米Facebook傘下のOculus VRは9月26日(現地時間)、年次開発者会議「Oculus Connect」で新しいスタンドアロンVR HMD「Oculus Quest」を発表した。2019年春に発売する。米国での販売価格は「Oculus Rift」と同じ399ドル(約4万5000円)からだ(399ドルのストレージ容量は64GB)。
PCも、スマートフォンも、外部センサーも不要で、両手で持つコントローラーが付属する6DoFのVR HMDだ。
同社は5月にスタンドアロンなVR HMD「Oculus Go」を発売したが、ポジショントラッキング機能がなかった。Oculus Questは、ヘッドセットの4カ所にあるカメラを使って「Inside-out」方式でトラッキングする。2016年に披露したプロトタイプ「Santa Cruz」の製品版に当たる。
Inside-out方式のトラッキングは、Oculus Riftや「Vive」のように外部センサーで位置を測定する「Outside-in」方式と異なり、ヘッドセットのカメラの映像から現在地を算出する。
解像度はOculus Goとおなじ1600×1440ピクセル。オーディオはHMDに組み込まれている。
「Touch」コントローラーはOculus Goのものと似ているが、ヘッドセットのカメラで撮影して位置を把握するためのLEDが付いている。ボタンなどの位置は現行のTouchと同じだ。
Oculus Questの発売時には50以上のゲームタイトルも発売される見込み。これらのコンテンツはOculus RiftとGoでもプレイできるという。
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