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ごごナマ おしゃべり日和「大石静」 ゲストは脚本家の大石静さん。「セカンドバージン」など大人の恋愛ドラマの… New!

出典:『ごごナマ おしゃべり日和「大石静」』の番組情報(EPGから引用)


ごごナマ おしゃべり日和「大石静」[字]


ゲストは脚本家の大石静さん。「セカンドバージン」など大人の恋愛ドラマの名手が語る欲望と不安…。色気は背中に表れる!?大石流“いい男”を見出す極意とは?


詳細情報

番組内容

ゲストは脚本家の大石静さん。「ふたりっ子」「オードリー」「功名が辻」…。朝ドラも大河も手がけるヒットメーカーが語る作品に込めた思い。▽「セカンドバージン」など大人向け恋愛ドラマの大ヒットは、いかにして生まれたのか?▽常識や倫理の向こうにある真実を描きたい▽大石流“いい男”を見出す極意!色気は背中に表れる?▽健康は気にしない?欲望のまま生きるライフスタイル!▽眠れなくなるほどの不安とは!?

出演者

【MC】船越英一郎,美保純,阿部渉,【ゲスト】大石静,【出演】川島明



『ごごナマ おしゃべり日和「大石静」』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数BEST10)

ごごナマ おしゃべり日和「大石静」 ゲストは脚本家の大石静さん。
  1. 大石
  2. 阿部
  3. 船越
  4. 美保
  5. ドラマ
  6. 川島
  7. セカンドバージン
  8. 本当
  9. 女性
  10. 思って



『ごごナマ おしゃべり日和「大石静」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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船越≫「ごごナマ」
今日のゲストは

脚本家の大石静さんです。
よろしくお願いいたします。

阿部≫いつもは

火曜日の2時台3時台に
ご出演いただいています。

大石≫いつもの同じ顔で
申し訳ないですね。

船越≫1時台に見ると
新鮮ですね。

大石≫じゃあ、違う私を
引き出して。

阿部≫大石さんといえば
恋愛ドラマですが

その秘密に迫ってまいりましょう。

船越≫なぜ、あんな恋愛ドラマが
書けるのか。

知的で毒舌で

めちゃめちゃチャーミングという
大石静は

どうやって作られたか。

美保≫男の好みが私は分かります。

大石≫だいぶいろいろ
しゃべったもんね。

ではニュースをお伝えします。

アメリカと韓国は両国のFTA・
自由貿易協定を韓国側が大きく

譲歩する形で見直すことで合意し、

首脳どうしが文書に署名しました。

トランプ大統領は貿易問題を巡り

各国への強硬姿勢を強めており
26日の日米首脳会談でも

貿易分野での協議の行方が焦点と
なっています。

きょう午前、北海道苫小牧市の
交差点で

車2台が衝突し、
軽乗用車に乗っていた25歳の

母親と6歳の娘が死亡しました。

2台の車が見えます。
車は両方とも大破しています。

きょう午前8時前、

苫小牧市の国道36号線で

交差点を右折しようとした
軽乗用車と

対向車線から来た乗用車が
衝突しました。

警察によりますと、この事故で
軽乗用車が横転し

運転していた苫小牧市弥生町の
パート従業員、瀬下布未佳さん、

25歳と
同乗していた6歳の娘の

柚月ちゃんが全身を強く打って
病院に搬送され

いずれもその後、死亡が確認され
ました。

また
軽乗用車に乗っていた瀬下さんの

4歳の息子と
乗用車を運転していた28歳の

会社員の男性も、けがをして
手当てを受けています。

現場は国道と市道が交わる信号機
のある交差点で

警察は事故の原因を詳しく調べて
います。

企業向けに提供されるサービスの

価格は先月、およそ26年ぶりの
高い伸びとなりました。

人手不足による人件費の高騰など
が影響しました。

日銀は国内の物価の動向を

把握するため

企業向けに提供される147の
サービスの価格について

企業からの聞き取りをもとに毎月
調査しています。

先月のサービス価格は、

平成22年の平均を100とした

指数で104.9となり、

前の年の同じ月を1.3%
上回りました。

消費税率引き上げの影響があった


時期を除くと平成4年12月以来、
25年8か月ぶりの高い伸びと

なります。

背景には

モノとインターネットがつながる

IoTの普及でソフトウエア開発
の需要が高まり

特に技術者の人件費が高騰して
いることや

ドライバーなど人手不足が深刻な
宅配業者が運賃を引き上げている

ことなどがあります。
日銀は、人手不足がさまざまな

業種に広がり企業向けのサービス
価格が押し上げられている。

じわじわ上昇するコストを企業が
吸収できなくなれば

家庭で消費される消費者物価にも
影響するので動向を注視している

と話しています。

東京町田市の高齢者向け住宅で
69歳の女性が頭を殴られて殺害

された事件で

女性の枕元に残されていた血の跡
の状態や

夜間に住宅内で物音を聞いたと
いう証言がないことなどから

警視庁は遺体が見つかった日の
未明から早朝にかけて殺害された

とみて捜査しています。
大リーグ、エンジェルスの

大谷翔平選手がレンジャーズ戦に

指名打者で先発出場し、
今シーズン21号となる

ホームランを打ちました。

大谷、1年目のシーズンは、

この日を含めて残り6試合となり
ました。

大谷は3番・指名打者で先発出場。

1回の第1打席、初球でした。

今シーズン21号は
先制のソロホームラン。

ホームランは15日以来、8試合
ぶりです。

試合は現在も続いています。

阿部≫今日のゲストは
脚本家の大石静さん。

♪「私たちこれから」
♪「いいところ」

阿部≫大石さんは
朝ドラや大河ドラマなど

数多くのドラマを手がける
ヒットメーカー。

そして、大石さんといえば

恋愛ドラマ。

「セカンドバージン」では
大人の女性の本音を巧みに描き

話題となりました。

その数々の名作はどうやって
生み出されたのでしょうか。

さらに、大石作品に出演後
大ブレークした

あのいい男からメッセージが。

「ごごナマ」でも
歯に衣着せぬ発言が痛快な

大石さんですが…

船越≫大石さん
怖いもの、なんかありますか?

大石≫仕事がなくなったら
怖いですね。

仕事があって
私は私になっているから

私たちフリーランスは
いつ仕事がなくなるか

分からないじゃない。

それがないと自分は
自分じゃなくなってしまうという

恐怖感はあります。
船越≫ずっと脚本を

書き続けていきたいと?
大石≫もちろん、そうです。

ずっと俳優さんやりたいでしょ?
ほかにできないでしょ?

船越≫そうなんです。

一番幸せなのは
朽ち果てるその直前まで

俳優でいれたら幸せだなと。

美保≫私はいたくない。
私は違う仕事を

やってもいいかなと
思いますよ。

面が割れちゃってて

元女優の美保純さんって
いわれるくらいまで

やっちゃったので。
これでもし、あした

辞めるとするじゃない。
それで、事件を起こしたりすると


元女優のって言われるじゃない。
船越≫事件起こさなきゃ

いいじゃない。

阿部≫大石さんは
仕事があってこそだという。

船越≫ものすごく
気になっているのは

さっき、船越さんは
ちょっと…で終わってしまった。

大石≫船越さんはもうちょっと
だらしない男を

演じたらいいのになと
ずっと思ってて。

だって、ほかの局で見たんだけど
会社の社長さんとか

NHKの「赤ひげ」とか
すごく上に立つ立派な人を

やってるじゃない。

もっと、どうにもならない
しょうもない、だらしのない男を

やったらいいわよ。
船越≫それはやりたいですよ。

っていうか、書いてください!

美保≫金銭的にも
しっかりしてなくて

言ってることも
腑に落ちないみたいな。

大石≫美保さんは私
かわいそうなお母さんとか

いいと思う。
美保さんは、この間も映画で

すごい
恐ろしいお母さん

すばらしかったけど
そうじゃなくて

本当にかわいそうなお母さんで
涙をしぼるような役が

いいと思う。新鮮で。
いつも2人見てると

こういうのがいいのになって
思うの。

阿部≫新しいキャラに
期待しましょう。

今日は大石さんへのメッセージ
ご質問のほかにも

大石さんの作品の思い出も併せて
募集したいと思います。

代表的な作品を
ご覧いただいています。

皆さんの思い出も併せて
お寄せください。

では、今日のトークテーマです。

「脚本家・大石静さん
ドラマを超える!?刹那な人生」。

どんな人生なんでしょうか。

振り返ってまいりましょう。

まずは大石さんの仕事から
注目してお届けします。

代表的な作品を
改めてご覧いただきましょう。

皆さんおなじみ、思い出に残る
作品ばかりだと思います。

その中でも、「ふたりっ子」
45歳のときの作品ということで

双子のヒロインの物語でしたよね。

いわゆる朝ドラ史上初めて
それまで扱われることがなかった

ヒロインの婚前交渉とか
離婚が描かれたことで

話題になりました。

大石≫話題になるのが
おかしいですよね。

だって、普通にみんな
離婚もするし

婚前交渉なく
結婚するほうが危険じゃない?

それが
話題になったことに

ビックリしました。

船越≫でも、例えば
「ふたりっ子」が

発注されたときには
そういう波乱万丈な、あるいは

今までのタブーというのは
歓迎ですよという

感じだったんですか?
大石≫発注されたときは

まっさらなんですよ。
朝ドラをやってくださいと

言われたけど
何も決まってなくて

いつもけなげなヒロインが
いい人たちに助けられていくのは

つまらないなと思って
毒のあるヒロインも

描きたいと思ったんですけど

毒だけでもだめだから双子にして
一直線ないい子と、毒のある子と


2人で1人分みたいなことを
スタッフと会議をしながら

考えていったんです。
阿部≫ヒロインといっても

天使のような
存在ばかりじゃないと。

大石≫天使の心も悪魔の心も
両方描かないと人間は

立体的には描けないと。

美保≫絶対そうですよ。
男性は毒を持っている女性に

引かれますから。
魅力があるのは…。

毒を持ってる女性に
ひかれちゃうんですよ。

大石≫でも、妻にするには
毒がないほうがいいとか

そういう感じ?
美保≫毎日の生活は

漂白剤みたいな。
大石≫外での恋は

毒があったほうが
おもしろいよね。

阿部≫純さん
毒にあたったことも

多々あるんですね?
美保≫まあまあやってます。

大石≫毒がある女性のほうが
婚外恋愛がすてきだって

言ってるんだんもんね。

美保≫男性から見て
毒がない女性を

妻にするけど、みんな。
でも最初にひかれるのは

毒を持った毒女なんです。
船越≫それはね、否定しない。

阿部≫さらに、朝のドラマ
「オードリー」。

さらに大河ドラマ「功名が辻」と
続きます。

そして、おなじみの恋愛ドラマが
ずらりと並びます。

船越≫3部作ですね
「セカンドバージン」から。

阿部≫NHK、民放問わずです。

大石≫私、なんでも
ホームドラマも時代劇も

サスペンスも
なんでもやるんですけど

「セカンドバージン」が
話題になってから

ぬれぬれのラブストーリーの人に
なっちゃってるから。

この年で
ラブストーリーを

発注していただけるのは
うれしいですけど

あそこから急に、どこにいっても
ぬれぬれのラブストーリーを

書いてくれみたいに
なっちゃいましたね。

船越≫でも実際、見てみると
「セカンドバージン」って

そんなに何度も
ぬればがあったりするわけじゃ

ないですよね。
妙にエロスを感じさせる

せりふが多いと。
美保≫あと、男性のせりふも

いいんですよね。
いい男を知っているなと

思うんです。
しかも、長くないのに。

「セカンドバージン」
映画版を見たんですよ。

映画版って
スペシャルじゃない。

しかも海外版で
男性のほうはずっと病院で

あんまり動きないんだけど
なんで、こんな

ぐっときちゃうんだろうって。
阿部≫なぜそんなグッとくるのか。

大石さんが
執筆されるうえで

大切にされていることを
伺いました。

題して「ドラマ執筆の哲学」。
どんな哲学があるのか

見てまいりましょう。

まずはお話がありました
恋愛ドラマ3部作。

見てまいりましょう。

「セカンドバージン」
「ガラスの家」

「コントレール~罪と恋~」。
この3つのドラマ

大石さんならではの
ある共通点があるんですね。

純さん、なんだと思います?
美保≫男性がシュッとしてる。

阿部≫見た目じゃなくて…。
シュッとしてますけど。

美保≫男を捨ててない男が出てる。

おっさんじゃない人。

阿部≫それもそうですけど。

大石≫みんな30代。

阿部≫答え出します。

「タブーな恋愛」が描かれてる
ドラマなんですね。

どんなタブーなのか。

まずは、「セカンドバージン」。

17歳の差、妻のある人を
好きになる

タブーということですが
鈴木京香さん演じる敏腕編集者の

中村るい、45歳。
長谷川博己さん演じる

金融庁のキャリア鈴木行、28歳。

既婚の男性ですね。
このラブストーリーです。

美保≫今までなかったですね。

逆はあったけど。
男性のはあったけど

若いお姉さんに手を出す。

大石≫ラブストーリー
今の若い人たちの

風潮というのは
ちょっとおいしいものを食べて

ちょっと軽くエッチもして
なんとなく楽しく過ごして

帰るみたいな軽い恋愛でしょ。

だけど、本当に
胸が切なくなるときというのは

何か、障害がないと。

しかもドラマで描くときって

視聴者の方に
胸キュンしていただくには

何か困難なことがないと
盛り上がらないと思って

これも、すごく
年が女のほうが上と。

しかも、妻がある

男の人であるという
障害があって。

ほかにも、みんな障害が
設定してあるんです。

阿部≫「ガラスの家」は
どんなタブーなのか。

こちら、禁断の恋とありますが

斎藤工さん演じる仁志

お父さんの後妻なんですね。

井川遥さん演じる黎に
引かれてしまうという。

美保≫家の中のシーンとか

ちょっと目が合ったとき
やばかったですもんね

せりふがないときも
お二人が入ってました。

船越≫僕、これが大好き。
はまりまくりました。

「セカンドバージン」は
2人だけの話だけど

これは、お父さんが
僕と同世代ですからね。

その男のエゴとか男の業とか
いろんなものが描かれて

共感もすごく得られて。
これは、井川遥さんも

きれいだったしね。

大石≫斎藤工君も
世の中に出てくるところで

すごいすてきだったし。
阿部≫3つ目

「コントレール~罪と恋~」
どんなタブーなのか。

石田ゆり子さん演じる文が
通り魔事件に巻き込まれて

夫を失うんですが
その夫を殺してしまった相手

それが、井浦新さん演じる
瞭司です。

2人が出会ってしまって
事件を知らずにひかれ合っていく。

大石≫通り魔じゃないんですよ。
新さんがやっている役は

通り魔じゃなくて
通り魔から

この人の夫が襲われているのを
助けようとして

取ったナイフが飛んで
殺してしまうということで

通り魔と愛し合ったわけではない。
阿部≫というタブーが3つ。

大石≫こういうどうにもならない
タブーを設定しておくと

ラブストーリーは
盛り上がると思うんですね。

現実には、あまりないような
設定が多いんですけど

でも、ドラマだからこそ
胸キュンしていただきたいと

いつも思って、こういう設定を

するんですけどね。

美保≫みんな、そうなりたいって
日常でわりとあるんですけど

最初に諦めちゃうんだと思います。
女性って。

好きになってるっていうのを
うそつくんですよ、最初。

殺して、本当につきあうまで
いかないように…。

大石≫みんなそうやって
我慢して生きてるじゃない。

だから、テレビドラマを
ご覧になるときだけは


そこを解放して
見ていただけたらいいなって。

阿部≫我慢するというのは
恋愛で傷つきたくないんですか?

美保≫トラぶっちゃうかも
しれないと思うから。

本当に自分がリアルな生活が
壊れそうなのをドラマの中で…。

大石≫でも美保さんは
我慢しないよね。

私は我慢しないタイプだった。

阿部≫先ほどの
「セカンドバージン」では

婚外恋愛を描いていましたが
大石さんは

いわゆる不倫という言葉は
好きじゃないそうですね。

それはどうしてですか?

大石≫だって
道にあらずっ書くでしょ。

誰も妻ある人とか
夫ある人を

好きになりたいわけでも
ないじゃない。

だけど、思わず好きに
なっちゃうこともまたあるでしょ。

思わず好きになった気持ちは
いかんともしがたいし

人を好きだと思うこと自体は
貴いことじゃないですか。

だから不倫、不倫といって

ものすごく一般の方たちが

警察官のようになる風潮も
いやだなって思うし

心の問題でいいとも言えないけど
そのもう1人がいることによって

家族もバランスがよく
できている場合もあるし。

そういうことというのは
いいとか、悪いとかで

言えないので

道にあらずという表現は

とてもできないと思って

婚外の恋と言おうと思って。

阿部≫タブーな恋愛について
ご紹介してきましたが

船越さんだったらどんな
タブーな恋愛をしたいですか?

船越≫今、僕タブーないからな…。
美保≫自由になったから。

阿部≫全部OK?

船越≫相手方に
そういう家族があると

今、先生のおっしゃったように
タブーという1つの障壁に

なってしまうかもしれないですね。

大石≫先生って言わないでよ。

静さんくらいで。

船越≫こういう話をしていると
ついつい

先生って呼んでしまう。
阿部≫これからの恋愛ドラマも

楽しみですが、もう1つ
大石さんのドラマの中に

ある共通点を見つけたんです。

大石さん
「エリートがお好き」

なんじゃないでしょうか。

大石≫官僚を
最初の長谷川君がやった

「セカンドバージン」の役も
金融庁の人で

「ガラスの家」も
財務省に勤める親子の話で

官僚が1人の女のために
ぐちゃぐちゃになるのが

好きなんです。
大石さん

官僚ばかりだからっていって
「コントレール」のときは

今回、官僚はだめだって
プロデューサーに言われて

それで、弁護士にしたんですけど
官僚でもよかったくらいです。

キャリアの官僚っていうのは
いい学歴がある方が多く

すごく難しい試験を受かって

やっているでしょ。

だから、そういう人が
崩れていくのが

好みなんですね。

阿部≫逮捕されたり
無職になったり

殺人になったりという。
そういう中に

何か象徴するものが
あるんでしょうか。

大石≫そういうエリートが
崩れるときは

色っぽいなと思います。
何かそんな

大きな意味があるわけじゃなくて
私の好みで、挫折のない男が

崩れていくときというのが

エロいなって思います。
美保≫分かる。

阿部ちゃんもそうなったら
エロいなって。

大石≫絶対そう!
阿部ちゃんが

ぐちゃぐちゃになったら…。

美保≫うわーってなっちゃう。
大石≫そういうの見たいですよね。

阿部≫見たいと言われても…。
大石≫7時のニュースを

やってるアナウンサーが
そういうふうになっていく話は

おもしろいかもしれない。

阿部≫ドラマとしてですからね。

そして
大石さんのドラマの魅力の1つ

やはり、せりふということで
詳しく見てまいりましょう。

「大石さん流セリフの神髄」
見てまいりましょう。

先ほどの
「セカンドバージン」から

印象的なせりふを
抜粋しました。

長谷川さん演じる鈴木行が
こう言います。

「中村さん
欲しいものって何ですか?」。

そして鈴木さん演じる中村るいが
こう言います。

「死のような快楽」。
どうですか?美保さん。

大石≫普通だったら
こんなことは言わないんですけど

違和感のあるせりふというのは
視聴者の心に

引っかかると思うんです。
脚本家は

リアルなせりふを書けることが

99%は
リアルじゃなきゃだめなんだけど

ときどき、え?って思うような

変なせりふを入れるように
私はしているんです。

なくなっていきそうな言葉
たゆたうとか、いざなうとか

そういう言葉を使うと

視聴者の心にひかっかるんです。

これも、こんなことは
リアルには絶対言わないんだけど

でも、こう言ってみることで
この2人のことが

視聴者の心に残るという
狙いです。

美保≫これはぐわっと
きちゃうんですね。

船越≫だけど「死のような快楽」
って言われたら、これはね。

大石≫あなたには無理でしょ
っていうふうに

このあと言うんです。

美保≫何かをお金を払ってまでも
買うって。

映画バージョンでは
言うじゃないですか。

大石≫カフェでね。
美保≫お金を払ってまでも

こういう異常なのを
私は買うわって言ったときの

よかったですね、あそこも。
阿部≫引っかかるものを

ちりばめるんですね。
大石≫ときどき

違和感のあるせりふを。
船越≫違和感があるけれども

なんとも魅力的ですよね。
そこから、ものすごく

いろんな画が
想像できるようなせりふが

本当にうまいですよね。

阿部≫もう1つ、行と
食事をしているときの

るいのモノローグです。

「食いっぷりのいい男は
表裏がない。

でも指のきれいな男は不実だ」。
これ、なかなか言わないですよ。

大石≫不実も
なかなか言わない言葉だけど

言うと引っかかると思って
書いたせりふです。

美保≫指、大事だもん。
男の手、大事!

船越≫でも、このせりふ以降
不実だって言う女性が

増えた気がしますね。
不実という言葉を使う人が。

阿部≫大石さん


何かあるんですか?
指のきれいな男性に対して。

実体験か何かがあるんですか?
大石≫私は指がすっと長い人が

大好きなんですけどね。
でも、別にその人に

傷つけられたという
思い出があるわけでもないです。

でも、男の指は大事よね。
美保≫すごく大事。

見てるんですよ、女性って。
大石≫その手に

触られたいとか思わないとね。
阿部≫指、思わず見ちゃいますね。

大石≫でも、きれいよね。
美保≫磨いてるの?

船越≫磨いているよ。
大石≫不実かもしれないね。

船越≫ばれたか…。

阿部≫もう1つ
るいのせりふですね。

「セカンドバージンを
突破するのは簡単じゃないわ」。

これ、1つのテーマですね。

大石≫セカンドバージンに
なっちゃう女の人

多いと思うんですよね。
当時、セカンドバージンという

言葉自体は
ちまたでは言っていなかった

言葉ですよね。

私たち世代というか
私たちの友達なんかでは

セカンドバージンになって
10年だとか20年だと

言っている人が
いっぱいいましたよ。

私たちの世代では
セカンドバージンはわりと

普通だったというか。
美保≫変な単語しかなかったです。

クモの巣張ってる、私とか。
いやな言い方だなって

思ってたけど。
船越≫セカンドバージンが

市民権を得たのは
このドラマ以降だと思いますね。

でも、すごくいい響きですね。
大石≫プロデューサーが

私が、この人はセカンドバージン
何十年だからっていうふうに

言ったら
大石さん

それでタイトルいきましょうって
言われたんですね。

でも、今、次の仕事
何やってるの?って聞かれて

「セカンドバージン」って言うの
恥ずかしくない?って

言ったんですけど
プロデューサーがダントツ

このタイトルが
いいとおっしゃって

そうかな?と思いながら
このタイトルになったんです。

船越≫いろんな想像の翼が
広がるワードですよね。

美保≫ここで私はって
るいさんが言うじゃないですか。

あなたとそういうふうに
なるわけにはいかない

簡単にはって。
そこが、そうなんだよ

バージン心って
そこなんだよって思った。

大石≫でも、セカンドバージンに
なったことないでしょ?美保さん。

私、ゆうべ考えてて
美保さんは絶対

セカンドバージンに
なったことないなって。

美保≫ないかもしれません。
全部滑り込みセーフ。

大石≫ゆうべ、1人で思ってたの。
美保さんはセカンドバージンに

なった経験はないなって。
阿部≫そんな大石さんの

人生観のキーワードを続いて
見てまいりましょう。

先ほどもご紹介しましたが
「刹那に生きる!」

ということなんですね。
こうした考え方を

持つようになったのには
ある経験が

きっかけになっているんです。
20代のころ、がんを患ったと。

大変な経験をされたんですね。
大石≫今、福島のほうで

問題になっている
甲状腺のがんで。

私も子どものころの被ばく

レントゲンのミスだろうと

いわれていますけど、それで
甲状腺のがんになって

甲状腺がんというのは
完治率は高いんですけど

がんにもたくさん種類があって
悪性度の高いものだったので

2年半後に再発もして
手術したりして

結構、大変だったんです。

船越≫しかもこれまだ
20代の前半のころですよね。

大石≫だから、私もこんなに
長生きするイメージじゃ

なかったんですよね。
35くらいとか、40くらいまで

生きれればいいなという。
再発がきたときに

そういうふうに思って。

だから、今欲しいものは
今、手に入れたいっていうか

あまり長期計画を立てない。

貯金もしないみたいな。

今、稼いだものは
すぐ使っちゃうみたいな

そういう人に
なっちゃったんですね。

船越≫深謀遠慮という
イメージがあるけど

本当は違うんですね。
大石≫深謀遠慮じゃ全然ない。

その日の欲望のままに
生きている時間が

短いんだからって思ったんですね。

そんなに格好いいものじゃ
ないんですけど、なんとなく

そうなっちゃったんですね。
阿部≫この闘病のころ

支えてくださったのが
ご主人だそうですね。

大石≫夫は最初の手術のときは
独身だったんです。

その前の彼氏に振られて
つまんないなと思って

病気にはなるし
最悪だって思ってて

それが終わってから
主人と結婚して

最初から私はこういう病気なので
子どもは産んでも1人

子どもを置いていくのは
いやだから

子どもは産みませんけど
いいですかと言ったら

ちょっとうちの夫
うっ…ってひるんだけど

まあいいやって結婚して
だけど

あんまりうまくいかなくて
離婚届を書いて

出そうと思っているときに
定期健診で2年半目に

再発したんですね。
そしたら、離婚届を出すより前に

即刻、入院ということに
なっちゃって

夫も、そうなっちゃったら
一応、面倒を見るじゃないですか。

で、私の洗濯物か何かを
病室に干しているのを見て

ああ、この人とは
別れないほうがいいなって

思ったんですよね。

だから、闘病を支えたとか
いうほどのあれじゃないですけど。

でも夫が、君はそんなに長く
生きるかどうかも

分からないんだし
子どもも持たないんだったら

好きなことをやれと。
うちに閉じこもっていないで

好きなこと
あなたらしいことをやれと。

一切うちのことは求めないと
このときから言うようになって。

船越≫それは男としては
懐が深いですね。

大石≫そこだけ言うと

うちの夫、すごく格好いいですが
実際はそんなに

たいしたものじゃないですよ。
でも、そこは夫が本当に好きに

何時に帰ってくるとか
家のことをやれとか

そういうことは本当に一切
それから言わなくなった。

だけど、最近
ずいぶん長生きしたなって言う。

あのとき、命があまり長くない
嫁をもらったという

はかないイメージだったので
ずいぶん長生きしたねって

何度も言われますね。
♪~

川島≫どうも、こんにちは。
麒麟の川島です。

よろしくお願いいたします。

船越≫これ、初めての登場だね。

川島≫ついに、こういう登場に
なってしまいました。

室内とか何も
関係なくなっちゃいましたが

私が今回のゲスト
大石さんのうわさを

掘りまくっていきます。
題して麒麟・川島明の

ウワサの真相!
よろしくお願いします。

うわさにいく前に
まずは、こちらをご覧ください。

こちらは
大石さんが舞台女優として

活躍されているときの1枚です。

携帯電話のアンテナみたいな
角度になっていますけど。

船越≫隣は永井愛さんですね。

大石≫いまや演劇界の重鎮ですね。

川島≫これはどういった
お芝居だったんでしょうか。

大石≫これは紀伊国屋ホールで

私たち
マイナーだったんですが

だんだん、認められて
紀伊国屋ホールでやった

「大根役者殺人事件」という。
船越≫二兎社という劇団を

主宰されていたんですよね。
川島≫このように舞台もやられ

テレビドラマも
出演されていたんですが

なぜ脚本家に
なられたのかというのが

1つ目のうわさです。
「脚本家になったきっかけは

主役になるため!?」。
これは、大石さん本当でしょうか。

大石≫当時は
いろんな小さい劇団が

どんどん出てくる時代で
やっぱりシェークスピアや

チェーホフをやっても

永井愛さんも私もがらじゃないし

新作が書けないと
注目されなかったんです。

野田秀樹さんとか
渡辺江里子さんとかが

出てきた時代で。

私たちも
自分で本を書かないと

誰も認めてくれなかったので
自分で

台本を書いたのが始まりなんです。

でも脚本のほうが目に留まって
脚本家になっちゃったんですが。

船越≫それは、ご覧になりにきた
どなたかが?

大石≫テレビのプロデューサーが
見に来てくださって

楽屋にいらして、あなたは
役者をやるんじゃなくて

本を書きなさいと言われて
そこからだんだん

道が開けたんです。
船越≫でも、そこから急に

脚本家デビューじゃ
なかったんですよね。

大石≫企画書を書いたり
何年かやっていて

最初に2時間ドラマやったら
視聴率がよくて

そこから今と同じくらい
忙しくなったんですけど。

船越≫そのきっかけも
全部、劇団をやられたから

ということですよね。
大石≫マイナー中のマイナーです。

川島≫裏方に回られたわけですが
どうですか?

ちょっと違うというイメージは?

それで私

役者をやめようと思ったんですが
テレビの脚本家でやるときは

純然たる裏方として
キャスティングとかも

するじゃないですか。
劇団でやるときは

プロデューサーでもあり
お弁当の手配もするし

楽屋の掃除もするし
主演女優でもあるという。

衣装も縫うみたいなことで
すべてやっていると

自分が女優として
どうなのかということは

全く分からないんですね。
だけど、スタッフになると

自分で書いている台本で
これは大石静という人が

やったらいいなと
どうしても思えないんです。

どんなちょい役でも思えないので
これは、あまりにも

私はお呼びじゃないなと思って。
やめようと。

そう感じてからは
舞台に立っても

高揚しないんですね。
昔は、スタジオより狭いくらいの

小さな劇場で100人くらいの
お客さんを相手にしていても

本当に高揚したんですけど
それがだんだん

熱くならなくなってきて
やめようって。

川島≫脚本家に転向されなければ
先ほどのドラマも、すべて

生み出されなかったかも
しれないということで。

船越≫転向していただいて
ありがとうございます。

川島≫このうわさは
本当でございました。

続いてのうわさにいきましょう。

大石さんの作品にご出演の
俳優陣の方々ですが

まあ、いま大ブレーク中の
いい男がそろっているわけです。

これはすごいですね。
大石≫すてき!

美保≫雰囲気が全部違うんですよ。
大石≫座り直しちゃう。

川島≫日本のアベンジャーズ
みたいな人がそろっていますが。

このすごい男前集団について
こんなうわさです。「大石静は

ブレイクする俳優がわかる!?」。
本当なんでしょうか。

大石≫そういうことでも
ないんですけど

内野君を見つけたのは
「ふたりっ子」のときで

オーディションをやっていても

なかなかいい男の子がいなくて。
大阪制作だったので

ホテルに帰って

あした、もう1回
会議しなおしといって

夜、ホテルに帰ったときに
裏に映画館があって

映画やっていて
気分転換に見ようと思ったときに

出ていたのが内野君で。
それで、びっくりして

これがいい!って思って。
それでNHKの人たちに言ったら

その人は書類選考で
落ちましたって言うのよ。

落ちましたじゃないや。
それで、文学座に電話をしたら

うちは書類選考で落ちましたって

それで言われて

手違いだったので
もう1回来てくださいって言って

みんなで見て
この人28歳だったんですけど

今、日本を代表する
俳優さんになって。

川島≫見いだしたという意味では
ブレ-クした俳優が

分かるといううわさも
本当といっても

過言ではないと思います。

大石≫男の子は百発百中
私がいいと思った子は。

川島≫本当と

させていただきましょう。
たくさんの俳優さんが

大ブレークしていますが
今回、こちらのいい男に

お話を伺ってまいりました。
そのいい男とは佐々木蔵之介さん。

幹≫のびのびと生きろ。
川島≫朝ドラ「オードリー」で

主人公に大きな影響を与える
銀幕のスター

幹幸太郎を演じ大ブレーク。

川島≫そんな佐々木さん

大石さんに
あるリクエストをしたことが

あるそうで…。

川島≫ということで
大石さんが書いた

色っぽいシーンがこちら。
映画の世界を諦めようとしていた

主人公を激励する場面です。

美月≫はっ!

幹≫お前の心も揺れている。

耐えている。

何をそないに耐えなあかんのや。

揺れて耐えてる女は

思わず抱き寄せたなるほど

色っぽいわ。

川島≫まるでラブシーンのように
背中を押すシーンが生まれました。

大石≫どうも

ありがとうございました。

川島≫あの血をなめるシーンは
最初、アドリブだったんですか?

大石≫そうですね。
血をなめるとか、私は動きは

台本には一切書かないので

監督と俳優さんに
任せるんですけど

あの人はやっぱり
ああいう、いっちゃってる演技が

本当にすばらしいですね。
本当にあのときは

生き生きとしていましたね。
私も、すごい愛情持って

書いてたから。
そんなめったに会わないけど

台本を読むと
僕のこと好きだなって

分かるじゃない。
だから、ずいぶん

私の愛を感じながら
やっていたと思いますよ。

川島≫台本がちょっとした
ラブレターみたいですね。

大石≫あのラブシーンも
別にラブシーンでもないんだけど

そのときは歯を磨いて大変でした。
キスシーンでもないのにと思って。

川島≫まだまだうわさございます。

大石さん流のいい男の条件が
あるそうなんですが、こちら。

「面(おもて)にあらわれ
背にあふる」。

この言葉なんですが
どういう意味でしょうか?

大石≫これはいい男の
条件ではないんです。

これは人間として
その人柄というのは

「面にあらわれ、背にあふる」と。

これを私に教えてくださった

財界のおじ様が
阪急の創始者が

こういうふうに
教えてくださったと

おっしゃるんですけど

オーディションのときとか
普通に

オーディションしているときって
表側じゃない。

大体、そのときは
みんな緊張しているし

みんなつくろってるでしょ。
去っていくときの

後ろ姿とかを見ると
すごく緊張感のない人っているの。

蔵之介君のときは
芝居もよかったんだけど

去っていくときの背中が
本当に育ちのいい

しゃきっとした背中で。
この人、三重丸って思って。

人間って表は繕ってるけど
裏にあふれるものが

あるというのは

人間一般のことで、いい男の条件
ということではないんです。

川島≫見ていただいて
いいですか?

大石≫いいんじゃない。
川島≫これぐらいの感覚で

去っていく…。

大石≫背中本当にいいと思います。

ニュースをお伝えします。

愛媛県にある伊方原子力発電所
3号機について、

広島高等裁判所は、

運転停止を命じた去年12月の
仮処分の決定を取り消し

運転を認めました。
伊方原発3号機は去年の決定に

よって運転できなくなって
いましたが、

判断が覆ったことで再稼働できる
状態になりました。

愛媛県にある伊方原発3号機に
ついて、

広島高等裁判所は去年12月、
熊本県にある阿蘇山の巨大噴火の

危険性を指摘し、

今月30日までという期限付きで

運転の停止を命じる仮処分の決定
を出しました。

これに対し四国電力は、
決定の取り消しを求めて異議を

申し立て、

広島高裁の別の裁判長のもとで

審理が行われてきました。

先ほど広島高裁の三木昌之裁判長
は、

運転停止を命じた去年12月の

決定を取り消し
運転を認めました。

伊方原発3号機は去年の決定に
よって運転できなくなって

いましたが、
判断が覆ったことで再稼働できる

状態になり
四国電力は速やかに準備を進める

方針です。

一方、同じ伊方原発3号機を巡り

別の住民が申し立てた仮処分に
ついては

今月28日に大分地方裁判所が
判断を示すことになっています。

阿部≫今日の「ごごナマ」
1時台は大石静さんをゲストに

お迎えして、お届けしています。

メッセージが届いています。
沖縄県の40代女性。

「コントレール」大好きでした。

2人の距離感の微妙感
すばらしかったです。

新さんと石田ゆり子さんが
大好きになりました。

それから、もう1通
岐阜県、40代の女性から。

「セカンドバージン」で
年の近い息子の彼女が

るいの恋の背中を押してくれる
シーンが好きです。

大石≫綾野君がやってましたね。

阿部≫それぞれに
受け止め方があるんでしょうね。

♪~(コーナー音)

船越≫この音が鳴りましたので
船越のクエスチョン5!

船越≫振り返りましょう。

常に好きな人がいる。
意外でした、ノー。

大石≫いくつだと思ってるのよ。

好きっていうのは
もっと深くないと

好きとはいえないから。
さりげなく好きは

好きには入らない。
美保≫イケメンの

美容師さんとかがいると
すぐ好きになっちゃうのとは

違うよね。
大石≫それはちょっと

好ましいぐらいよね。
船越≫朝のルーチンがある

イエス。

これはどんなことでしょう?

大石≫ちょっと前まで
朝、必ずシャンパンを

飲んでいたんですけど。
船越≫朝シャン。

川島≫意味が違いますよ…。
大石≫お清めのつもりで

飲んでたんですが
最近はあんまり飲まなくなって

夜、ここで寝る前に教わった
小林先生の

副交感神経と交感神経の
副交感神経を優位にするための

体操をやって
夜、必ず寝る。シャンパンが

シュワシュワってするじゃない?
それがすごくよかったんだけど

年をとってきたら
胃に強いなと思って。

時々、お清めのつもりで
日本酒をおちょこ1杯くらい。

船越≫ぐっと
健康的になりましたね。

大石≫小林先生の教え
すごく守っているんです。

船越≫そして今
欲しいものがある、ノー。

特に欲しいものはない?
死のような快楽ではないんですね。

大石≫死のような快楽は
もういいや。

もう特に望むことはないですね。

だけど、生きてる以上は
手応えのある人生でいたいなと

思うので
仕事ももちろんするし

評価も気にしますけど
でも、これが欲しいということは

なくなってきた。

船越≫そして、生まれ変わっても
脚本家になりたい。

これはイエスでしたね。
大石≫今、イエスを

勢いで出しちゃったけど
違うかも。

働かないで

ずっと自分より稼ぎのない男と
つきあいながら、夫もそうだし

外の男もそうだったけど。
だけど、私を守ってくれるような

お金持ちと一緒になって

だらーっと暮らしたいと思います。

船越≫それは、無い物ねだりで
すぐいやになっちゃう

気がしますけど。
美保≫考えたくないっていうのが

ありますよね。
働くということに考えたくなくて。

大石≫苦労しないでいたい
というのはある。

船越≫そして、やりたいことが
たくさんある。

これも意外ですが。

大石≫今、これだけは
書いておかなきゃとかいうのは

ないですね。
だけど、きたお仕事は

精いっぱいやる。

船越≫もっと泉のように
湧き出ているかと思いましたが。

大石≫そんなことないわよ。
泉のように湧き出ない。

アイデアはひねり出しているとは
思いますけど

泉のように
湧き出るものはないです。

船越≫お仕事以外に
やりたいことはないんですか?

大石≫私、全く趣味も何もない。
美保≫オンエアより

2~3年早いじゃないですか。
脚本が一番先だから。

何よりも、ドーンだから
何もない、全く

まっさらなところですよね。

先を考えてって
恐ろしいことだと思う。

阿部≫大石さんがどんな場所で
脚本を執筆されているのか

今回、なんと大石さんの仕事場に
番組がお邪魔しました。

どんな様子なんでしょうか。

大石≫どうぞ
ここが私の書斎です。

あんまり公開しないんですけど。
阿部≫こちらが

大石さんが執筆活動される部屋。
大石≫招き猫はね

みんな玄関向いてるんですけど

これは邪気をはらう黒い招き猫で

これは金運を呼ぶ金色の招き猫で

これは恋を呼ぶ白い猫なんです。

一応、お金もあり恋もあり
邪気もない暮らしを。

阿部≫大の猫好きという大石さん。

そして、執筆に欠かせない
こんなものが…。

大石≫これ、足

ゴロゴロするっていうか。

やってみます?

音が大きいですけど。

こうやって、ブーッてしながら
足、乗っけて、やるんです。

いい気持ち。

阿部≫長いときには丸一日
こもって書き続けることも

あるという大石さん。

一見、なんの変哲もない机にも

快適に執筆するための
秘密がありました。

大石≫この机は
ずっと座っていると

ここら辺が、本当に股関節が
凝っちゃうっていうか

あれなので

時々、立って仕事をします。

この机は立っても書ける机で。

ふだん、こうやって1時間書いて
座って、30分書いてぐらいの

ペースで

立ったり座ったりして書いてます。

阿部≫大石さんの場合
立つことで集中力が増し

能率が上がったそうです。

そして、ありふれた道具にも
意外な使い道が…。

大石≫鏡は時々、自分の顔を見る。

不機嫌な顔をしているときは
いいもの書けないので。

機嫌のいい顔に無理やり。

ぶーたれてるんですけど、大体
せっぱ詰まってますから。

だめだなと思ったら
これを出して

無理やりニッてして
そして、また書くんです。

これは、この間亡くなった
さくらももこさんが

大石さん、鏡見て書かなきゃ

だめよって。

もう20年以上前に

おっしゃったので、それから…

私は、そんな大きな鏡を
置けないので。

大石≫立って書くデスク
いいでしょ。

船越≫脚本を書くって
本当に孤独な仕事だと

思いますけど
その辺はいかがですか?

大石≫しんどいですけども
大勢でやるのも苦手なので

1人でやる仕事が
好きなんでしょうね。

船越≫でも、ドラマというのは
そのあと、大勢の手が入って…。

大石≫私が書いたせりふも

しゃべる俳優さんが違えば
全然違って、変わってきますから。

監督のやり方によって
全然、違いますから。

その仕上がりを待つのが
楽しみという感じですね。

阿部≫大石さん
多くの番組スタッフの方とも

議論を重ねるんだそうですね。

大石≫ラブストーリーの場合特に
男のプロデューサーも

僕の場合はこうじゃないとか
女の人には

こういうふうに言わないとか
いろいろ

おっしゃるじゃないですか。
だから、友達にも妻にも

言ったことがないようなことを
私には言っちゃうわけですよ。

だから、全部終わると
一緒にお風呂

入っちゃったような気持ち。
何年か

しばらくお目にかからないで
どこかで会ったりすると

昔の彼氏に
会ったような気持ちになる。

そのくらい深くいろいろ
しゃべっちゃうという感じですね。

阿部≫先ほどのデスクの上
パソコン画面にも

次の作品が入っているような

雰囲気もありましたが
実は来年のドラマのお仕事も

されているんです。

それが、「永遠のニシパ
~北海道と名付けた男

松浦武四郎~」。

主人公は
江戸から明治にかけて活動した

探検家の松浦武四郎なんですね。

えぞ地を調査して北海道と
名付けた人物なんです。

この武四郎役に嵐の松本潤さん。

そして、深田恭子さん
アイヌの女性ということですね。

このドラマ、北海道は

先日の地震で
まだ復旧作業が行われている

地域もあるんですが

来年の春の放送に向けて
ドラマの準備中ということです。

大石さん、このドラマには
どんなメッセージを

込められたんでしょうか。
大石≫来年放送するドラマの

メッセージを
今言ってしまうと

ダサいんですけど。
でも、この武四郎という方は

誰も知らないじゃないですか。
北海道では有名らしいんですけど

この方は虐げられていた
アイヌのことを

文章にして、すごくたくさんの
本をお書きになって。

明治最初のジャーナリスト
だったんじゃないかなと

私は思いますね。

阿部≫魅力的な男性なわけですね。

大石≫ぜひ、ご覧いただきたいと
思います。

この人、みんな知らないから。
阿部≫来年の春放送です。

大石≫ほかにも
いっぱいあるんですが

NHKはこれだけで。
船越≫違う局だと、あの続編とか

いろんなのがありますね。

阿部≫続いては
大石さん、9月29日放送の

スーパープレミアム
「エレガンスの舞台裏」に

ご出演されるんですね。
パリで大人の女性のための

エレガンスを見つける旅に

行かれてきたということで
特別にその様子を

ご覧いただきます。
大石さんが訪ねたのは

洗練されたセンスが
世界中の女性を魅了するパリです。

パリに生きる人々に根ざした
エレガンスの本質を探ります。

中でも見どころは
200年以上の歴史を持つ

高級宝飾店が誇る
豪華けんらんなジュエリーの数々。

大石≫花嫁というより
女王という感じですね。

阿部≫市場では、こんな出会いも。

≫あなたもすてきですよ。
とてもエレガントですよ。

大石≫メルシー。

阿部≫果たして
脚本家ならではの

洞察力で見つけた
フランス流エレガンスの

魅力とは?

とても
すてきな表情されてましたね。

大石≫楽しかったです。

6月のパリも
すばらしかったけど

本当にパリは大人の街で。

日本のように若い者が
威張っている世界ではなくて

大人が堂々としているところが

胸を打たれましたね。
ただ旅行者として

今までも何度か
パリに行きましたけど

今回はいろいろな人に会って
お話できて

パリ、いいところだなと
思いました。

価値観が全然違うんだなって。

阿部≫エレガンスの本質とは
何かという。

大石≫みんな
エレガントであるとか

エレガントでないとか
魚屋さんも言うし

花屋さんも言うし
宝飾メゾンも言うんです。

エレガントであるかどうかは
フランス人にとっては

すごく大事なことなんですね。
船越≫皆さんが

エレガントであるということを
意識して生きていらっしゃる街

ということですね。
阿部≫9月29日

夜9時からの放送です。
ご期待ください。

阿部≫今夜のおすすめ番組です。
谷原≫映画、ドラマを盛り上げた

名曲たち。
小郷≫貴重な名シーンが満載です。

谷原≫松坂慶子さんの
大ヒット曲も。

≫「魔女の宅急便」の世界を
スイーツに。

阿部≫今夜の

「極上!スイーツマジック」は

「魔女の宅急便」の原作者
角野栄子さんを

ゲストにお迎えいたしまして
「魔女の宅急便」をテーマに

創作したスイーツを味わいます。
今回登場するスイーツが

こちらの2つです。
すてきですね。食べるたびに

印象がどんどん変わる
魔法がかけられたようなパフェ。

そして真っ赤なハイヒールが
印象的なスイーツ。

これを作った野島シェフは
少女から大人へ、キキの成長と

それを支えた人たちを
イメージして作ったそうです。

今回のスイーツ
角野さんもとてもワクワクしたと

おっしゃっていました。

一体どんな味がするんでしょうか。

放送はBSプレミアム
今夜11時です。

大石さんに東京都の方から
イラストが。

大石≫ありがとう!

阿部≫お上手ですね。

美保≫パールの
イヤリングしてる?

阿部≫イヤリングは
なかったですね。

美保≫お気に入りなのかなと
思って。

阿部≫それからメッセージです。
埼玉県30代女性。

「セカンドバージン」を見てから
手がきれいな男性を見るだけで

ドキドキしてしまいます。
どうしてくれるんですか?

川島≫手、見るんですね。皆さん。
大石≫女の人は手を見てるよ。

船越≫男性も女性の手
見ますよね。

昔は、目は口ほどにって
言いましたけど

今は、手は口ほどにかも
しれないですね。

阿部≫川島さん、きれいですね。
川島≫僕、よく褒められます。

美保≫色つやもいいですね。

川島≫夜な夜な
磨いたりしてるんです。

船越≫大石さん
本当にお話してもお話しても

時間が足りなくなっちゃいますね。
というわけで

今日はまだあと2時間。
初の3時間ですね。

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