【ドラニュース】情けない竜、5連敗 救援コンビ大誤算2018年9月26日 紙面から
来年への宿題は多い。中日は25日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)、2点リードの9回に新守護神の佐藤優投手(25)が追いつかれれば、同点の10回にはルーキーの鈴木博志投手(21)が3失点。若きリリーフ2人が失点し、チームは今季4度目となるワーストタイの5連敗。これでクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性は27日にも完全消滅する。 何度こんなシーンを見なければいけないのか。佐藤&鈴木博の若き守護神候補が踏ん張れない。2点リードを守れず今季37度目の逆転負け。屋根があるはずのドーム球場に秋風が吹き抜けた。 救援陣が踏ん張れずに逆転負け-。繰り返される負けパターンに、竜党のフラストレーションも最高潮だろう。19日の時点ではAクラスまで1ゲーム差に迫り、逆転CS切符に手が届きそうな所まで来ていた。そこから今季4度目の5連敗。森監督は「これまで多々あったことが出てしまった。今季のウチの一番の課題。皆必死にやってくれているが、残り少ない名古屋でやってしまうとね」と顔をしかめた。 平田の9号ソロから序盤に点を重ね、先発・藤嶋も粘り強い投球でゲームをつくった。1カ月ぶりスタメン出場の荒木が適時二塁打で中押し、2点のリードで9回へ-。ここまでは理想的な勝ちパターンだったが…。 8月終盤から抑えに定着してきた佐藤が誤算だった。先頭の雄平を左前打で出すと、四球と捕逸が絡んで、大引、坂口に適時打で許して、2点のリードを吐き出した。 さらに同点の10回に登板した鈴木博は独り相撲だ。今季バレンティンに3発浴びた痛い記憶が邪魔をしたのか、先頭の山田哲、続くバレンティンに連続四球でピンチを招くと、犠打と一ゴロ野選。ノーヒットで勝ち越し点を献上したのだ。「ぼくが成長する上で乗り越えないといけない場面。基本ができていないし技術不足。練習するしかない」。結局、その後も宮本に2点適時打を許して3失点のルーキーは2軍再調整とみられる大荷物を抱えて帰途に就いた。
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