NZ首相、国連総会に赤ちゃん同行 おむつ交換に日本代表団びっくり
ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は24日、ニューヨークで開かれた国連総会で演説を行った。この日は6月に生まれたばかりの娘のニーブちゃんを同行させ、国連に乳幼児を連れてきた初のケースとなった。
アーダーン首相が演説を行っている間、パートナーのクラーク・ゲイフォードさんがニュージーランドの「ファースト・ベイビー」を抱いていた。
現代に公選された国家トップが任期中に出産したのは、1990年に当時パキスタン首相だったベナジル・ブット氏が女児を出産して以来、2度目となる。
アーダーン氏は故ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領を記念した平和サミットで演説し、同氏がニュージーランドに与えた「大きな影響」について語った。
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同首相は現在、月齢3カ月のニーブちゃんに母乳を与えており、6日間の外遊にニーブちゃんを連れてくるのは「とても実務的な決定だった」と話した。
ニュージーランドのニュースサイト「ニュースハブ」は、アーダーン氏が「ニュージーランドでは、ニーブはほとんどの時間私と一緒にいる」と話したと伝えた。
首相は「人生で最速の6週間」だった産休を経て、8月に職務に復帰した。
おむつ交換の場に日本代表団
アーダーン首相はニュージーランド・ヘラルド紙の取材で、ゲイフォードさんは「主にニーブの世話のために同行している」ため、その旅費は自分が払うつもりだと話した。
首相が国連の会議に出席している間は、ゲイフォードさんがファースト・ベイビーの世話をしていた。ファースト・ベイビーの呼称は、ニーブちゃんの国連身分証明書に書かれていたもの。
ゲイフォードさんはツイッターに入館証の写真を投稿し、「ツイッターのみんながニーブの身分証明書が見たいと言うから、職員が手早く作ってくれた。きのう国連の会議室でニーブのおむつを換えていた時、日本代表団が入ってきた。あの人たちのびっくりした顔を、写真に撮れれば良かったんだけど。ニーブの21歳の誕生日に聞かせたい話だ」と話した。
国連のステファン・ドゥジャリク報道官はロイター通信に「アーダーン首相は、働く母親ほどニュージーランドを代表するにふさわしい人物はいないと証明している」と述べた。
「世界の首脳のうち女性はたった5%なので、我々はできる限り彼女たちを歓迎する必要がある」