以前も書いたことがありますが、
初期治療の頃(4年前)に、勝俣先生の
「抗がん剤は効かないの罪」
を拝読した中で、
勝俣先生ご自身がサリンの被害者としての
体験を書かれた部分も印象に残りました。
先日、時事メディカルに
(YAHOOニュースにも掲載されましたね)
『地下鉄サリン事件、
被害に遭った医師はどう行動したか
~現場で、搬送先の病院で~
勝俣範之・日本医科大学教授』
という記事が掲載されました。
(私が知ったのは勝俣先生のツイッターです)
サリンという、まさに毒ガスによって
死と向き合った体験をお持ちになりながら、
いや、体験があったからこそ、
なのでしょうか、
毒薬(と書くと怒られるかな、劇薬)でもある
抗がん剤を主役として使う
腫瘍内科医の道を歩み続けられたことに
最初に御著書を拝読した時に驚愕もし、
エビデンスのない医療に強く警告を発する
現在の姿勢の背景でもあるのかなぁ、
と勝手ながら想像しておりましたが、
その辺りの心境が書かれている
感慨深い記事でした。
医師という職業についている方の
生命の危機への危機管理能力って凄いな、
(医師の中でも、人にもよるのかも
しれませんが…)
と改めて感じました。
サリン被害に遭った直後の入院中に
膨大な文献(米軍、イスラエル軍の資料)
を読むという冷静さも凄いな、
と思いました。
「知識って大事です。ただ怖い怖いと、
イメージだけあると、それで精神的に
参ってしまうかもしれません。
僕は論文を読んで、絶対大丈夫だと
いうことがわかって。」
知識によって安心が得られること、
少なくとも冷静に判断できることも多いと、
私も思います。