ソフトバンク、ソフトバンクロボティクス、ユニマット リタイアメント・コミュニティの3社は9月28日、介護施設における人型ロボット「Pepper」の活用に向けた実証実験を10月1日から実施すると発表した。
なお、同実証実験は、ユニマット リタイアメント・コミュニティが運営する6カ所の施設(東久留米グループホームそよ風、湯河原温泉ケアセンターそよ風、甲府ケアセンターそよ風、足立ケアコミュニティそよ風、浦和ケアセンターそよ風、水戸ケアセンターそよ風)で行われる。
同実証実験では、言語聴覚士や理学療法士、作業療法士などによる監修を経て開発されたリハビリ用のロボアプリ「まいにちロボリハ」(開発:ロゴス)などを活用することで、Pepperによる名詞や動詞の呼称の発語、ポインティング、上肢トレーニングなどのリハビリを利用者に提供。
また、Pepperが認知症の方の会話相手となることで、認知症の予防・予知・ケアが可能かの検証を行うほか、介護スタッフが行っている夜間の定期巡回をPepperが代替・補助できるかを検証する。
夜間の定期巡回の検証においては、Pepperは施設内を巡回し、廊下を徘徊などする利用者を発見すると、施設の管理者に通知。通知を受けた管理者は、Pepperのカメラを通して映像で利用者とやり取りをすることができるため、遠隔でも対応が可能になるという。
3社は同実証実験を通じ、介護施設における人型ロボット活用の効果を検証し、人材不足や見守り業務の効率化など、介護業界の課題解決を目指す。さらに、ユニマット リタイアメント・コミュニティは、今回の実証実験の結果を踏まえ、運営する全施設(全国約300カ所)でのPepperの導入を検討するという。
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