彼らのルネサンス   作:ノイラーテム
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キマイラ退治

●ちょっとした違和感

 個人の傭兵達と組んで何度かのハントを終え、モモンガは手に入れた情報を眺めて居た。

 川上に山森を挟んで死霊都市、川から森の中にはネームドのキマイラが居ると言う噂だ。

 

「アンデッドの大規模な侵攻は無し。『国堕とし』というのが慎重なのか、それとも全てを支配して居るわけじゃないのかな」

 キマイラそのものの目撃情報はないが、自分のテリトリーから動か無いらしいので、ウロついているアンデッドを倒す以外は敵対してないようだ。

 現に迂回する形で道沿いにアンデッドが現れることはあったそうだ。

 

「もし全てのアンデッドを支配して居ない。あるいは他に移動して居るならキマイラを倒しても問題はなさそうだな。素材は獲れなくなりそうだけど…」

 モモンガはふと違和感に気が付いた。

 そして今までのことを思い返して、奇妙であることに思い至ったのである。

 

「シズ。解毒薬の素材は有るか?」

「はい」

 並べられたのは三種類。

 石、毒草、そして毒腺。いずれも使い方によっては毒にもなるし薬にもなるものだ。聞いた話では毒は鉱物毒・植物毒・生物毒の三種類があり、錬金術を用いてようやく万能の解毒薬が作られるとか。

 

「次にスクロールやポーションの材料。できれば錬金術用の素薬の素材も」

「はい」

 様々な植物・鉱物。そして…獣型モンスターの(ハイド)や、脂・鱗などの加工の仕方によっては素材になると言われた物。

 特に獣型モンスターの多くはキマイラの子供達だ。確かに退治すれば獲れなくなるだろうが…。

 

「確か他の材料でもいけるけど、キマイラの子供たちなら可能な素材もある…という程度だっけ」

「そう聞いてます。もともと代用品」

 それが意味するのは二つ。

 一つは倒しても獲物効率が悪いだけだということ。

 もう一つは、代用品とは言え素材集めにあまりにも効率が良い。つまりは都合が良過ぎると言うことだ。

 

 鉱石や薬草・毒草があるのは良い。

 開拓地なのだしそんな事もあるだろう。だがしかし、増えるタイプの天然キマイラが都合良く居るだろうか?

 まあ使えるから代用して居るだけで、もっと性能の良い素材は在るのだろうが…。

 

「もしかして養殖場? だとすると、何処からか連れて来られたのかな」

「不明。でも可能性は高いと思う」

 もっと良い素材は有るが、手近にすませられるならばあるにこしたことはない。

 更に言えばやって来るアンデッドを排除するのに、都合が良い番犬にもなる。

 

「あの森のどこかに研究所があるか、この都市群のどこかにあると仮定する。そのために連れて来て棲むことを強制する…」

 今度は相槌が無い。シズでは判断が付かないからだ。

 だが可能性はあると言えるだろう。それがタブラの研究所かは別にして高レベルのマジックキャスターであれば可能かもしれない。

 素材は獲れるしアンデッドの被害も減るとなれば、あり得なくはないだろう。

 

「となると表立っての討伐は危険だな。どういうつもりがあるにせよ敵対と捉えられかねないし、国堕としもそのマジックキャスターを警戒して居るのかもしれない」

 そして何より魅力的な事が一つあった。

 あの森には研究所なり素材の過去施設がある可能性があり、死霊都市の事を調べている可能性もあった。

 

 それらを考えると情報を知る者は少ない方が良い。ヒントくらいしかない可能性もあるが、本拠地の手掛りが見つかるかもしれない。

 それに…都市群の事を知る過程も含めて、判らなかった情報を一つ一つ把握しているのは冒険をしている感じがしたのだ。

 

 あの森を皆で攻略して掌握すれば都市の発展に役立つかもしれないが、そんな事には興味が無い。

 モンスターを延々と狩って都市を安全させることにそれほどの意味を見いだせない。

 死霊都市や国堕しに興味が無いと言えば嘘になるが、目下のところ求めて居るのはタブラに繋がる情報であり、そうでなければかつて皆で愉しんだ冒険なのだ。

 

「よし。明日から暫く、表面上は二人でアンデッド退治を引き受ける。さっさと規定量は済ませ、残りの時間をキマイラ周辺の情報収集に注ぐぞ」

「はい」

 パッシブで周辺に潜むアンデッドを調べられるモモンガは、隠れて居る敵に怯える必要も探して回る必要も無い。

 うまく探し出した風を装ってパパっと片付れば、残り時間を丸まると使用出来るだろう。それで名声も上がるのだから申し訳ないくらいである。

 

 ついでにアンデッドハンターと呼ばれるほどの名声を残しながら、モモンガのキマイラ探索が始まったのである。

 

●迷走と対策と

 スキルの『不死の祝福』でアンデッドを探しながら、モモンガは手際よくアンデッドを始末して行く。

 人が居るところでは足を止めて探している様子を見せはするが、誰も居ないと判っているところではハイペースで狩って『後で倒した』風を装って時間を稼いだ。

 

「よし、あっちに移動しても問題無いな。<上位転移(グレーターテレポーテーション)>を掛けるぞ」

「ん」

 マーキングした移動先を探知魔法で確認したモモンガは、シズを小脇に抱えて転移。

 自らは周囲を警戒しつつ、いつでも飛び出せる体勢を取る。

 

「シズ、何か見付けたら教えてくれ。その辺から探知魔法を追加で使用するから」

「はい」

 探知魔法くらいなら並行して幾つか使ってもモモンガの魔力が枯渇する事はない。

 だが何が起きるか判らないのであれば、<敵性探知(センスエネミー)>ともう一つくらいに押さえておくべきだろう。そのレベルならばMPの自動回復で補える。

 

 そういう意味でMPに寄らない探知手段を持ち、特定の相手を追えるシズの存在は非常に重要だ。

 まずは大枠でさがしつつ、痕跡を探査したら魔法で大枠を掴んでからジックリ追跡する予定であった。

 だが…。

 

「駄目。モモンガさま」

「今日もか…」

 シズの顔が無表情なのはいつものことだが、今日は暗い・申し訳ないと言う言葉が透けて見える。

 痕跡を追ってみたものの、見つけ出したのは割りと強い第一世代の混血ではあるがキマイラそのものではなかった。

「ごめんなさい」

「シズのせいじゃないさ。…これは根本的なところで勘違いして居るか、相手が一枚上だと見るべきだな」

 ポムっと置いた髪からは硬質なでシュンとしたイメージが窺える。

 偏見かもしれないが撫でられて嬉しい時は柔らかいイメージがするので、相当に落ち込んで居るのではないかと思われた。

 

「考え方1。何かの理由で出歩いて居ない。シンプルに本拠地を守る為だとか俺たちを警戒して。…実は雌で出産中ずっと籠りっぱなしってのはちょっと困るな」

「赤ちゃん欲しい」

 シズは可愛い物が好きなようで、赤ん坊のキマイラを想像してホッコリしているらしい。

 

「もっとも出産ペースを考えれば雄がハーレムを築いていると言う方が、付近に居る獣型モンスターの数を考えればありえそうな気がするがな」

 とはいえ出産は一番困るパターンで、巣に籠って出てこない可能性が高い。その場合はどのくらいか判らないがワンシーズン丸まる様子見するしかないだろう。

 性別がどちらか判らないが、できれば雄であってくれと祈るモモンガであった。

 

「ひとまずサイコメトリーもどきと行くか。適当な場所に魔法封印(マジックシール)で探知魔法を封入しておこう」

 本当の事を言えばエスパーだけが使えるESPのサイコメトリーが使えれば良いのだが、魔法でないからモモンガが『儀式:黒の叡智』でラーニングした中には存在しない。

 何の魔法をどの場所に封入するかにもよるが、獣めいた直感なりあちらの探知魔法でこっちの動きを把握して居る場合はそれでなんとかなるだろう。

 ユドラシルでも隠しイベントを見付けた相手の警戒態勢を欺くために、色々な案を考えたものである。

 

 指定を一定以上に強い生命力探知にしておき、視覚情報など幾つかの反応を見た上で絞りこんで行けばいいと思われた。

 

「次に考え方2。そもそも棲息地域・移動形態などを見誤っている。これは情報の洗い出しが重要だな。先ほどの魔法封印(マジックシール)を仕掛ける場所を考慮してみよう」

「山に棲んで居ない?」

 モモンガは頷きながら足で落ち葉を除去したり、川がある方向を指差した。

「地下の穴倉や川辺の淵に棲んでいる可能性がある。誰かが研究室を守らせているという案も考えてみただろう? その場合を含めていつもはそっちに、山森には捕食や生殖にやって来ているという考え方だな」

 もちろん逆もありえる。山が棲家なのだが、今は安全や栄養の問題で川や地下を巣に籠っている可能性だ。

 

「形状にしてもキマイラなんだから、仔が四つ足だからといって四足歩行とは限らない。蛇の無足、蜘蛛の多脚、鳥の翼…」

 キマイラは複合獣とも呼ばれ色々な部位を持っている。

 良く知られており今回も共通することが多いのは獅子と山羊と蛇の部位だが、ユグドラシルでも様々な亜種が居たものだ。

 

「こんな感じ?」

「上手いぞ。全部混ぜたらボスに見えるな。だがこのくらいを想定しておいた方が面白いだろう」

 モモンガが掘り起こした地面に、シズが落書きを描いていた。

 それは背に翼があり尻尾を持つ多くの腕がある女性の絵だ。何処かで見たボスを思い出して絵のバランスを変えて見ようと思うのだが、ワイバーンみたいな女性のボスも居たなぁと思い出されて、苦笑するしかなかった。

 

『TRPGリプレイこそ男性が多いけれど、神話からコミックまで多くの場合、キマイラは女性を意味する事が多いんだよ。モモンガさん』

(勘弁して下さいよ、タブラさん)

 脳内タブラにまで嫌な予感を後押しされて、雌が巣穴に籠っている可能性を思い返すのであった。

 

「その辺りの予想を踏まえて探知魔法を仕掛ける。なるべく多くの獣が通る道。あるいは視界が通っている場所を探してくれ。もちろん隠れて出産し易い場所でも良いけどな」

「はい」

 魔法封印の近くで下級アンデッドを作成して囮にすれば、仔である獣型モンスターでは無理なのでキマイラが出てくる可能性は高い。

 それらで何かしらのキッカケがつかめた場所を、暇な時に遠隔視の鏡<ミラー・オブ・リモート・ビューイング>で探してみようと思うモモンガであった。

 

●答え合わせと遺されたモノ

 結論から言うと棲息領域というか加工所は川だった。

 重量を考えれば水の中の方が動き易く、魔法が使えるので獲物を仕留めるには森の方が楽だから移動を繰り返していたらしい。

 もしかしたら探知魔法も使えるのかもしれない。

 

 それはそれとして雌であるというのも確かで、繁殖が終わって無ければ危く見付けられなかった所だ。

 不思議なことに子供を放置して居たので、タイミングによっては音で見つからなかった可能性もある(繁殖期でなければ普通に見付けられた可能性もあるが)。

 

「啼いてるのに餌さをあげてない…」

「野生の生物は死に易い子供は放置する傾向にあるそうだ。数が少ないからか、弱わ弱わしいからか…」

 巣を見れば数頭の赤ん坊が死に欠けて居た。なのにキマイラは餌や乳をやるどころか見向きもしない。

 繁殖サイクルが魔獣としては短い可能性もあるが、多産なのに今回は数が生まれなかったと考える方が妥当だろう。

 そして直ぐに死ぬと判っているから、放置して居るのだ。

 

「誰も見て無いから見逃す? それとも狩る?」

「餡ころもっちもっちさんなら育てて居る姿を見れば感動したかもしれんが…。仔を放置する親を見逃す理由はないな。功績そのものは保存の魔法でも掛ければいい」

 ペットを飼っていたギルメンを思い出しはしたが、むしろ思い当たるのは苦労して小学校に入れてくれた己の母親だ。

 もし大切に育てて居たら、素材が取れる素だから…と理由を付けて見逃して居たような気がする。

 

 一拍、二拍。

 僅かな時間が過ぎ去ってキマイラが食料を求めて巣を抜け出すのが見えた。

 その間、シズはモモンガが考えを変えるのを待っていたかもしれないし、モモンガもシズが我儘を言ってくれるのを待って居たのかもしれない。

 だが結果として、NPCや仲間を見捨てるギルメンを見る様な何とも言えない寂しさだけが残ってしまった。

 

「この場で殺すのは気分が悪いかもしれないからな。いつでも殺せるのだから、外で始末しよう」

「うん」

 不可知化を掛けたまま二人はキマイラを追い掛け、振り向きもしない親キマイラに溜息をついて付いて行った。

 そして魔法が解けるのに合わせて、戦闘準備を整える。

 

 やがて魔法が解けた時、激高したキマイラが襲い掛って来た。

 狩猟本能ゆえかそれともこの地を守れと命じられているのか、勝てない戦いに身を投じたのである。

 

「ギャウー!」

「流石に魔獣だけに踏み込みが早いな。だが認識が追いつけないほどではない!」

 100レベルでも戦士としての才能はその三分の一…いやパラメーターを考えれば四分の一を越えたくらいかもしれない。

 だが知覚は問題無く機能し、能力に任せた戦闘でも防戦くらいならばまるで問題無い。

 

「レベルにして50を越えたくらいか? この辺りの魔獣にしては強いがな。…シズ。<雷撃(ライトニング)>に合わせ撃ちこめ」

「はい」

 モモンガが指示を出すと、シズが誤射する事無くキマイラの手足を撃ち抜いて行く。

 所詮は普通のクロスボウボルトだから大したことはないが、二発・三発と決まればそれなりのダメージだ。

 適当に剣で切り合いクロウボウを撃ち込み、隙を見て魔法を撃ち込む。第二位階の雷撃とはいえ、モモンガが放てば上限の威力だ。

 

「暫く白兵戦の訓練をしたい。念の為に魔法弾に切り換えて待機して居ろ」

「はい」

 ガンナーの本領は魔力弾を使うライフルの方だ。

 だが弾を補充でき無いこともあり、もっぱら現地で補充できるクロスボウを使っている。一応はそのままでも戦えるのだが…。

 第三者の介入に備えて魔法弾で待機させつつ、モモンガは白兵戦の練習をしておくことにした。

 

 何度か切り結ぶが、やはり本職でないモモンガでは致命傷を負わせることができない。

 パッシブ・スキルの上位物理無効Ⅲ・上位魔法無効化Ⅲにより何とか無傷といった様子だが、訓練としてはこんなものだろう。

 

「格上との練習にはなったかな? だが、いつまでもその姿を見るのは不快だ。<魔法三重化(トリプレットマジック)雷撃(ライトニング)>」

 その戦闘過程はどちらかといえば八つ当たりに近く、練習としてもあまり褒められたものではないと自覚して居た。

 適当なところで切り上げて、剣で攻撃をガードしつつ、隙を見て魔法を使う練習が出来たことで十分としたのだ。

 

「…モモンガさま。飼って良い?」

「探索を終えても生きてたらな」

 巣にしていた川沿いの加工場に行くと、啼いていた子供をシズがジーっと見て居る。

 獣にしては大きな子供だが、魔獣にしては随分と小さく弱わ弱わしい。しかも二匹いるのだが、どちらも死に掛けている。

 

「小舟とランタンに加工道具だけか。ここは外れだな……なんだまだ生きて居るのか」

「…モモンガさま。飼って良い!?」

 適当に見渡して探索を終える。

 ワザとらしいが、モモンガも魔獣の仔を見逃せなかったのかもしれない。

「ちゃんと餌をやるんだぞ」

「うん」

 シズの顔が明るくなった様に見えなくもないが、気のせいだと思っておこう。

 

「名前、どうしよう」

「大福かハムスケというのはどうだ?」

 生き残れても一匹だろう。

 そう考えたモモンガだが、シズの意見は違ったようだ。

「どっちが大福でどっちがハムスケ?」

「両方は無理だろう。死ぬまでにどっちにするか考えておけ」

 そう考えたモモンガだが、シズの意見はやっぱり違ったようだ。

 ジーっと顔を見上げたまま。

 

「ああ、もう。何を食うんだろうな。ったく、ユグドラシル一凄く無駄なワールドアイテムの使い方だな…ユグドラシルじゃないけど」

 沈黙に耐えられなくなったというか、見捨てると言う事に耐えられなくなったモモンガは空間から杯を取り出した。

 みずぼらしい杯に蛇が絡みついたようなデザインで、傾向けるとワインのようなナニカが魔獣の仔の上に滴り落ちていく。

 

「どっちが大福でどっちがハムスケ?」

「シズが決めて良いよ」

 息を吹き返した魔獣の仔を抱き上げてるのを見て居ると、シズの無表情が微笑んでいる様な気がした。




 と言う訳でちょっとした冒険としてネームド・キマイラ50レベルくらいを倒した感じになります。
収穫としてはアイテムなどは特にありませんが、何者かキマイラをここに連れて来たマジックキャスターが居たらしい。
と言う情報が判ったくらいでしょうか?
 次回にその辺の情報を参考に、研究室を探し出すお話を三本くらいのショートでやる予定です。

●今回の捏造

『儀式:黒の叡智』
 倒した死体を使って儀式を行うと、対象が覚えて居た魔法一つをラーニングできる。

『サイコメトリー』
 エスパー専用の能力の一つで、ESP・PT(ST・MT・LT)に分かれる。
その内のESPに属するスキルに当たり、物に宿る印象深い光景を画像のように見ることが可能。
死者と会話する魔法で死因を探るよりも、かなり広範囲の光景を見れるほか、印象が深いならば死因以外も見ることが出来る。
いわゆる探偵殺しのスキルであるが、あまり習得者は居ない。

『ヒュギエイアの杯』の効果
 万能薬であるパナケアを一日一回生産出来る。(アンデッドも回復できる)
これは薬でもあるが、錬金術の素材でもある。加工するとエリクサーを始めとした各種霊薬にできるが、足が早いので取り置きする事が出来ない。
逆に言えば一日一回で有ればあらゆるモノを活かすことが可能で、錬金術スキルがあればスローペースながら霊薬を生産出来る。
なお、持っているだけでも緩やかに回復するが、奪われる危険を考えれば戦場に持ち込む者は無かったとか。

●大福とハムスケ
家族は此処に居たんだよー。とか捏造。
別にハムスケと同族である必要はないのですが、シズはケモナーなので。







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