ネトウヨは09年8月の選挙前は、民主党は日の丸を切り張りして党旗にするような反日政党であるから、日本人がこのような政党に投票することはあり得ず大敗すると言っていました。新聞の多くが世論調査から自民党の大敗による政権交代を予想していたのとは正反対の見解であり、マスコミは在日コリアンの支配下にあって、在日コリアンだけを選んで世論調査をやっているから、選挙結果は自分たちの予想通りになると自信満々でした。
ところが結果は民主党の大勝で、選挙の開票中から、ネトウヨは、民主党候補の当選が伝えられると同時に、あの選挙区は有権者が日本人から在日コリアンに入れ替わっていると主張しました。
日の丸を切り張りする政党に日本人である限り投票するはずがないとネトウヨは言っていたのです、民主党に投票した人たちをみんな在日コリアンと認定してしまえば、それまでの主張の正当性が揺らぐことはありません。
そうしておいて、民主党の当選した衆議院議員のうち90人以上が在日コリアンであると断定します。証拠になるものは何も示さず、名前を連ねるだけで断定完了という安直さですが、日本人である限り反日政党の議員になるはずがないという日本人信仰を持っている人たちにはこれが受けました。
さらに選挙で選ばれた民主党政権を反日極左政権とネトウヨは認定します。選挙前には、民主党が政権与党になれば自民党やネトウヨが反日になると言う人もいたのですが、ネトウヨは民主党政権を反日極左政権と認定することにより、憲法や選挙の結果や政権与党を超越した絶対的存在として「日本」がある、その「日本」の意志に逆らうことは政権与党であっても「反日」になるという定義を構築してしまいます。
さらにその絶対的存在の「日本」の意志は、自分たちネトウヨが代弁するという約束ごとまで作り上げてしまい、それまで曖昧であった政権と反日の関係や、誰が特定の組織や行為を反日と認定するかといった実行面での約束事も含めて、民主党政権の誕生を機に、ネトウヨに一方的に有利なように整理することに成功して、今後の議論の際の理論的根拠とすることに成功します。
09年8月の選挙で自民党は大敗しましたが、自民党が勝つと主張していたネトウヨは、その予想が外れたことによって信用を失うどころか、日本人である限り反日政党に投票するはずがないとする自分たちの思い込みを根拠に、民主党に投票した人たちを在日コリアンであると断定することにより、焼け太り的にネットの中での議論に際して絶対優位を手にすることになり、併せて自分たちが「日本」の意志の代弁者として選挙結果よりも上に存在すると決めてしまいます。
ここで手にしたネットの中での議論に際しての絶対的優位性と、「日本」の意志の代弁者という地位が、安倍政権になってからのネトウヨ勢力の飛躍的拡大につながるのです。
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Re:やはり出てきました。
モリカケをやって辻元の生コンをやらない野党は反日極左であるとか、カジノに反対してパチンコに反対しない野党は朝鮮人の手先であるとか、今の日本はそんな議論ばかりが大声で語られる世の中になってしまっています。
1人の工作員が書き込むと、10000人のバカがそれに付和雷同して喚き立てるという、工作員にとっては面白くて仕方がない状況になってしまっています。
huyunohi1684
2018-07-23 07:55:56
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