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フリーメール業務使用 島田市、1800人分の情報流出か

(2018/9/29 07:11)
謝罪会見する萬屋正副市長(左)=28日午後、島田市役所
謝罪会見する萬屋正副市長(左)=28日午後、島田市役所

 島田市は28日、農林課の複数の職員がフリーメールを業務使用して不正アクセスを受け、2446件、約1800人分の個人情報が流出した可能性があると発表した。対象者への通知を始めているが、28日時点で漏えいに伴う被害は確認されていない。
 市によると、原則フリーメールを業務で使わないとする内規があるが、他の3課でもフリーメールを使用していた。他の3課については「不正アクセスされた形跡がないことを確認した」として明らかにしていない。
 市によると、農林課は2015年10月からフリーメールを使用。複数の職員がスキャナーなどで取り込んだ文書やデータをフリーメールで個々の執務用パソコンに送付していた。漏えいした可能性があるのは、住所や氏名、電話番号などが書かれた補助金申請書や関係団体の名簿、免許証など。金融機関の口座情報12件については、自宅訪問するなどして説明している。
 18日に職員が不正アクセスの警告メールに気づき、使用停止した。確認できるだけで米国、中国、台湾などから15回の不正アクセスがあった。萬屋正副市長は記者会見で「市民の安全安心を脅かしかねない。再発防止策を徹底する」とした。

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