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【格闘技】

ピノキオ姿で復帰宣言 元王者・小国、引退ウソで鼻伸びた

2018年9月27日 紙面から

ピノキオ姿で現役復帰を発表した小国=豊島区の角海老宝石ジムで

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 ボクシングの元IBFスーパーバンタム級王者・小国以載(30)=角海老宝石=が26日、東京都内の所属ジムで会見し現役復帰を発表した。昨年9月の初防衛戦で岩佐亮佑(28)=セレス=に6回TKOで敗れた後に引退を宣言していた。この日、ボクシング界きってのお笑い系はピノキオのコスチュームとつけ鼻姿で登場。「ウソついたので鼻が伸びちゃって…」と報道陣の爆笑を誘った。

 ひょうきんさの裏にはドラマもあった。東洋太平洋王者だった2012年に右拳を痛めたが隠し続けて左だけでボクシングを続けていたと明かした。昨年末に手術で治ると診断されてリングに戻る決意を固めたという。「当時はしんどかったです。右が打てないと(岩佐ら)サウスポー相手はどうしようもなかった。1月に手術して、今は完治して全力で打てる。右が使える状態でどこまで行けるか、やってみたくなった」。

 12月1日に再起戦を行い、勝てば、来春にも世界ランカーと対戦して世界王座返り咲きのチャンスをうかがう計画だ。

 昨年4月に結婚、長男も誕生した。「ミルク代稼がんと。でも、子供が物心つく前に引退しますよ。父ちゃんがこんな格好してたら子供が学校でいじめられるでしょ」と、小国は最後まで笑いを取って会見を締めくくった。 (藤本敏和)

 

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