「地方出身の東大生」の勉強法が本質的すぎた
「環境の不利」を跳ね返す"独学法"とは
「非名門校」から東大に受かる人は何をしているか
「東大はやっぱり、都会の名門校出身者が多いなー!」
これが、東京の東大生輩出ゼロの高校から2浪して東大に合格した僕が、東大に入っていちばん初めに感じたことでした。
会う人会う人、みんな名だたる名門校出身者ばかり。自己紹介で口を開けば「開成」「麻布」「筑駒」「桜蔭」「灘」……とにかくみんな名門校。
東大では、自己紹介で高校名を言うと周りが「名門!」と叫ぶ伝統があります。それも、どんな高校出身者であっても、です。
聞いたことのない高校だろうと、「聞いたことはなくても、東大に入ってるんだから名門校に違いない!」ということでしょうか。どこの高校でも必ず「名門!」と叫ぶのです。東大の入学式で応援団長が自己紹介をしたときに、周囲が「名門!」と叫んでいるのを見たときは、さすがに驚きました。
実際、あるデータによると、東大は東京出身者が約4割、関東圏出身の学生が6割を超えているそうです。関西出身の東大生を加えれば、7〜8割の東大生は都会出身ということになります。つまりは、「東大に行きやすい環境から来た東大生」が、東大生の大半を占めているというわけです。
しかしそんな中でも、周りに塾も何もない、東大どころか大学に行く人すら少ない地方の高校から東大に来た東大生もいます。離島から東大に入学した東大生、青森県の3000人に満たない村の生まれの東大生……こうした「地方の怪物」と言えるような学生も、少数ながらいるのです。