば、Web上に公開されている、 あるいはメーリングリストの参加時に送信されてくるメーリングリストの趣旨や注意書きを熟読し、 不文律として存在しているローカルルールも出来るだけ把握できるよう、そのそのメーリングリストの 雰囲気が掴めるようになるまでは発言を控えた方が、そのメーリングリストにあなたが望むだけの時間、長く生存できる事につながるでしょう。

     逆に、このFAQに記載されている事や、あなたが勝手に「技術系メーリングリストではこれが常識」と思い込んでいる事を、メーリングリスト上で披露し、 あなたが勝手に「違反者」と決定づけた人に対し、正義の鉄槌を下そうとしても、とかく他人の言動に批判的で、メーリングリストを自分の所有物と思い込み、自分の意に沿わない連中に対し排他的で攻撃的な管理人により敢えなく撃墜されるという憂き目に会う事でしょう。


    付記 このFAQについて
    Q:改めて問う!!(-_-X;) 「真・技術系メーリングリスト FAQ」とは何ですか? (New! 2001.11.07)
    A:ココまで読んだあなたなら承知の通り、「あなたが技術系メーリングリストを快適・便利に利用し、また周囲もあなたの言動により迷惑や不利益を被らないようにするためのノウハウをFAQ形式で提供するものです。」です。

     ただ、少々、表現が刺々しかったり、毒々しかったり、生々しかったり、痛々しかったり、ムカッと来たり、椅子や机を蹴り飛ばしてやりたくなったり、あるいはニヤリとしたりするかもしれませんが。
     それに・・・まあ、毒突き方が中途半端だったりするのは、私の表現力が足らないせいでしょう(笑)


    Q:こんな、ふざけたFAQを偉そうに作ってるオマエは何様のつもりだ? (New! 2001.11.07)
    A:残念ながら、何処にでも居る一インターネットの利用者です。

     ただ、技術系メーリングリストに集う、多くの人達の心に芽生えているかも知れない感情を、適当に文章化するのが趣味なのが、特徴と言えば特徴かも知れませんが。
     これ以上に何か一言言ってやりたい場合は、tellalie2002@hotmail.comへどうぞ





    巻末 豪華付録!!
    「質問のしかたが分からない」とお悩みのあなた!! 「質問のしかたも分かっちゃいないと」お嘆きのあなた!!
    これが、ソリューションです。 どうぞ、ご自由にお使いください。

    ※ML管理者など、この付録の引用を考えておられるみなさまへ
    引用に対し、制限等はもうけてませんが、必ず引用元であるこのページへのリンクを併記くださるようお願いいたします。
    また、内容を改変して引用する際も、オリジナルの出典を明確にするため、このページへのリンクを併記くださるようお願いいたします。
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    ┌─────────────────────────┐
    │ 豪華付録                    │
    │                         │
    │ よい子のための技術系メーリングリストへの質問状 │
    └─────────────────────────┘
    
    	■問1 あなたのお名前は?
    
    
    
    	■問2 あなたの環境を教えてください。
    	(開発環境と実行環境が同一の場合は、1だけ記述してください)
    	1.)開発環境
    
    
    
    	2.)実行環境
    
    
    
    	■問3 最終的にはどのようにしたい、なれば良いと考えていますか?
    	(守秘義務などに触れない範囲で可能な限り具体的に記述してください)
    
    
    
    	■問4 何をしている時に、その現象は起きましたか?
    	(その問題の現象がどの環境でも再現し、公開可能なソースを抽出され
    	ているのなら、合わせて添付してください)
    
    
    
    	■問5 それは、何が、どうなりましたか?
    	(状況をありのまま、あなたの感想を加えずに記述してください。また、
    	エラーメッセージなどがありましたら、そのまま記述してください)
    
    
    
    	■問6 問4、問5を見て、自分としては何が原因だと思いますか?
    
    
    
    	■問7 問6に対し、あなたは何処まで調べましたか?
    	(調べた資料の名前や場所(URL)、内容とそれに対する考察を記述して
    	ください)
    
    
    
    	■問8 問7で調べた結果を反映してみた結果、どうなりましたか?
    	(問5、問6と同じように、誰でも状況がわかるように、必要な情
    	報を記述してください。)
    
    
    
    	■問9 問2から問8まで、自分が記入したものを読み返し、何か気
    	付いた点があれば記述してください。
    
    
    
    	= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = 
    
    	差し支えなければ、メールの最後にあなたがあなたである事を認
    	識するための簡単な署名を入れてください。
    






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