個人の資産運用は「ローリスク・ミドルリターン」が理想的

「投資するならできるかぎり多くの利益をあげたい」。これは投資家が持つ当然の願いですが、ハイリターンを狙うならハイリスクが付いて回るのは避けられず、だからといってローリスクで高い利益をあげるのは無理があります。

そこでおすすめなのが、比較的低いリスクで3~5%の利益を得られる「ローリスク・ミドルリターン」を目指す投資法です。本稿では、リスクとリターンを3つのコースに分けて解説し、ローリスク・ミドルリターン投資の優位性をご紹介します。

個人の資産運用は投資で行う時代

2014年1月、個人の預金から株式や投資信託などへ投資させることを目的に、NISA(少額投資非課税制度)がスタートしました。発足当時は年間100万円だった限度額が現在では120万円に拡大され、利用者がふえています。預金金利は限りなくゼロに近く、ある意味必要に迫られて発足したという側面もあります。

どの程度のリターンを得たいのかを考えよう

投資するにあたっては、どの程度のリターンを得たいのかを考えて商品を選ぶことが大事です。経済ニュースで「リスクオン・リスクオフ」という言葉をよく聞きますが、どの程度のリスクを許容できるかによって、選ぶべき商品が違ってくるのです。

超低金利下にあって、国債や地方債のようなローリスク・ローリターンの商品では、収益はほとんど期待できなくなりました。では、ある程度の収益を期待できるミドルリターン以上の商品を、3つのパターンで見てみましょう。

ハイリスク・ハイリターンの商品

こちらの代表的な商品は株式です。個別株は材料(企業の株価に影響を与える出来事)によって株価が乱高下する性質があり、材料の内容によっては1日の値幅制限いっぱいのストップ高・ストップ安になることもあります。

また、最近では株式以上に値動きの激しい仮想通貨に投資する人がふえています。代表銘柄のビットコインは、1日に1BTCが10万円以上もの乱高下をすることも珍しくありません。仮想通貨の場合は、値動きのほかにも、2度にわたる通貨の消失・流出事件が起きるなど、セキュリティ面に不安があるので注意が必要です。

ミドルリスク・ミドルリターンの商品

株式や仮想通貨より少しリスクやリターンの目標を下げた場合はどうでしょうか。その場合に有力な投資先になるのが、外国債券です。

世界的に金利が低下したとはいえ、外国債券の中には今でも5%以上のミドルリターンを得られる債券が存在します。例えば、南アフリカランド建債券は5.641%(税引き後)の利回りで売り出されています。しかし、外国債券の場合は満期受け取り時に円高になっていると受取金が減る為替リスクがあります。

ローリスク・ミドルリターンの商品

では、債券並みにリスクを下げて、なおかつ外国債券並みの利回りを確保できるローリスク・ミドルリターンの商品は存在するのでしょうか。実は「不動産投資型クラウドファンディング」では、元本割れがほとんどなく、また5%前後の高利回りをあげている実績があります。

案件が着実に予定利回りを達成している理由としては、優良物件を売り出すことで応募者を多く募ることができ、運用が安定しているためです。また、投資対象は、アパート・マンションをはじめ、駐車場や太陽光発電など、あらかじめ需要が見込める分野に限定されています。もちろん、「不動産投資型クラウドファンディング」も元本保証ではなくリスクがあるため、はじめるうえで十分な下調べと注意が必要です。

ローリスク・ミドルリターンの投資が最適

リスクとリターンを3つのパターンに分けて見てきました。1口1万円から投資できて、ローリスク・ミドルリターンによって着実に収益を積み重ねる「不動産投資型クラウドファンディング」は、初めて投資する方にはおすすめできる商品の一つであるといえます。「不動産投資型クラウドファンディング」で投資の醍醐味を体験してみてはいかがでしょうか。