脳科学者が提唱する「脳を100歳まで成長」させるために「脳をハックする」方法とは
- カテゴリー:
- LIFESTYLE

脳の機能は子どもの頃がピークで、あとは下がっていくだけ…。昔からよく耳にした定説は、どうやら古い考え方のようです。
IBMのWebメディアMugendai(無限大)に登場していたのは、脳科学者の加藤俊徳さん。発見した脳活動の計測法は世界700カ所以上で使用され、会社経営や、ベストセラー『脳の強化書』シリーズの出版など、多方面で活躍する方です。
その加藤さんが主張するのが、人間は100歳まで脳を成長させることができるというもの。にわかには信じがたい内容ではありますが、いわく「脳には一生かかっても使い切れないほどの潜在能力細胞があり、これを鍛えることで、脳の衰え知らずの人生を送ることができる」というのです。
分岐点は50歳。「マンネリ脳」を防ぐには
加藤さんが、成年期以降の脳の発達について興味を持ったのは、100歳前後でいきいき活躍している人もいれば、50代くらいで毎日疲れた顔をしている人もいたことから。
独自に調査を続けていくと、どうやら50代くらいを境にその差が生まれるようなのです。この現象を加藤さんは「マンネリ脳」という言葉で表現し、以下のように語っています。
50歳の人の脳は過去にいろいろなことを経験し知っているために、かえって何ごとも新鮮に思えず、マンネリ脳になりがちです。「それは知っているよ」というだけでは脳は驚かず成長しないのです。脳は新鮮さや刺激が大好きです。成長するためには、毎日何か刺激のあることをして脳を喜ばせてあげましょう。
「マンネリ脳」を防ぐのに必要なのは、新しい経験をすることだと語る加藤さん。そのためには「50歳から別の人生を歩む」ほどの意識改革が重要であり、以下のようにも語っています。
私は57歳ですが、50を引いて今7歳だと思って生きています。50歳から別の人生を再スタートするぐらいの「革命的」な意識改革をやらないとだめなのです。
脳科学者に学ぶ、効率的に脳を働かせるための3つのライフハック
Mugendai(無限大)の記事には多くの話題が登場していますが、ここで加藤さんによる「脳マネジメント」のライフハックを大きく3つにまとめてみましょう。
1:バランスよく脳を使うには、とにかく睡眠
夜更かしをしない。睡眠ホルモン(メラトニン)が最も分泌される、午後9時ごろから午前3時ごろまで6時間は眠るのが理想。
2:認知症を防ぐ秘訣は、生活のコントロール
認知症には、薬よりもクイズやドリルなどの脳トレ、および食事、睡眠などの生活習慣が重要。時間を決めずに行動すると海馬が衰えていくため、仕事をリタイアしたあとも予定を立てて行動することが大切。
また、なるべく1日1時間以上、1週間に10時間以上歩くこと。ヨガや瞑想、禅なども脳をリセットする効果がある。
3:無駄遣いしないコツは「一日待て」
普段からつい買いすぎてしまう人は、寝不足のときや疲れているときに買い物をしないことを意識。夜中にテレビショッピングやネットショッピングをなるべく見ないようにし、買いたいものがあっても翌朝に決断すること。
今、脳のどこが働いているかを意識。トレーニング次第で脳は変わる
脳にはさまざまな領域があり、それぞれ記憶や運動、感情というように役割が異なるといわれています。
加藤さんは、それを住所に見立てて「脳番地」と名付け、脳を鍛えるにはこれらを意識することが重要だと語ります。具体的には、「最近人と話していないから伝達系脳番地を使っていない」とか、「よく笑っているから感情系脳番地を使っているな」といった具合です。
また、これまで1万人以上のMRIの脳画像を見てきた加藤さんは、人の脳はトレーニング次第で大きく変わるとも指摘しています。さらに、加藤さんの開発した脳画像法を使えば、子どもの大まかな性格を把握してコミュニケーションの取り方をアドバイスしたり、ビジネスマンへ成功のアドバイスをしたりすることまで可能になるそうですよ。
そのほかにも、神秘的な脳の秘密に迫る驚きに満ちたインタビューは、Mugendai(無限大)より続きをお楽しみください。
Image: Mugendai(無限大)
Source: Mugendai(無限大)
渡邊徹則
ランキング
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5