サンショウは生薬名も「山椒」(さんしょう)です。
サンショウは薬味として利用され有名ですね。
花言葉は「健康」「好意」「魅惑」です。
果実を乾かした物を「山椒」と呼び胃薬、ウジムシ駆除に用い、生葉は毒虫に刺された時に揉んで付けます。
若葉と若い果実は〈木(こ)の芽〉と呼ばれ、そのまま香辛料として焼物、あえ物、汁物、刺身のつまなどに広く用いられます。
葉や果実は佃煮としますが、〈青ざんしょう〉は青い果実を煮て後に塩漬けにした物です。
〈粉ざんしょう〉は成熟した果実を乾燥させて粉末にした物です。
幹は強剛で折れにくいため〈すりこぎ〉やステッキなどに利用されています。
苦味チンキの製造原料でアサクラザンショウZ(ゼット)の果実は朝倉山椒と称し、良品としています。
その他にも色々な効能もありますよ。
サンショウ
サンショウとは
古名をハジカミといいます。
特有の香りと辛味があり、若葉や果物を香辛料として食用にするミカン科の落葉低木です。
日本列島および中国大陸、朝鮮半島に分布します。
高さ3mにまでなり、良く分枝し、枝には葉柄の付け根に1対の刺があり、羽状複葉が互生し、小葉は11~19枚で、卵形または広披針形で長さ2~3cm、縁には鈍い平たいきょ歯があります。
4~5月頃、小枝の先に散房形に緑黄色の花を着けます。
がくが5枚あり花弁がなく、雄花には5本の雄しべがあり、雌花の子房は離生し2本の花柱があります。
果実は2分果からなり、長さ約5mm程で秋に紅熟して黒色で艶のある種を弾き出します。
刺のない品種をアサクラザンショウと呼び、栽植される良く似たイヌザンショウは別種です。
主成分
精油(フェランドレン、シトロネラール)
辛味物質はサンショウオールⅠおよびⅡ、サンショウアミド
効能1
健胃
利用法1
乾燥させた果皮の粉末2gを飲用する。
効能2
皮膚のかぶれ
利用法2
乾燥させた果皮の粉末5g~10gを、水200~300mlで半分の量になるまで煎じ、患部に付ける。
効能3
利尿
利用法3
乾燥させた種子15gを、水400mlで3分の2になるまで煎じ、3回に分け服用
する。
効能4
ひび・あかぎれ
利用法4
サンショウの果実をあまり熟し過ぎない内に採集し、日干しにして果皮を取ります。
この果皮10gを、水600mlで半分の量になるまで煎じ、ガーゼなどに浸し、温湿布をする。
効能5
ものもらい・結膜炎
利用法5
内服する
熟す前の青い実を5粒、ご飯を練った物で包み込んで、噛まずにぬるま湯で飲み込む。
翌朝には腫れが引くといわれる程良く効く療法。
青い実が手に入らない時は、実の中にある黒い種子でも代用できる。
種子は蜀目と呼ばれる漢方生薬で、漢方専門薬局で買う事ができる。
効能6
歯痛
利用法6
実を痛む葉で噛み締める。
塩漬けにした物も効く。
採集
夏から秋にかけて果皮と種子を採集します。
保存法
日干しにして乾燥させます。
以上がサンショウについてのご案内でした。
ご覧頂きありがとうございました。