日曜日だ。
朝まで遊んだあと、
さっ、寝ようかな・・・
と、寝る準備をしてたところへ同居人が一言。
同居人:ね、ね、まだ寝ないやろ?^^
ぁんだよ?
同居人:今日はマサト食堂は開店せんの?^^
もう、寝るところだわ!
眠いのだわ!
同居人:マサト食堂、食べたい!
・・・・・・
言い出したらなかなか後に引かないのが同居人。
面倒くさい事になりそうな予感・・・。
聞いてみた。
何が食いたいんだよ?
同居人:牛すじカレーだわ!^^
・・・・・・
よりによって牛すじカレーとか・・・。
あれは時間かかるし、睡魔が襲ってきてる時に、あんなものは作りたくない。
返事をしないで自分の部屋に逃げ込もうとしたところへ、同居人が追い打ちをかけてきたぞ。
同居人:作ってもらおうと思って、
もう、材料は買ってきてるのだわ!^^
・・・・・・
って事で、朝の7時から牛すじカレーを作らされる事になった(涙)
というか、マサト食堂とか調子のイイ事を言ってるけど・・・
自分が作りたくないだけだろ!
そんな訳で、今回は牛すじカレーを作った話でも書いてみようか。
マサト食堂のレシピ付きだ!ww
冷蔵庫の中を確認すると、ホントに材料一式が揃ってた・・・。
牛すじカレーって言うぐらいだから、使うのは牛すじ肉だけど、これが時間かかる。
今回使うのは、こちらのオーストラリア産の牛すじ肉。
まずは下処理をせなアカン・・・。
塊のまま鍋の中に入れて、グツグツと沸騰だ。
牛すじ肉ってのは、やたらと固いからな・・・柔らかくするのに時間がかかる(泣)
こんな感じで鍋に投入。
牛すじ肉って、尋常じゃないほどアクが出る。
臭味をとってアクを抜くために、最初に煮込む事が肝心なのだ。
火にかけて10分・・・。
すごい量のアクが出てきた(泣)
これ・・・。
とりあえず、このまま火にかけて放置。
1時間ほど煮込むぞ。
圧力鍋を使えば早いんだろうけど、オレは圧力鍋は使わない。
怖いから!(涙)
あれを使うぐらいなら、時間がかかっても普通の鍋で作るのがマサト式だ。
で、1時間後。
火からおろして、水道の水で洗うぞ。
ヌメリは残ってるし、ここはしっかり洗う事が大事。
洗った後は、一口大にカット。
この段階じゃ、まだまだ固い・・・。
包丁でカットするのも、ゴムを切ってるような感覚だ。
さっ、ここから本格的に煮込んでいく工程だ。
煮汁も使うぞ。
まずは、これ・・・。
酒!
鍋の中に酒を適量いれて、ちょっと火をかけてアルコールを飛ばす。
で、水、野菜のくず、牛すじ肉を投入だ。
牛すじ肉やら野菜から旨みエキスが溶け出して、この煮汁は・・・
美味くなるハズ!
これを2時間ぐらい火にかけて、牛すじ肉を柔らかくしていくぞ。
てか・・・
2時間!
眠いのに、こんな作業をさせられて逃げ出したい気分だ(涙)
で、煮込んでる間に他の材料の準備をしておくぞ。
じゃがいもやら玉ねぎをカットだ。
まずは、風味づけににんにくのスライス・・・。
続いてはじゃがいもだけど、オレの定番は・・・
メークイン!
これだと煮込んでも煮崩れしにくいからな。
カレーやらシチューにはメークインが良いぞ。
このじゃがいもの皮を剥くのが、なかなか苦労だ。
オレの嫌いな作業のベスト3に入る・・・。
そうそう、ニンジンもカット。
今回は小さめのニンジンを5本だ。
で、玉ねぎだけど、大きめの玉ねぎを3個と半分。
けっこう大きくカットする。
形が無くなるぐらいまで煮込むから、大きくても平気だ。
ここで、牛すじ肉の様子を確認してみた。
箸で突いてみる。
・・・・・・
まだまだ固い(泣)
最初の段階で充分にアクを出してるし、綺麗に洗ってるんで、ここではもうアクは出てないけど・・・
ゴールが遠い!(涙)
オレが火の傍に立って鍋を見張ってる間、同居人はテレビでくだらない番組を観てる・・・。
時間は9時半・・・。
そろそろ2時間経過だ。
別の鍋に油をひいて、にんにくのスライスを炒める。
イイ感じに色が付いたら、今度は玉ねぎを投下。
キツネ色になるまで炒めるぞ。
さっ、ここで牛すじ肉の出番だ。
鍋の中にある野菜くずを丁寧に取り出す。
そして・・・
牛すじ肉と煮汁を、玉ねぎの方の鍋にドバドバと投入。
この煮汁を入れるのがミソ!
これで、けっこう味が変わるからな。
味に深みが出る!
すかさずじゃがいもとニンジンも入れるぞ。
箸で確認してみると、牛すじ肉もけっこう柔らかくなってる。
もう少しの辛抱だ。
そうそう、忘れちゃいけないのが・・・
ローリエ!
カレーやらシチューには定番だけど、香りづけにもなるし、肉の臭味を消すのにも一役買ってる。食欲増進の効果もあるし、忘れちゃいけない一品。
今回は3枚ほど投入だ。
さぁ、ゴールまであと少し・・・。
ニンジンに箸が通るぐらいまで煮込んだら、ルウを入れる。
と、その前に入れるものがある。
これ・・・。
ハチミツ!
うん、ハチミツを入れることで、煮込んだ時にトロミが出やすくなるのだ。
隠し味にもなるしオススメ!
で、今回のルウは、こちら・・・。
もちろん辛口!
火を止めてルウを一つずつ割って、溶かしていくぞ。
ここもポイントだけど・・・
火を止める!
鍋の温度を少し下げてやる方が、ルウが溶けやすいのだ。
高温のままルウを入れると、ルウの中にある小麦粉が膜を張って、ダマになりやすい。
ゆっくり丁寧にルウを溶かしていく・・・。
いよいよ仕上げの段階。
次に投入するのは、これ・・・。
リンゴ!
まさか、このまま入れるわけじゃないぞ。
摺り下ろして入れる!
これで微かな酸味と甘みがミックスされて、味が格段にアップ。
昭和世代は知ってるかもしれないけど、昔、西城秀樹がCMで唄ってただろ。
ハウス、バーモントカレーだよ~♪
リンゴとハチミツ、とろ~り溶けてる♪
秀樹、カンゲキ!
ハウス、バーモントカレー♪
いよいよ最後の仕上げ。
ちょっと「大人の味」に変化させるぞ。
そのために入れるのは、これ・・・。
コーヒー!
インスタントで良いんだけど、これを小匙で1杯ほど投入。
カレーに微かな「苦み」が加わって、まさに・・・
大人のカレー!
あとは煮込むだけだ。
箸でかき混ぜながら、ゴトゴト煮込むぞ。
11時30分、やっと完成・・・。
7時から作り始めて、
4時間半!
もう、眠くてフラフラ(涙)
完成写真・・・。
ゴムみたいに固かった牛すじ肉もトロトロに柔らかくなって・・・
超ウマい!(自画自賛)
玉ねぎなんか、ほとんど形が無くなるまで煮込んだからな。
マサト食堂、渾身の牛すじカレーだ(涙)
同居人の下書きチェック
同居人:これ、美味しかったね~^^
肉もトロトロだったわ^^
・・・・・・
同居人:さすがだわ^^
・・・・・・
同居人:・・・・・・
あのな、いつも言ってるけど、
料理の出来ない女は、オレにとって・・・
何の値打ちも無いのだ!
同居人:私、料理は上手だわ^^
お前、最近、作らんやんか!
手抜きばっかりやんか・・・
同居人:本気を出したら作れるのだわ^^
本気・・・
いつ、本気出すんだよ?
同居人:そんなの・・・
気が向いた時だわ!^^
・・・・・・
逃げ出したい!(涙)