Twitterが「人間以下に扱う言葉」の例を掲載。フィードバックを募集🐕🐈🐛
昆虫性の否定
「他人を人間以下に扱う言葉」で話題になったTwitterが、策定中の新ポリシーで禁止対象になるツイートの例を掲載しました。
Twitterが英語版の公式Blogに掲載したのは、特定の信仰を持つ人たちのグループを指してこの国には要らない「ウジ虫ども」と呼ぶ排斥のツイートや、特定の性別に対して「セックスの役にしか立たない」といった発言です。
執筆時点で例が追加されたのは英語版のみで、日本語ページには(まだ)載っていません。
いずれ更新されると思いますが、字面的に雰囲気を分かりやすくするため作った画像はこちら。Twitterによる公式日本語ではなく、翻訳でもありません。日本語ではもっと一般的な人間性否定ワードありそうですが、いちおう元を尊重してウジ虫にしたいます。
(記事のため適当に作った日本語の例です。Twitter社によるものではありません)
この「人間以下に扱う」云々は当のTwitter上で拡散して大喜利状態になっていたため、そもそもどういった話だったかをおさらいすると、
・Twitterには利用上のルールがあり、守らない場合は利用の一時的制限や永久凍結が課される場合がある。禁止事項は例えば嫌がらせや個人情報の暴露、自殺や暴力の扇動、知的財産権の侵害、他人へのなりすましなど。
・ヘイトスピーチや集団による嫌がらせ、いじめの問題が頻発しており、実際に自殺や犯罪につながることもある。
・利用者や広告主がTwitterを忌避する傾向や、Twitterに対してヘイトスピーチなどを放置している、もしくはエスカレートしやすい環境であることを知りながら改善せず、むしろ温床となっているとの批判も多い。
・Twitter側ではこうした状況に対して、ルールやポリシーの改定を通じて「Twitter上の会話の健全性を高めてゆく」対応を進めているが、その際に専門家やTwitter社が恣意的にポリシーを策定するのではなく、利用者からのフィードバックを受けてから決定する手続きにとりくんでいる。
こうした背景のもと、Twitterは新たに策定を進める「人間性の否定」禁止ポリシーについて、ユーザーの意見を募っていました。
Twitter上で話題になった際は、いきなり穴だらけのおかしなルールを強制しようとしている!だったらこれもダメなのか?これは良いのか??という憤りや、「『以下』はそれ自体も含むので人間扱いもダメなんですね〜へ〜〜」といったツッコミや、「人間のほうが動物やウイルスより上という前提が思い上がり甚だしい」といった反応が多数でしたが、そうしたものを引っくるめて多数のフィードバックありがとうございますというお話でした。
アンケートにはこちらから回答できます。ポリシー作成における新たな変更
そもそもこの新ポリシーはなぜ必要なのか?暴言や脅迫、差別禁止だけじゃダメなの?については、「従来のルールに照らして違反とはいえなくても、ユーザーの多くが嫌がらせと感じるものは禁止できるようルールを改善する」方針のため。
今回の「人間性の否定」がよろしくないという話についていえば、すでにルールに含まれるヘイト行為の禁止と同様に、直接の脅迫や扇動でなかったとしても、特定の相手や集団を貶める言動を放置することで、暴力への抑止や抵抗が薄れ、暴力をふるっても問題ないと認識するようになるから。と、Twitterは暴力と言葉の関係についての研究を挙げて説明しています。
言論の自由そのほかの観点から規制に反対である、ポリシー自体をこう改善すべき、といったご意見は、ポリシーが決まる前にフィードバックしてあげてください。
いずれ更新されると思いますが、字面的に雰囲気を分かりやすくするため作った画像はこちら。Twitterによる公式日本語ではなく、翻訳でもありません。日本語ではもっと一般的な人間性否定ワードありそうですが、いちおう元を尊重してウジ虫にしたいます。
(記事のため適当に作った日本語の例です。Twitter社によるものではありません)
この「人間以下に扱う」云々は当のTwitter上で拡散して大喜利状態になっていたため、そもそもどういった話だったかをおさらいすると、
・Twitterには利用上のルールがあり、守らない場合は利用の一時的制限や永久凍結が課される場合がある。禁止事項は例えば嫌がらせや個人情報の暴露、自殺や暴力の扇動、知的財産権の侵害、他人へのなりすましなど。
・ヘイトスピーチや集団による嫌がらせ、いじめの問題が頻発しており、実際に自殺や犯罪につながることもある。
・利用者や広告主がTwitterを忌避する傾向や、Twitterに対してヘイトスピーチなどを放置している、もしくはエスカレートしやすい環境であることを知りながら改善せず、むしろ温床となっているとの批判も多い。
・Twitter側ではこうした状況に対して、ルールやポリシーの改定を通じて「Twitter上の会話の健全性を高めてゆく」対応を進めているが、その際に専門家やTwitter社が恣意的にポリシーを策定するのではなく、利用者からのフィードバックを受けてから決定する手続きにとりくんでいる。
こうした背景のもと、Twitterは新たに策定を進める「人間性の否定」禁止ポリシーについて、ユーザーの意見を募っていました。
上記のように、こちらの定義はいきなり取り締まりが始まるものではなく、これで明確に伝わりますか、おかしかったらどこを改善すれば良いでしょうか、とアンケート調査をするための叩き台にあたるものです。人間性の否定についての定義
他人を人間以下に扱う言葉。人間性の否定は、人が人間の本質を否定されたとき(動物的人間性の否定)や、人間性を否定されたとき(機械的人間性の否定)に生じることがあります。例えば、集団を動物やウイルスに例えたり(動物的)、集団を性別で分類したり(機械的)する場合です。
特定の集団:集団に属する人たちは共通の特性で区別できます。そのような特性には、人種、民族、国籍、性的指向、性別、性自認、信仰する宗教、年齢、身体障害、重病、職業、政治理念、地域、社会的慣習などがあります。
Twitter上で話題になった際は、いきなり穴だらけのおかしなルールを強制しようとしている!だったらこれもダメなのか?これは良いのか??という憤りや、「『以下』はそれ自体も含むので人間扱いもダメなんですね〜へ〜〜」といったツッコミや、「人間のほうが動物やウイルスより上という前提が思い上がり甚だしい」といった反応が多数でしたが、そうしたものを引っくるめて多数のフィードバックありがとうございますというお話でした。
アンケートにはこちらから回答できます。ポリシー作成における新たな変更
そもそもこの新ポリシーはなぜ必要なのか?暴言や脅迫、差別禁止だけじゃダメなの?については、「従来のルールに照らして違反とはいえなくても、ユーザーの多くが嫌がらせと感じるものは禁止できるようルールを改善する」方針のため。
今回の「人間性の否定」がよろしくないという話についていえば、すでにルールに含まれるヘイト行為の禁止と同様に、直接の脅迫や扇動でなかったとしても、特定の相手や集団を貶める言動を放置することで、暴力への抑止や抵抗が薄れ、暴力をふるっても問題ないと認識するようになるから。と、Twitterは暴力と言葉の関係についての研究を挙げて説明しています。
言論の自由そのほかの観点から規制に反対である、ポリシー自体をこう改善すべき、といったご意見は、ポリシーが決まる前にフィードバックしてあげてください。
『多くの学者が人間性の否定と暴力の関係を認めています。例えば、Susan Beneschは、人間性を否定する言葉は危険な発言の特徴を持っていて、暴力を許容しているかのように見せていると説明しています、また、Herbert Kelmanは人間性の否定は暴力に対する抑止力の強さを低下させると説明しています。』