【プロ野球】コイ連敗 超満員のファン悲鳴、フランスアまさかの被弾2018年9月26日 紙面から
◇DeNA5-3広島DeNAが競り勝った。2回に筒香が38号の先制ソロ。3-3の8回にロペスの2ランで勝ち越した。国吉は4回途中まで無失点で試合をつくった。パットンが4勝目、山崎が34セーブ目。広島は中盤以降の逸機が響いた。 ◇ 球団史上初のリーグ3連覇を目前にまさかの足踏みだ。超満員のスタジアムに悲鳴がこだましたのは同点の8回。25歳のバースデーを迎えた広島・フランスアがマウンドで表情を失った。1死一塁からロペスの打球が左翼スタンドへ消えた。ブルペンを支えてきた鉄腕ストッパーが、まさかの一発に沈んだ。 「ノーコメント。アシタ、アシタ」。フランスアは通訳を介さず、次戦へと切り替えた。 前日と同じく、勝てばリーグ3連覇が決まる一戦で惜敗。二重の悲劇だ。直前、ナゴヤドームで、2位のヤクルトが9回2死から同点に追い付いた。中日が逃げ切っていれば広島のリーグ優勝が決まっていたが、現実は残酷だった。 試合終了後は前日に続いて、球場のビジョンにナゴヤドームの中日-ヤクルト戦が映し出された。スタンドだけでなく、球場の外にも歓喜の瞬間に立ち合おうという熱心なファンが集結。だが、本拠地Vはまたしてもお預けとなった。 試合後、グラウンドに出てコイ党へ頭を下げた緒方監督は「残念です」と自ら切り出し、「また明日しっかりやるだけ。やっている野球は全然問題ない。しっかり粘り強く戦えているので、それだけ。明日勝ちましょう」と言葉を絞り出した。 この日、4年連続で主催試合の観客動員数が200万人を突破した。27年ぶりの本拠地Vへ足踏みが続くが、26日からはヤクルトと直接対決3連戦。勝つか、引き分ければ、1991年以来の地元胴上げとなる。優勝目前に訪れた試練を乗り越え、勝つ。 (杉原史恭)
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