MySQL互換の分散データベース「Clustrix」、MariaDBが買収
2018年10月1日
MariaDBは、MySQL互換の分散データベースを提供する「Clustrix」の買収を発表しました。
Clustrixは複数のサーバをクラスタ化し、そのうえでMySQL互換の分散データベースを稼働させる仕組みを備えています。サーバを増設することで性能向上を実現できるスケーラブルな性能の実現と、クラスタ内のサーバが障害などで停止したとしてもクラスタ全体としては継続稼働する高可用性を実現する製品です。
Clustrixのデータベース内に保存されるデータは自動的に複数のサーバへ分散して複製されます。クラスタ内のどのサーバが受け取ったクエリであっても処理対象のサーバへ送られ分散して実行されることで、分散処理による高性能とデータの複製による高可用性を実現。
MariaDBは今年の3月にMammothDBを買収し、OLAP製品であるMariaDB AXの強化を行っています。そして今回の買収はOLTP製品であるMariaDB TXの強化であり、同社にとって今年は買収によって主力製品群を強化する年になったようです。
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- カテゴリ RDB / NoSQL / ミドルウェア
- タグ MariaDB, MySQL, リレーショナルデータベース
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