カリンの花言葉は「唯一の恋」「努力」です。
生薬名は「榠櫨(めいさ)」といいます。
カリンの果実はリンゴ酸やクエン酸などが豊富で、良い香りがし、熟した果実は一見美味しそうに見えますが、果物といっても酸味や渋みが強く、生食できませんので、砂糖漬けにするか、カリン酒にして用います。
その他、鉢植えの鑑賞用として、幹は家具などの材料に使用、果実は薬用として利用されています。
カリンには次の様な効能や利用法もありますのでご紹介します。
カリン
カリンとは
原産地は中国で、枝には刺がなく、ボケに似た大きな楕円形の果実を結ぶ、バラ科の落葉性高木です。
日本では庭園樹、盆栽として栽植されています。
高さは7~8mに成ります。
秋から冬になると、木の皮が鱗形の薄片に剥がれ、雲絞形の跡ができます。
葉は倒卵形、楕円形などで長さ約4~7cm、互生しており、短い柄があって、縁には細かいきょ歯があり、初め下面に綿毛があるが、後に無毛になります。
4月頃に、小枝の先に短い柄のある径約2.5~3cmの淡紅色の五弁花が咲きます。
果実が結ぶと長さ約10~15cmで、枝の先にぶら下がって黄色に成熟します。
肉はかすが多く、食用にはあまり適しませんが、香りが良く、果実酒の良い材料となります。
中国では昔から薬用とし、衣類に香気を付けるためその中に果実を入れ、または室内の飾りとして色と香気を楽しんでいます。
木の用途としては床柱、家具、さし物、コウモリ傘の柄などに用います。
効能1
咳止め・喘息
利用法1-1
乾燥した果実5~10gを、水600mlで半分の量になるまで煎じ、1日3回に分けて服用する。
飲用時に、砂糖やハチミツを少量加えると甘酸っぱくて美味しくなる。
利用法1-2
カリン酒を飲用する
熱めのお湯の中で、カリン1kgをたわしで丁寧に洗い、2~3日して表面に蜜が出たら輪切りにし、黒糖200gと合わせ、ホワイトリカー1.8リットルを注ぎ、密閉して保存する。
2~3ヵ月で飲用できるが、熟成には半年かかる、実は半月後に取り出す。
効能2
小児喘息
体力がなく、疲れ易く、疲れた時に喘息の発作が起こるという場合は、予防になる。
利用法2
子供には砂糖漬けが良い
カリン酒にする時と同じ様に、輪切りにしたカリンを、ヒタヒタの水に加えて、柔らかくなるまで煮る。
黒砂糖200gを加えて煮詰め、火から下したら、さらに100gの砂糖をまぶして保存する。
これを、毎日、1切れずつ食べる様にする。
効能3
つわりの嘔吐止め
利用法3
すりおろし、煎じて飲用する
生の果実の実1個をすりおろし、水100mlで、半分の量になるまで煎じてから冷やし、盃1杯ずつ飲用する。
乾燥させた実15gを、水400mlで半分の量になるまで煎じ、冷やしてから少量ずつ飲用しても効く。
効能4
疲労回復
利用法4
カリン酒を用いる
果実1kgを輪切りにし、グラニュー糖50gを加えホワイトリカー1.8リットルに6ヵ月以上漬け、1回30mlを1日2回飲用する。
採集
秋に果実を取ります。
保存法
輪切りにして日干しにし、乾燥させ保存します。
以上がカリンについてのご案内でした。
色々な効能や利用法があるので、ぜひ活用したいですね。