前もって準備をし、朝早くからイベントの一般待機列に、なんであんな大変な思いをして並ぶか。
ただただ欲しい同人誌を手に入れるためだ。
それでも仕方ないと我慢するか、通販や委託で手に入れるのが普通だと思っている。
サークル側からすれば、早い時間の売り切れは本当に申し訳ないし、
せっかく来てくれた人全員に頒布したいのは、大概のサークルが同じ気持ちだろう。
なのでこちらもすぐには売り切れないような数を搬入しているつもりだ。
搬入しきれない量は入れる事はできない。
持ち込んだ数を売りきったら、そこでごめんなさいとなるしかないのだ。
いつもは「あー、なくなっちゃったかー」と帰って行かれる方ばかりだが、
たまにサークルの前で「なんで!最後までスペースにいるって言ったじゃないですか!」
と騒ぐ人を見る。
こちらも、それが会場30分での出来事ならやってしまったと思うが、
イベントは欲しい本が必ず買えるわけではないというのは、
誰もが経験している話ではないのか。
最後までいるというのは、全種類の頒布物が残っているという意味ではない。
イベントごとに履ける数も決まっているし、後から来て騒がれても困る。
一冊を手に入れたらその人は終わりかもしれないが、こちらには在庫がドカンと残る。
また売れるタイミングというものもあって、それを逃すと本当にただのお荷物になる。
どんなに慣れてきたところで、数は読めない事が多い。
大変申し訳ないが、我々は企業ではないし、それこそ同人誌は一期一会だと思って欲しい。
なるべく早いうちに来て欲しい。
人によってはそれを引きずって、次の本に取り掛かれなかったり、
下手すればやめてしまうかもしれない。
それでは本末転倒だろう。