Sponsored Contents

Internetの最新記事

Image credit:
Save

Google、Chrome 70でログインの挙動を変更。Chrome 69での批判を受けて修正

気にしたこともなかった

47シェア
5
(102)
0
0

Googleが9月初めにリリースしたウェブブラウザのChrome 69は、デザインが一新されたことで話題になりましたが、それとは別に多くのユーザーから不評を買うような変更がありました。それは、Chromeブラウザへのログインの挙動です。


これまでのChromeブラウザでは、ブラウザそのものへのログインをせずとも、Gmailを始めとするGoogleのサービスにログインして利用することができました。ところがChrome 69では、Googleのサービスにログインすれば自動的にChromeブラウザにもログインした扱いとなり、結果としてChromeの閲覧履歴やブックマークなどがGoogleに送信されてしまっていると、多数の海外ユーザーが指摘する状況になっています。

ただこれは、一部誤解に基づくものだとGoogleは反論。確かにログインはするものの、それだけではデータの同期(Googleへの送信)は行われず、別途、同期の設定を行う必要があるとのこと。ちなみに、この状態でGoogleサービスあるいはChromeからログアウトすると、どちらからもログアウトするようになっています。

皮肉なことに、この変更はもともとプライバシーに配慮した結果でもありました。共有PCなどで、誰が使っているのかを分かりやすくするとともに、Googleサービスにログインすると、Chromeのログインユーザーも同時に変わるため、別のユーザーにCookieが紐づいたりすることを防げます。

しかし、ユーザーに説明なく仕様が変更されたことについても非難が集まっており、これに対応するため、次期Chrome 70ではログインおよび同期の状態をわかりやすくすると発表しました。

まず、Googleサービスへのログイン時にChromeにもログインする仕様について、ユーザーが挙動を選択可能になります。この機能をオフにすれば、自動でChromeにログインすることはなくなるとのこと。


また、ログインしているが同期はしていない状態、ログインし同期もしている状態を分かりやすくするとのこと。現在もこの2つは区別されているのですが、同期していない状態がやや分かりづらい表現になっており、これが修正されます。
▲現在のログインしているが同期はしていない状態。同期しているようにも見える

もう一つ、Google認証のクッキーに関する挙動も変更されます。現在は、クッキーを削除してもログイン状態を維持できますが、今後はクッキーが削除されるとログアウトするようになります。

なお、Chrome 70がリリースされるまでの間、「chrome://flags//#account-consistency」にアクセスし、Account Consistencyオプションを無効にすると、Chromeへの強制ログインの挙動を無効にできるとのことです。

Sponsored Contents