「地方出身の東大生」の勉強法が本質的すぎた

「環境の不利」を跳ね返す"独学法"とは

授業・暗記・メモ帳……なんでもスマホで可能になる

また、「スタディサプリ」というアプリも登場しています。これは、月額980円で、4万本以上の授業が受け放題になるというアプリです。これを使えば、周りに塾がない地方の学生でも都会の学生と変わらないクオリティの授業を、いつでもどこでも受けることができます

実際、このアプリを使って東大に合格した学生も僕の周りには多いです。また、僕は今、静岡県の沼津にある誠恵高校という学校で、今まで偏差値が低かった生徒に対してスタディサプリを使った勉強のサポートを行う「リアルドラゴン桜」をやっているのですが、これも一定の成果が出ています。

このアプリだけではありません。英単語や年号・○×問題を出題する暗記のためのアプリも増えています。有名単語帳の『ターゲット』もアプリで配信されており、TOEICやTOEFLで出題される英単語を集めたアプリも出ています。

スマホアプリであれば、テストもパズル感覚で容易に受けることができますし、採点も一瞬で終わります。また、テストで間違えたところも記録されており、自分の弱点をデータで把握することもできます。

1人で勉強していると、なかなか自分の弱点や自分ができないところに気づくことができません。しかし、こうした暗記アプリやSNSは、自分のできないところを客観的に教えてくれます

わざわざ塾に行かなくても、単語帳をたくさん買ったりしなくても、スマホアプリを有効に活用すれば東大にも合格できる時代になってきているのです。

大切なのは「能動的に学ぶ」こと

もちろん、スマホというのはいくらでも遊べてしまうものですから、うまく活用できずに成績を下げてしまう人もいるかもしれません。しかし、「ちゃんと勉強したい!」「絶対東大に行きたい!」と能動的に目標を設定できる人にとっては、こんなにすばらしいツールはないのです。

「1冊の本をきちんと読み込む」「アプリをうまく活用する」という2つの特徴を紹介してきましたが、どちらの特徴も、「能動的に自分の持つリソースを活用しようとする姿勢」が見て取れると感じました。

むやみやたらに参考書を読み漁るのではなく「これ」と決めた1冊から情報を得ようとする姿勢。スマホという毒にも薬にもなるリソースを、目標のためにフル活用しようとする姿勢。

受動的ではなく能動的に行動するというところに、与えられた環境を飛び越えて目標を達成する糸口があるのではないでしょうか。

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  • NO NAME37e6155316e4
    この記事読むと東大生もスマホ活用してうまくいってるから私もやろうって受験生多そうだが、結局ほとんどの人はスマホ使って他事に流されてしまったりスマホを使うだけで肝心の勉強に手を回さなかったりで失敗するからやめたほうがいい。
    実際東大に合格するような人は、スマホを使おうが使わなかろうがうまくやりくり出来るような人達。
    up70
    down13
    2018/9/29 11:51
  • NO NAMEb8a95f3340bf
    結局この記事はリ○ルートのアプリの宣伝記事なんじゃないかと思ってしまうほど結論が薄っぺらい気がする
    up74
    down21
    2018/9/29 15:26
  • NO NAMEb57c1dc79ee6
    私も東大大学院法学政治学研究科博士課程にいました。県立高校出身とか、そこそこいましたが、各校1人か数名ずつとかで、少数派なのは否定できません。地方出身でも親の職業は教授、医師、弁護士、大企業研究職とかが多く、田舎出身だと高校教師が目立ちました。地方公務員も、たまにいました。田舎相手の総務省自治系とか農水省とかは県立高校卒が多いし、財務省でもある程度はいますが。
    筑駒、開成とかは確かに多く、同窓から電話一本で役人とかから情報を取っていました。当時、目立ったのは麻布、筑附、学附、桜蔭、栄光学園あたりでしょうか。灘やラサールもいましたが。
    努力と魅力次第では克服できるのでしょうが、ハンディがないとは思えませんでしたね。
    up36
    down16
    2018/9/29 14:34
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