Android版のOpera、Opera Mobileを使う【2012/01/25 修正】
公開日:2011/08/30 最終更新:-0001/11/30
Light Tabを買ってもう半年くらい経つんでしょうか?早いものです。今回はAndroid版のOperaである、Opera Mobile for Androidについてです。
Android用のOperaとしては他にOpera Miniがありますね。
両者の違いは
Opera Mobile:処理は全て端末(スマホ)側で行う。ふつうのブラウザ。
Opera Mini:Opera社のサーバで処理・圧縮されたWEBサイトのデータを見るだけのビューア。あまり機能は多くない。処理がほぼ済んだデータを見るだけなので軽い反面、通常の閲覧とは微妙に異なるので弊害が発生することも。逆に、プロキシを経由状態なのでISPのフィルタリングを突破できる場合もあるのだとか・・・。
といった感じでしょうか。わかりやすく書くのは難しいものです。
なお、Opera Mobileの「Opera Turbo」という機能を有効にすることで、Opera Miniと同様、Opera社のサーバでコンテンツを圧縮してから受信することができます。ただし、Miniに比べるともっと簡素で軽い処理に留まります。
一応、以下の記事はLight Tab@b-mobile U300(要するにクソスペックAndroid+ノロマ回線)での環境での扱いを軸にして書いています。
続き書いた。 [tenkuuizayoiduki.blog19.fc2.com]
※※opera:config関係をサイト側に移しました。今後は下記リンクの方を更新していきます。消すのが面倒なのでこちらも残します。※※
http://tenkuuizayoiduki.web.fc2.com/contents/operaconfig.html
http://tenkuuizayoiduki.web.fc2.com/contents/operaconfig.html
※以下のリンクの大半はOpera / Opera Mobileでのみ有効。
また、この設定はOpera Mobile 11.1から引っ張ってきています。
opera:configについて
Operaといえば、まず opera:config でしょう。
Firefoxの"about:config"と似たようなものです。こちらの方が設定はし易いですね。
opera:configから設定できる内容は、オモテの「設定」とは比べ物になりません。
まず、「CSS Generic Font Family」及び「Fonts」。
「Operaのフォントが汚い」の修正。
中華フォントが表示されるという方は、フォント名を全部「Droid Sans Japanese」にすれば改善する・・・と思う。
別にフォントを入れている・最初から入っている場合は、そちらを設定しても良いでしょう。
※なお、システムのフォントフォルダに入っているフォントの指定のみ受け付け、かつ日本語名での指定は受け付けない模様。
例えば、"IPA P明朝"というフォントの場合、"IPAPMincho"と打ち込まないと受け付けません。
フォントによってアルファベットでの指定名は変わる可能性が高いので、Wikipedia等で調べてみると良いでしょう。
他の設定項目については以下から。
・Cache
メモリキャッシュについての設定項目。
Always Check Never-Expiring GET queries
Always Check Redirect
Always Check Redirect Images
Always Reload HTTPS In History
全部オフでいいんじゃね?という感じ。
常にチェックしてる"何か"を飛ばすらしい。
弊害が発生するかもしれないけど、今のところチェックオフにして困ったことはないので多分大丈夫。
まあオンにしたところでそこまで負荷が増えるわけでもないので、デフォルトでもよろしいかと。
Cache HTTPS After Sessions
HTTPS接続の終了後もキャッシュを保持する。
安全の為、オフ推奨。
Check Expiry History
Check Expiry Load
有効期限のチェック。
両方とも2で何かのチェックを飛ばせるので早くなるが、不具合の原因になることもあるらしい。
※後者を2にした時、PC版Operaの一部Extensionsが上手に動かなくなるのを確認。Cookieを使うExtensionsがダメっぽい。具体的にはGoogle Reader Notifierとか。
Opera Mobileは相変わらず不具合は特に無し。
Document
Figure
文書と画像のメモリキャッシュに使うメモリ量(KB)。
端末のメモリ容量と相談してお好みで。
両方とも1024~2048くらいあれば十分だと思う。画像は4096とか指定するのもアリか?(メモリ容量に注意)
・Disk Cache
ディスクキャッシュの保存についての設定項目。メモリキャッシュより長い期間の保存に使う。
b-mobileを使うなら最重要項目のひとつと思われる。
Opera Mobileには他に、Opera MiniのようにOperaのサーバでデータを圧縮する「Opera Turbo」という機能もあるが、同じサイトを何度も閲覧するような使い方が多いなら、WiFi経由などでキャッシュを貯めておけば十分だと思う。
ただ、Turboの性能も十分に上がっているので、遅い回線を使っているならTurboオンの方がいいのかも。
なお、ディスクキャッシュは SDカードに書きこむ/SDカードから読み出す という動作を行う為、高速回線ではむしろ低速化の原因になります。
高速な3GやLTEを使用している場合は適度な設定に留めたほうが良いかもしれません。
Cache Docs
Cache Figs
Cache Other
上から順に、文書、画像、その他をキャッシュする。全てオン。
一番上はチェックオフでも良いと思う。どうせ常にチェックする代物だし。
Cache HTTPS
HTTPSをキャッシュする。安全の為オフ。
Docs Modification
Figs Modification
Other Modification
上から順に、文書、画像、その他の更新チェックについて。
「0」:チェックしない、「1」:常にチェック、「2」:指定秒(以下参照)でチェック。
上から順に、1、0、0がおすすめ。文書のチェックを切ると、WEBページ(HTMLファイル)の更新が反映されなくなるので、非常に不便になる。
上にも書いたことですが、どうせ常にチェックする文書などはそもそも無効にする手もある。
Documents Expiry
Images Expiry
Other Expiry
キャッシュの有効期限。更新チェックオプションを「0」にした場合でも、ここの指定時間が過ぎるとキャッシュは破棄される。
文書は短め、画像はお好みで。指定を長めにするとキャッシュがどんどん溜まってキャッシュフォルダのサイズが肥大化するが、その分、時間を置いて再訪問したサイトでもキャッシュが効くようになる。
棄てられるのは「キャッシュに貯められた日から指定時間経過後」なのか「キャッシュの使用が確認された最後の日から指定時間経過後」なのかは不明。
設定は1~2147483647秒。
なお、2147483647秒とはおよそ68年である。
Empty On Exit
Operaの終了時にキャッシュを削除する。
特にOpera Mobileでは端末のスペックやディスク(SDカード)の読み込み速度の関係上、終了がクソ重くなる上、時間がかかるのでチェックオフおすすめ。
いらないときには手動で消しましょう。
Size
ディスクキャッシュのサイズ(KB)。
Opera Mobileでは最大999999KB(≒1GB)。b-mobile使用者なら設定は多めの方がいい気がする。
特に、キャッシュの有効期限を長くした場合は、いつか上限いっぱいまで使うと覚悟すること。
大きな値を設定する場合は、キャッシュの場所をSDカード内(以下参照)にした方が無難。
最新版では最初からSDカードに突っ込まれる設定になってます。
通常の端末なら20MB(≒20000KB)から、多くても100MB(≒100000KB)くらいあれば十分では。
・Extensions
機能の設定。ほとんど触らなく大丈夫。
Delayed Script Execution
スクリプトの実行を後回しにする。見た目上の表示が非常に早くなるが、スクリプトの動作がアレなことになったり、動かなかったりすることも。
「サイトは表示されているのに読み込みが完全に終わるまでサイトの一部が動作しない」の原因はこれであることがある。
オフにするとPC版と同じ動作になる。お好みで。
・Network
通信に関する設定だと思う。重要な項目がひとつ。
URL Filter File
urlfilter.iniの場所を指定する。
Operaのこの機能は、指定されたURLの通信を遮断し、広告の排除に貢献する。(誤爆で他の画像が表示されなくなったり、WEBサイトがブロックされることもある。)
しかし、Opera Mobile上での詳細な編集はできないので、どこかで手に入れてくる必要がある。
この辺おすすめ。 [ja.opera-wiki.com]
・Persistent Storage
各種保存領域の設定。ほとんどいじらない。
UserJS Storage Quota
UserJS用の保存領域。確かデフォルトは0だった気がするが、UserJSを使うなら1024~2048くらい設定しておいた方がいいかもしれない。おまじない。
・User Prefs
個人設定。他に比べて設定項目がとっても多い。
Cache Directory4
Operator Cache Directory4
ディスクキャッシュと、特殊なキャッシュの置き場。
上記のディスクキャッシュの容量を増やした時は、特に前者をSDカードに移しておくといい。
最新版では最初からSDカードに(ry
/mnt/sdcard/opera/cache/
/mnt/sdcard/opera/opcache/
とか書けばいいと思う。
内部ストレージがたんまりあるハイエンドな機種ならそのままでもいいですが。
Opera Directory
Operaのプロファイルの設定場所。
同様にお好みでSDカードへどうぞ。
/mnt/sdcard/opera/profiles/
とか。
History Navigation Mode
3おすすめ。おまじない。
Styled First Update Timeout
初期描写の待ち時間かなにか。
他にも似たような設定項目はあるが、これだけ10秒(10000)という長い時間が設定されている。
即ち、初期状態では「完全に読み込みが完了する」か「10秒経過する」まで描写が開始されない。つまり、前のページか、真っ白なまま。
これを2000くらいにすると描写の開始が早くなるので、体感がだいぶ違う。
高速回線ならもっと短くしても良いはず。
※0だと即座に描画を始めるが、特に背景が暗いサイトでページ移動時にチラついたりするので、500くらいは設定しておいた方が目に優しい。と思う。
Opera Mobileのブラックアウト問題について
さて、Opera Mobileは以上のような豊富な設定項目など、非常に便利な反面、なぜか突然真っ黒になってしまい、一切の操作が効かなくなる(ホームボタンでホームに戻る以外の選択肢がない)という不具合が存在します。
マーケットでのレビューでは、「アンインストールして再度インストールしたら直った」と書かれることが多いですが、アプリケーションの管理からデータを消去すれば復帰できます。(もちろん設定データは全て吹っ飛びます。)
Opera Mobile 11.5までにかなり改善されているようで、この話はあまり聞かなくなりました。
Opera Linkについて
Opera Linkという機能があります。
これは、PC版Operaや他のOpera Mobileと一部設定を同期するための機能ですが、半ばバックアップのように使うことも可能です。(過剰な信頼もやめたほうがいいですが)
特に、前述のデータ消失時にブックマークを復旧させるのは困難を極めるので、Opera Linkに置いておくという手段もあります。
Opera Linkを使うと、Opera Mobile上ではスピードダイヤルとブックマークが同期されます。他は良く知らない。
なお、2台目以降のOpera/Opera Mobile又はデータ初期化後のOpera Link接続は、スピードダイヤルとブックマークのデフォルトの物は消去してからの方が良いと思います。重複とゴミの繁殖を防ぐためです。
まさかこんな分量になるとは思わなかった。さすが最強伝説。
とりあえず以上です。
なにかあれば修正加筆します。
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