あぁ、インカ帝国


 

・最近、友人が某所で”パープルコーンジュース”と言う、比類無く怪しい”粉末ドリンク”を発見してきやがりました。現地語で書かれているので、表側は何を書いているのだか全然理解できませんが、裏側には日本語のシールが貼ってあるのでそれは読めます。

 

 

インカ帝国伝承のパープルコーンジュース

品名

 ・粉末清涼飲料

原材料

 ・砂糖、クエン酸(Na)、リン酸Ca、ビタミンC、着色料(赤40、青1)、香料

内容量

 ・120g

賞味期限

 ・1999年3月20日

保存方法

 ・高温多湿を避けて保存してください。

使用方法

 ・1リットルの水によく溶かし、お好みでレモンや細かく切った果物を加えジュースとしてお飲みください。

*砂糖を加える必要はありません。

原産国名

 ・ペルー

輸入業者

 ・リードオフジャパン株式会社

 東京都港区六本木 7-18-23 六本木DKビル2F

 

 

なんと”パープルコーンジュース”と名乗りながら、原材料の所には”パープルコーン”なんて何処にも書いてません。しかも”インカ帝国伝承の”と書いておきながら、中身は「クエン酸Na、リン酸Ca、ビタミンC、赤40、青1」です。本当にこんなモノを古代インカ帝国の人々は飲んでいたのでしょうか? なんか「ウソつくなや、コラぁ! んなワケあるかい、ボケぇ! せめて原材料にパープルコーン使ってから言えや! 」って気分です。それに”赤40”とか”青1”とかって、あまりヒトに優しくなかったハズ…。おまけに”1リットルの冷水によく溶かし”である為、全部飲み切る”覚悟”が無いと作る事もできません。

 

・試飲会は、昼の食堂で堂々と行われました。作ってから持って行くのは重そうだったので、PETボトルと”インカ”だけを持って行き、食堂の飲料水でもって合成する事にして登校。そして昼、食堂で袋を開けると、それだけで辺りに甘い香りが充満。PETボトルに少しこぼしながらも詰め込み、少量の水を加えて振った後に色を見てみると、”パープル”って言うよりむしろドス黒い液体が…。「まぁ、まだ濃いからだろう」って事にして、さらに水を加えて振り続けて完成。色は濃紫色で、実験で使ったヨウ素溶液を思い出させてくれます。香りは”創られた甘い香り”ってとこで、小児科でもらうクスリのような感じです。

 

感想

私 : 10ccぐらい口にして

 「何か、アメ玉を水に溶かしたような味だなぁ」

勝勝山 : 少しだけ飲んで

 「もう…、いらない……」

アキラ : 体調不良?

 「飲みたくない…」

バカシ

 「グレープフルーツジュウスの味がするぅぅぅ? 」

侍(ジャイアンツ)

  「美味いッ! ! 」

 

河童猿尊師宅での試飲の結果

 「あかんわ、これ」 (父)

 「おいしいやん、これ」 (母)

 「これ、プラークテスターみたいや」 (弟)

 30分後、嘔吐 (犬 ダックスフント・メス)

 

作り過ぎて余ったモノは、その日が誕生日だったイソプロピルアルコール君に全部プレゼントさせてもらいました。

 

判決

愛があれば大丈夫! !

・って言うか、本当にそんなにマズくはなかったですよ、予想してた程にはね。それよりも色と香りの方がよっぽど凶悪でした。

 

 

・どうやら、採集場所としていた”ブラジル屋”の在庫がなくなってしまったようで、今後の入手はかなり難しそうです。

 


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