時間を操り戦うメトロイドヴァニアアクション『Timespinner』Steamにて発売。時空を飛び越え、歴史を書き換える

パブリッシャーのChucklefishは9月26日、アメリカのインディースタジオLunar Ray Gamesが開発した『Timespinner』をSteam(Windows/Mac/Linux)にて発売した。価格は1980円。本作は、1990年代のゲームから影響を受ける、メトロイドヴァニアスタイルの2Dアクションゲームだ。なお、海外ではPS4/Vita向けにもリリースされている。

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『Timespinner』の主人公はLunaisという名の女性だ。山奥でひっそりと暮らす一族の一員である彼女は、20歳の誕生日を迎えるにあたりTime Messengerと呼ばれる特別な役目に就く。Lunaisの一族はLachiem帝国からの迫害を受けており、Timespinnerという古代の遺物を利用してきた。時を紡ぐ機械であるTimespinnerを使うと、任意の時間と場所へのポータルを開くことができ、Time Messengerとなった人間は代々、ポータルをくぐり過去を書き換えて一族を救ってきたのだ。ただしポータルをくぐった者には、元いた時間軸に戻ることができないばかりか、その存在すらなかったことになるという大きな代償が待っている。

そして、Time Messengerとして旅立つLunaisが一族からの見送りを受けていたところ、Lachiem帝国の軍隊が突然現れ村を襲撃する。一族の皆が殺されていくなかLunaisは、自身を鍛えてくれた母親と村近くの遺跡に向かい、共に覚悟を決めてそこにあるTimespinnerを起動させる。過去に戻り、襲撃の危機を一族に知らせるためだ。しかし、そこに現れたLachiem帝国皇帝によって母親は殺されてしまい、Timespinnerも破壊され、不完全に開いていたポータルにLunaisのみが吸い込まれていってしまう。

Lunaisが転送された先は、荒廃した土地とゴシック調の城などを擁する不思議な世界。どうやら遠い過去のLachiem帝国のようだ。プレイヤーは、複雑に入り組んだ広大なマップを探索し、モンスターを倒しながら進んでいく。Lunaisは、武器となるオーブを2つ装備でき、一族に代々伝わるブルーオーブのほか、攻撃すると剣のように変形するブレードオーブなどさまざまなオーブを入手できる。また、オーラゲージを消費して強力な魔法を繰り出すことができる装備アイテムもあり、敵との相性などに合わせて装備をカスタマイズする。

ゲームを進める中では、一緒に転送されてきた壊れたTimespinnerのパーツを発見し、一定のあいだ時間を止める能力を獲得。時間を止めている間は、敵に触れてもダメージを受けず、またその上に乗ることもできる。マップ内には隠しエリアが多くあり、宝箱が置かれていることもある。時間を止めて敵を足場にすることで、通常のジャンプでは届かないそうしたエリアに到達することが可能となる。もちろん、敵の攻撃をかわすために時間を止めることも有効で、特に強大なボス戦では必須のスキルとなるだろう。また、Familiarと呼ばれる奇妙な生き物とも出会うことになる。FamiliarはLunaisに付いてきて、バトル中にサポートしてくれるコンパニオンキャラクターだ。なお、本作はローカルでの2人協力プレイに対応しており、2P側はFamiliarの操作を担当する。

Timespinnerのパーツはほかにも存在し、Lunaisは集めたパーツを利用して本来の任務をこなすことを目指す。彼女は、これまで旅立っていったTime Messengerよりもさらに遠くの過去に遡り、一族がLachiem帝国から完全に逃れられるようにする特別な任務を与えられていたのだ。しかし、Lachiem帝国皇帝に対する復讐心に燃える彼女の旅はそうすんなりとはいかず、さまざまな時代に迷い込むこととなる。

『Timespinner』は、2014年に実施したKickstarterキャンペーンにて開発資金を得ることに成功。もともとは2015年に発売する予定だったが、紆余曲折を経てついにローンチを迎えた。冒頭で述べたように、本作は1990年代のゲームから影響を受けており、ゲームプレイやストーリー面には、特に『悪魔城ドラキュラ』や『スターオーシャン』『ロックマンX』といった作品の影響が大きいという。緻密なドット絵のグラフィックや、その時代を思わせるサウンドからも、そうした時代の作品へのリスペクトが感じられる。興味のある方はチェックして見てはいかがだろうか。

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