どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年10月1日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清のどん兵衛 汁なし牛すき風うどん」の実食レビューです。
汁なしシリーズ第2弾!
先日、「日清麺なし」シリーズから麺の代わりに豆腐を入れた “麺なしどん兵衛” がリリースされたばかりですが、今度は麺なしではなく “汁なし” です。ちなみにシリーズ第1弾は、2018年5月28日(月)に発売された「日清のどん兵衛 釜たま風うどん」なんですけど、これまでの “日清のどん兵衛焼うどん” シリーズはノーカウントみたいですね。
今回のテーマは「牛すき風」ということで、つゆは牛すきの割り下をイメージしているのだとか。東洋水産の「マルちゃん あつあつ牛すきうどん」しかり、カップ麺の牛すき系は割り下をイメージした甘濃いテイストに固定されがちですが、どん兵衛はどうでしょう。以前、2017年1月23日にリリースされた “じゃぱん ぬーどるずトリオ” の「日清のどん兵衛 すき焼き 肉汁の旨みたっぷりすき焼き風うどん」は、かなり甘い割り下風でした。
ところで汁なしシリーズ第1弾の「釜たま風うどん」には、キユーピー社製の特製まろやかたまごタレ(卵黄ペースト)が別添されており、自前で卵を用意することなく手軽に釜たま風うどんが食べられる、というのが大きなセールスポイントになっていたのですが‥
今回、「卵はご自身でご用意ください」とのことなので、「卵をのせるとおいしさUP!」を楽しむには自前で用意する必要があります。もちろんセルフトッピングなしの感想も書きますが、せっかくなので卵黄ちょい足しアレンジにも挑戦してみることにしました。
開封
「ここからはがす」は、フタの手前ではなく左側にあり、その反対に湯切り口がある、ちょっと不思議な感覚です。なんかこう、横から剥がしてもいいのかな‥って。あれ、私だけですかね。
小袋は先入れ「かやく」、後入れ「液体つゆ」の2袋なんですけど、パッケージにも「※肉様のかやくは大豆を主原料にしています」と書かれているように、本物の牛肉ではなく “大豆ビーフ” が入っています。味の感想については下記の本文にて触れますが、ちゃんと個包装になっているのにもかかわらず、すでに甘濃い香りが漂っている存在感たるや‥w
それから以前も記事に書いたことがあるのですが、フタを剥がした時に「ここまで」のところでイイ感じにピタッ、と止まってくれるのが嬉しいですよね。もちろん勢い余ったら剥がれちゃいますけど、おそらく接着剤の種類を変えているのでしょう。それでは、卵黄トッピングの相性に期待しつつ、そのままの状態で食べてみた感想から順番にレビューします。
製品情報・購入価格
製品名:日清のどん兵衛 汁なし牛すき風うどん 製造者:日清食品 内容量:100g(めん74g) 発売日:2018年10月1日(月) JANコード:4902105251003 希望小売価格:180円(税別)発売地域:全国(全チャネル販売) 購入価格:税別180円(送料・手数料別) 取得店舗:日清食品グループ オンラインストア |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:370ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(液体つゆ / かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、大豆食物繊維)、つゆ(しょうゆ、還元水あめ、糖類、牛脂、香味油、たん白加水分解物、魚介エキス、植物油脂、野菜調味油、食塩、椎茸粉末)、かやく(大豆たん白加工品、人参、ねぎ)/ 加工でん粉、増粘剤(アラビアガム、加工でん粉)、酒精、カラメル色素、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、調味料(アミノ酸等)、香料、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・牛肉・大豆を含む) |
【アレルギー表示】 小麦・乳成分・牛肉・大豆 |
実食開始
卵は各自ご用意ください
1食(100g)当たり カロリー:412kcal たん白質:6.6g 脂 質:15.9g 炭水化物:60.5g 食塩相当量:3.0g ビタミンB1:0.21mg ビタミンB2:0.31mg カルシウム:168mg |
肉と野菜のうまみが、うどんに絡んでうまい! 卵を加えるとさらにうまい!
(日清食品「ニュースリリース」「製品情報」より引用)
めん
どん兵衛ならではの、もっちりとしたつるみのあるうどん。
(日清食品「ニュースリリース」より引用)
もっちりつやつや!
「日清のどん兵衛焼うどん」の麺ではなく、普通の汁あり「日清のどん兵衛 きつねうどん」に使われている油揚げ麺と同じだと思うのですが、秋になって下がってきた室温の関係かコシが強く、もっちりとした弾力が汁ありの時よりもアップしているように感じました。しかも汁なしなので、もっちりとした弾力が焦って食べなくても最後までキープされたまま楽しめるんですよね。
うどんっぽい小麦の風味も強めに感じられ、つるみのある艶やかな見た目に違わぬ口当たりと喉越しのよさも印象的。東洋水産の「赤いきつねうどん」に使われている伝統的な油揚げ麺にも捨て難い魅力を感じているのですが、この先進的な質感は唯一無二と言えるでしょう。
しっかり存在感は大きいのに、物腰の柔らかさも兼ね備えているため、かなり柔軟性も高く、今回の割り下っぽい味とも問題なくマッチしていました。麺の量は74gだったので、第1弾の「釜たま風うどん」と同じ量です。
つゆ
肉と野菜のうまみをきかせた、しょうゆベースの甘めのつゆ。牛すきの割り下をイメージしました。
(日清食品「ニュースリリース」より引用)
か、かなり甘い‥w
やはりと言いますか、だいぶ甘めのテイストです。甘さの根源は還元水飴と糖類によるものですが、スクラロースやアセスルファムKによる人工甘味料の甘さが強かった同ブランドの「肉汁の旨みたっぷりすき焼き風うどん」とは異なり、だいぶ甘さ強めではあるものの、人工甘味料特有の舌に纏わり付いてくるような野暮ったい甘さではありませんでした。それにしても甘いですけどw
しかしながら甘めの割り下ど真ん中の分かりやすいテイストだったので、おおむねイメージとのギャップは少ないと思います。醤油は濃口、丁寧な魚介出汁、少し焦がしたような香りを添加することで調理感を演出し、牛脂を加えることで “牛” すき風のイメージは体現できていました。野菜の旨味や椎茸の隠し味も効果的だったので、甘味さえ許容できそうならオススメです。
かやく
大豆ビーフ、ネギ、ニンジン。
(日清食品「ニュースリリース」より引用)
大豆ビーフの面目躍如!
大豆ビーフは日清食品が得意とする大豆たん白を主原料としたフェイクミートのことなのですが、個包装を通り抜けてくる甘濃い香りは開封した瞬間から全力でアピールしてきます。熱湯を注いで待っている間にも “液体つゆ間違えて入れた‥?” というのは言い過ぎかもしれませんが、ものすごい存在感です。味付けは液体つゆ同様に甘く、こちらにも焦がしたような風味が付けられていたのですが‥
あまり食感が牛肉っぽくないことと、最も大きな個体は中が硬いままだったんですよね。とはいえ強烈な味付けは、まさに “牛すき焼き風” なので、液体つゆの方向性とバッティングすることなくマッチし、ここぞとばかりに活躍していました。ネギはシャキシャキ、人参はコリコリで、どちらも歯触りがアクセントによかったです。
卵をトッピングしてみた
本気でオススメ!
卵白は省いて卵黄だけトッピングしたのですが、今回のカップ麺に必須のアイテムと言っても過言ではありません。かなり甘濃かった液体つゆを卵黄のコクが程よく中和してくれていたんですけど、すき焼き風の雰囲気を高めることにも大きく寄与しており、結果的な味のバランスを見ても最初から卵黄を投入してもらうこと前提で開発したような背景が伝わってきます。
ベストマリアージュ‥
集中的に絡めて食べると溶き卵につけながら食べる牛すきうどん風、しっかり混ぜると牛すき風かま玉うどんといった雰囲気でしょうか。とにもかくにも、卵黄の追加トッピングは間違いありません。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)
最初から卵黄ペーストを付属してくれていたら‥という希望的不満が無きにしも非ずだったんですけど、卵黄追加のポテンシャルを加味して評価しました。そのままでもイメージ通り美味しかったのですが、場合によっては後半に甘さを持て余し、単調に感じてしまう恐れがあるので、卵は無理でも味を引き締めるために一味唐辛子を用意しておくと安心かもしれません。
単体で食べた時の総合力は汁なしどん兵衛の第1弾に劣りますが、あいかわらず汁がなくてもハイクオリティな麺、牛脂の風味が効いた割り下を思わせる日清食品の牛すき風らしい甘濃いつゆ、そして使いどころが問われる主張の激しい大豆ビーフも違和感なくマッチしていたので、甘濃い味付けさえ大丈夫ならオススメしたいカップ麺です。
お湯を注ぐだけで食べられる、その利便性もカップ麺ならではの強みなので、パッケージの推奨アレンジを見て単純に “手間” とするか “可能性” とするかで評価は分かれるかもしれませんが、たとえば今回の場合だと卵黄をのせるだけの簡単な足し算ですし、その手間もカップ麺の “可能性” として楽しんでみてください。