2018-09-25

同人誌一期一会

前もって準備をし、朝早くからイベント一般待機列に、なんであんな大変な思いをして並ぶか。

ただただ欲しい同人誌を手に入れるためだ。

しかし何時間並んでも手に入らない事もある。

それでも仕方ないと我慢するか、通販委託で手に入れるのが普通だと思っている。

サークルからすれば、早い時間の売り切れは本当に申し訳ないし、

いつもありがとうしか言いようがない。

せっかく来てくれた人全員に頒布したいのは、大概のサークルが同じ気持ちだろう。

なのでこちらもすぐには売り切れないような数を搬入しているつもりだ。

しかサークルが使えるスペースには限りがある。

搬入しきれない量は入れる事はできない。

持ち込んだ数を売りきったら、そこでごめんなさいとなるしかないのだ。

いつもは「あー、なくなっちゃったかー」と帰って行かれる方ばかりだが、

たまにサークルの前で「なんで!最後までスペースにいるって言ったじゃないですか!」

と騒ぐ人を見る。

こちらも、それが会場30分での出来事ならやってしまったと思うが、

午後3時を回ってから来られても確約など出来るはずがない。

イベントは欲しい本が必ず買えるわけではないというのは、

誰もが経験している話ではないのか。

最後までいるというのは、全種類の頒布物が残っているという意味ではない。

イベントごとに履ける数も決まっているし、後から来て騒がれても困る。

ならばと気軽に再版要求されるのもまたつらい。

再版初版に比べて数が少ない時がある。

初版と同じ値段にすると完全に赤字だ。

一冊を手に入れたらその人は終わりかもしれないが、こちらには在庫がドカンと残る。

また売れるタイミングというものもあって、それを逃すと本当にただのお荷物になる。

どんなに慣れてきたところで、数は読めない事が多い。

単価の高いものなど、多めに作るのはとてつもなくリスキーだ。

大変申し訳ないが、我々は企業ではないし、それこそ同人誌一期一会だと思って欲しい。

好きなサークル主に愚痴罵声を飛ばすくらい欲しいものなら、

なるべく早いうちに来て欲しい。

サークルだって人間だ。

人によってはそれを引きずって、次の本に取り掛かれなかったり、

下手すればやめてしまうかもしれない。

それでは本末転倒だろう。

どうか、お互いに大人対応が出来る事を願っている。

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