第6回 戦術MAPでの基本行動(前編)

 さて、今回から戦術MAPでの基本行動についての説明に入ります。このテーマは前中後の3回に分けての説明になりますが、今回は「移動」「索敵」「隠蔽」の3つについて説明していきます。どれもMISSIONを進めていく上で重要なものですから、的確に使えるようにしましょう。

 まずは「移動」ですが、移動には高速移動、通常移動、警戒移動の3種類(PD4では射撃移動を加えた4種類)があります。それぞれの特徴について見ていってみましょう。

・高速移動
一番APのかからない移動方法。AP消費が少ない反面、索敵範囲は絶対索敵範囲(ユニットの周囲2ヘックス)となる。また臨機射撃を受けた場合、被弾する確率が高くなり、同時に回避のためにAPを多く消費してしまう。
・警戒移動
最もAPを消費する移動方法。その分一歩ごとに索敵を実行するので索敵範囲が広い。臨機射撃を受けたときも被弾する確立は低く、さらに消費するAPも少なくて済む。また、ADPD2では地雷を発見することも可能。マラソン(※)するときはたいていこの移動。
 ※マラソン=AP稼ぎのためにMAPを走り(歩き)回ること。
・通常移動
高速移動と警戒移動の中間的な移動方法。APの消費も警戒移動と高速移動の中間。
・射撃移動
射撃をしながらの移動。撃ち合いをしながら敵との距離を詰めたい、なんて時に便利かも知れません(私は使わないので・・・)。

 ほとんど説明書どおりですが、大体上のような感じです。頭に入れておかなければならないのは臨機射撃を受けたときの被弾率とAP消費量でしょうか。もちろん索敵範囲も重要ですが。なんにせよ、これら3つの移動方法を状況に応じてうまく使い分けられるようにしましょう。
 まあ、実際には通常移動なんてほとんど使わないような気がしますが・・・私の場合はほとんどを高速移動でまかなっていますし。マラソンするときは警戒移動ですけど(笑)。参考までに私流の使い分けを紹介しておきます。

 まず、索敵範囲が確保されていない場合は一番最初に、R型で索敵するか、もしくは警戒移動で一歩歩きます(索敵範囲が確保されてるならそのまま次に進む)。続いてR型で安全圏(索敵範囲の端から2~4ヘクス手前ぐらい)まで移動する。そして索敵もしくは警戒移動で一歩歩く(その後でほか機体は高速移動で新安全圏まで移動)。また高速移動で移動・・・といった感じで進んで行く、というのが私流のやり方です(ただし、ADPD2までのやり方。PD3以降ではこのやり方は不可能)。この方法ならAPを結構節約できます。通常移動はAPを使い切るための調整にしか使ってないですね。

 移動はMISSIONのなかで最も使用することが多いコマンドですので、確実に使い分けられるようにしておきましょう。

 次に、「索敵」の説明に入りましょう。この索敵はPDの中で最も重要なコマンドといっても過言ではないものです。しっかりと索敵ができなければMISSIONのクリアは不可能ですので、確実に自分のものにしておきましょう。

 索敵についての初歩の初歩については、説明書を読んでいただくか、習うより慣れろで実際にやってもらう方が私の下手くそな文章よりわかりやすいと思うので省略します(本当はサボりたいだけ?(笑))。 というわけで、ここでは索敵をする上での注意事項みたいなものを書いていきたいと思います。
 まずは、ターンの最後には必ず索敵範囲を確保しておくこと(ADPD2まで。PD3以降は関係なし)これは重要です。相手のターン中に索敵範囲が確保できていないと敵の行動を把握することができず、思わぬ所から攻撃を受けたりすることがありますし、臨機射撃で敵の行動を妨害することもできなくなってしまいます。ついでにミサイルの迎撃も不利になりますね。
 次に、索敵範囲は索敵をした機体が警戒移動以外の方法で移動した場合失われるちょっと言い回しがややこしいですが、これも結構重要です。例をあげて説明すると、R型で索敵をして、その後でその機体が高速移動で他の場所に移動した、といった場合です(そのまんまだな・・・)。こういったときは、移動する前に確保されていた索敵範囲は移動後には失われてしまいます。ADPD2までのシリーズでは自分のターン中は索敵範囲が残ったままですので忘れやすいですが、上に書いた事と併せて注意しておきましょう。
 続いて、索敵に有利な地形、不利な地形、敵から発見されにくい地形を把握しておく基本ですね。索敵をするときに有利なのは敵よりも高い位置、平坦な場所など。索敵に不利な地形は割愛。敵から発見されにくいのは、森の中、敵が高台にいる場合の高台の真下(←わかりにくい表現でごめんなさい。灯台下暗し、のイメージ)、敵が低い位置にいる場合の、縁を除いた(端っこに立つと発見される)高地、スモークの中などです。思いついたものを適当に挙げて行きましたが、より重要なのは敵から発見されにくい地形でしょう。PDでは敵から発見されないように行動する必要のあるMISSIONが数多くあるので、そういったMISSIONでは上に挙げた様な地形を有利に使っていきましょう。

 続いては「隠蔽」についての説明です。隠蔽は敵から発見されにくくするための行動で、被弾率を下げる効果も持っています。使う状況としては、ターンの最後に隠蔽して、敵から発見されにくくする&攻撃された場合の被弾率を下げる、もしくは敵との撃ち合い(特にPD3とPD4)での被害を最小限にするために撃ち合いの前に隠蔽しておく、といった感じになるでしょう。特にR型は耐久力が低いので他の機体よりも注意して、忘れないように隠蔽しておくようにしましょう。

 以上、戦術MAPでの基本行動のうち移動、索敵、隠蔽について説明してきました。まあ、習うより慣れろで実際にやってみるのが一番いいと思うので、自分で色々と試してみてください。次回は戦術MAPでの基本行動(中編)として、「射撃(攻撃)」について説明したいと思います。

 


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