検索しづらい慰安婦報道…朝日に要望書もゼロ回答 ケント氏「逃げ回っているとしか思えない」

夕刊フジ / 2018年9月25日 16時56分

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ケント氏は今後も朝日新聞を徹底追及するという(夕刊フジ)

 朝日新聞が虚偽と認めた慰安婦報道の検証記事の英訳が検索しづらい設定となっていた問題で、同社は18日、米カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバート氏ら有志が、世界に真実を伝えるために提出した要望書に回答した。ケント氏らは、日本と日本人の名誉を貶めた大誤報への期待外れといえる対応に憤慨している。

 「逃げ回っているとしか思えない。今後も時機を見て追及していく」

 ケント氏は語った。

 朝日新聞は2014年8月、吉田清治氏による慰安婦強制連行の証言を虚偽と認め、同年検証記事を掲載した。だが、電子版に掲載された検証記事の英訳うち2本が、ソースページに検索しづらくするタグが付いていた。

 また、「朝日新聞デジタル」英語版にあたるAJWで検証記事を見るには、トップページの《In-house News and Messages》の項目からアクセスする必要があり、「In-house News=社内ニュース」と読めるだけに、掲載場所を疑問視する声もあった。

 ケント氏らは12日、5項目からなる要望書を提出した。謝罪会見の必要性を指摘したうえで、検証記事を「社内ニュース」ではなく、「Retracted Articles(撤回した記事)」というタイトルのページにリストすべきとも求めていた。

 これに対し、朝日新聞は18日、「In-house News~」について、《朝日新聞に関するニュースとお知らせという意味合いです。ページ構成上もご提案の見出しがふさわしいとは考えられず、ご要望には沿いかねます》と回答した。また、謝罪会見などの予定はなく、再発防止に向けて今後も検討を続けるとした。

 ケント氏は「In-houseは『社内』という意味だから、明らかにおかしい」と、朝日新聞の姿勢を問題視した。

 夕刊フジも21日、この件で質問状を送付した。

 朝日新聞社広報部は同日、《どなたでもご覧いただけるページとして公開しております。組織内部者向けといった意味合いや機能は持たせておりません》と回答した。

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