龐統が周瑜を罵った理由!三国志スリーキングダム58話

呉では、周瑜の葬儀が行われますが、そこで見てくれの悪い龐統という者が現れます。龐統は葬儀中にも関わらず、周瑜を罵ってしまうのです。なぜ、龐統という男は周瑜を罵ったのか、詳しく解説しましょう。

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『第58話 諸葛亮、喪に服す』のキャスト

周瑜の葬儀が行われる『第58話 諸葛亮、喪に服す』に登場した人物や声優さんたちは、以下の通りです。

  • 孫権(呉)/魯粛を大都督に任命しようとする呉侯(声:咲野俊介)
  • 呉国太(呉)/龐統の無礼に激怒する孫権の義母(声:久保田民絵)
  • 呂蒙(呉)/諸葛亮に敵意を抱く将軍(声:成田剣)
  • 魯粛(呉)/呉の新しき大都督(声:岩崎ひろし)
  • 劉備(荊州)/龐統の才覚を疑う皇叔(声:家中宏)
  • 諸葛亮(荊州)/しらじらしい演技をする軍師(声:堀内賢雄)
  • 孫乾(荊州)/耒陽へ赴く文官(声:林和良)
  • 張飛(荊州)/龐統の働きぶりを監視する将軍(声:天田益男)
  • 龐統(荊州)/鳳雛と恐れられる才人(声:斎藤志郎)

『第58話 諸葛亮、喪に服す』のストーリー

孫権は「周瑜がそなたを次の大都督に推挙した」と伝えたら「私と周瑜殿では考え方が大きく異なります」と驚きます。しかし、多くの将軍たちから人望のあった呂蒙までもが、魯粛を推したので、ついに魯粛は大都督になる事を引き受けるのです。

周瑜の葬儀(起)

呉は偉大な大都督を失った事に嘆き悲しみ、盛大な葬儀を行います。そこでは、魯粛や多くの将軍たちが嘆き悲しみますが、呂蒙だけは黙々と書簡を燃やして葬儀を行っていました。

所が、魯粛が周瑜の偉大さを述べていた所で、背後からすすり泣く声が聞こえてきました。それは敵である諸葛亮でした。呉の将軍たちは一斉に剣を抜いて斬りかかろうとしますが、魯粛が右手で制します。将軍たちはいまいましい奴めと思いますが、諸葛亮は嘆き悲しみながら、周瑜の偉大さを讃えるのです。

それを近くにいた魯粛や呂蒙は、しらじらしい演技をしおってと言わんばかりの表情を浮かべて、諸葛亮を見下します。魯粛は諸葛亮を見送ろうとしますが、そこに見てくれの悪い男が現れて「周瑜が何だ?赤壁の功績があるというのか、戦に負けてばかりではないか」と罵ってきたのです。 

龐統を巡る争い(承)

呉の将軍たちは斬ろうとしますが、魯粛は「見ての通り、酒に酔っ払っているのは明白だ、追い払えば良い」と言って屋敷から追い出します。しかし、それを見た諸葛亮や魯粛は、それぞれ自分の部下に無礼を働いた男の居場所を突き止めるように命じるのです。

まずは諸葛亮が龐統に会って荊州へ行き、劉備に使えるように説得しますが「奴には、金もなければ兵もない」と言って、酒を飲むばかりでした。次に、龐統が一人で歩いている所で、魯粛が屋敷へ連れていき、孫権に引き合わせようとします。しかし、魯粛が孫権に龐統を推挙しようとしたら、そこに呉国太が口を挟んできたのです。

呉国太は「龐統は、周瑜を侮辱した者であろう?周瑜を侮辱する者は呉を侮辱した事と同じ」と言い放ちます。義母に頭が上がらない孫権は魯粛に退がるように命じてしまうのです。魯粛は、事情を龐統に説明したら「わしが葬儀であのような事をしたのは、孫権の度量を試すためだ」と言って、立ち去っていくのです。

荊州へ赴く龐統(転)

魯粛は、部下に「今日の午前に、呉国太様に拝謁した者は誰か?」と尋ねたら「はっ、来客であれば荊州の孫乾殿が弔問で」と答えます。それに魯粛は「それは諸葛亮の仕業だな、わざと龐統が周瑜殿を罵った事を知らせたのだ。実に憎い」と再び怒りを覚えます。

その頃、龐統は船に乗って荊州へ赴きました。荊州では劉備が広く人材を集めていた事に、龐統は目を輝かせます。しかし、劉備は龐統の才は認めたものの、実際に会ってみたら頬や目はたれて、前歯が欠けているような風貌だった事に、絶句します。

劉備は『この男が本当に、才のある者なのか』と疑ってしまうので、孫乾の勧めで、まずは耒陽の県令に任命する事にして様子を見る事にしたのです。

龐統の才覚(結)

耒陽に赴任した龐統でしたが、何と酒浸りの生活を送って、全く政務を行なっていませんでした。これに激怒した張飛は「俺を耒陽に行かせてくれ」と劉備に頼み込むので「それならば、孫乾と一緒に行き、孫乾の言葉に従え」と認めます。

張飛は耒陽へ到着したら、龐統に「なぜ酒浸りの毎日を送っているのだ」と問い詰めますが「あんな仕事は簡単に終わらせる事ができる」と豪語。それを信用できない張飛や孫乾でしたが、何と龐統は100日分の仕事を半日で済ませる事ができました。

これに張飛は驚いて「是非、兄者に会っていただきたい」と頼み込んで、すぐさま劉備の元へ戻ります。はたして、劉備は風貌の悪い龐統を重用するのでしょうか?

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張飛の報告を受けた劉備は「しまった、それだけの才であったか。見てくれだけでは分からぬ」と後悔をして、すぐさま張飛と共に耒陽へ向かう事にしたのです。

『第58話 諸葛亮、喪に服す』のまとめ

動画配信U-NEXTで配信されている『第58話 諸葛亮、喪に服す』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい(本ページの情報は2018年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください)。

三国志の名言『臥竜鳳雛』

三国時代では、諸葛亮と並び立つ者として評価されたのが『龐統』でした。諸葛亮が『臥竜(がりょう)』で竜が横たわっていている人物で、龐統は『鳳雛(ほうすう)』で鳳凰の雛という評価を受けていたのです。

どちらとも、いつかは頭角を現す人物という評価を受けていましたが、臥竜である諸葛亮が活躍を続けていたのに対して、鳳雛である龐統はそれほど活躍をしないで呆気(あっけ)なく命を落とす事になってしまうのです。

『第58話 諸葛亮、喪に服す』の残念な所

龐統は、傲慢な性格をして「俺は鳳凰だぞ?」と喚き散らすような男でした。しかも見てくれは最悪とも呼べるもので、あまり感心できるような英雄ではありません。この傲慢な所が災いして、三国志演義では諸葛亮に対抗心を燃やして、命を縮める事になった訳です。

蜀のファンにしてみれば、龐統または法正が長生きしていれば、劉備が天下を取っていたかもしれないのにと嘆きたくなる所でしょう。実際に、劉備が呉と決戦に及んで大敗北を喫した時に、諸葛亮は「法正が生きていれば、このような事にはならなかった」と嘆いたほどです。

『第58話 諸葛亮、喪に服す』の見所

呉が、またしても諸葛亮に煮え湯を飲まされた訳ですが、いよいよ三国志スリーキングダムは、第58話から『第5部 奸雄終命』に入っていき、いよいよ曹操や関羽が亡くなる所までいきます。

そして第58話は、劉備がいよいよ西蜀攻略の足がかりとなる逸材 龐統を手に入れようとする所なので、蜀のファンにしてみれば見所の多い内容になっています。