macOS 10.14 Mojaveへアップグレードしてアプリの機能が利用できなくなったら、まずはシステム環境設定のユーザー・プライバシー設定の見直してみてください。詳細は以下から。
Appleは日本時間2018年09月25日、ダークモードやスタック機能を備えた「macOS 10.14 Mojave」をリリースしました。macOS Mojaveへのアップグレード前の注意点でも書きましたが、このMojaveではこれまで以上にユーザーのプライバシー保護機能が強化され、カメラやマイク、メールやメッセージ、Safariのデータなど、以下のデータにアプリからアクセスする際にユーザーの承認(User Consent)が必要となりました。
macOS 10.13 High Sierra | macOS 10.14 Mojave | |
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保護対象 |
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増えたユーザー承認とトラブル
既にmacOS Mojaveへアップグレードされた方は以下のようなポップアップ・ウィンドウを見た方も多いと思いますが、ユーザーの承認が必要になるデータが増えたことで、macOS Mojaveでは今まで以上にユーザー承認のポップアップの種類が増え、それに対応する機会が増えています。
macOS Mojave公開から4日間で十数件のMacのアップグレード&トラブル対応を行いましたが、「macOS Mojaveへアップグレードしてから”hogehoge”アプリが使えなくなった!」や「今まで問題なかったのに”hogehoge”デバイスが動作しない!」という問い合わせの8割はこのユーザー承認に失敗している、または許可していない事が原因でした。
これにはユーザーの承認が増えたことに加え、ユーザー承認が必要な項目の仕分けが複雑になっている事や承認を行うプロンプトが1度しか表示されない、[全てを許可]という操作ができない、開発者がプロンプトを操作できないといった問題も指摘されていますが、
AppleのセキュリティシステムはGatekeeperやSKELに代表されるように、リリース後しばらくしてから改善されていくので、macOS Mojaveへアップグレードされた、または今後アップグレードする予定の方はアップグレード後、動かないアプリやデバイスに出くわした場合は新しくなったシステム環境設定アプリの[セキュリティとプライバシー] → [プライバシー]パネルをチェックしてみてください。
macOS 10.13 High Sierra | macOS 10.14 Mojave | |
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新しい プライバシーパネル |
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フルディスクアクセス :メールやメッセージ、Safari、Home, Time Machineバックアップへのアクセスを許可する オートメーション : 特定のアプリが他のアプリの操作することを許可する |
おまけ
このユーザーのプライバシー保護機能はユーザーがよく知る名前のアプリではなくヘルパーアプリなどにも影響するため、「何かよくわからないアプリがユーザーの承認を求めてきた」として許可をしないユーザーもいるようで、
AdobeやWacom、Bitdefender、MacPaw、Alfred、CCC、Backblazeなどのメーカーや開発者はサポートドキュメントを公開しているので、Mojaveで機能の一部が動かなくなったアプリがあれば、各アプリのサポートサイトをチェックしてみてください。
コメント
Mac君とWindows君の宣伝で出てきたWindows君になってきたな
そこら辺うまく社内で解決できなかったのでこのようになったっぽいですね。世界一の企業は実は中小並みの判断レベルでしかないという、きわめて平凡以下レベルでしか顧客に向き合っていないというのが前回もそして今回も露呈してますね。だからこそ、なんか愛着が持てますよね。