こんばんは、夜中たわしです。
半年ほど前に食器洗い機、いわゆる食洗機を買いました。
自分で設置したときの話に加え、使ってみてのメリットやデメリットについて書きます。購入を検討している方は参考にどうぞ。
買ったやつはこれです。
(何だと……? 当時より2万円くらい安くなってる……??)
買ったきっかけ
我が家は夫婦共に肌が弱く、食器を洗えばたちどころに手が荒れます。さらに子どもが生まれてからは食器の量も増え、手荒れは悪化の一途。
そんな傷んだ手で子どもが抱けるでしょうか……?
抱けるっちゃ抱けますが、手荒れをなおすヤバイ薬を塗った状態で赤ん坊を抱くのはいささか問題があるでしょう。
となればもう、食洗機を使うか、ゴム手袋を使うかの2択ですよ。それなら食洗機で行きたいところ。
購入金額は手荒れの改善に加え、家事の時間短縮になるなら安いもの。手洗いと比べ水道の使用量が大幅に減るのもいい。
そもそもこんな非生産的な行為、毎日毎日やってられんのですよ。子どもの相手で時間はいくらあっても足りないし。
買う気持ちは固まったので、ネックとなるのは「我が家の狭い台所に置けるのか?」「水はどうやって引くんだ!?」ということくらいです。
置けた
やりました。本気を出せばどうにかなるものですね。
一応簡単に経緯を。
まず偶然にも流し台の前にジャストフィットするスペースがあったので、下のラックも合わせて買いました。
これです。
写真を見ていて「あれっ?」と感じた方もおられると思いますが、代償として流し下の右扉が完全に封鎖されてしまいました。まあ些細な問題ですね。左扉からめちゃくちゃ手を伸ばせばいいだけです。
水も引けた
あとは水回り。
食洗機に水を送り込むのに大それたことは必要ありません。
このような「分岐水栓」というものを流し台の水栓に取り付けるだけです。
取り付けるとこんな感じになります。
大概の水栓は外せるようになっていて、間に分岐用の水栓を組み込むことができます。調べる前は大それた工事か何かが必要かと思っていましたが、大したことないですね。賃貸でも取り付けられます。
どの分岐水栓が適用するかは、以下サイトで調べられます。
水栓は流石に素手では外せないので、工具が必要です。
このモーターレンチを買いました。他に使い道があるかはわかりません。
業者などは呼ばずに自力でやりましたが、特に大きな問題もなく設置できました。
ちょっと困ったのは……水道の元栓が劣化しているのか最後まで締まらなくなっていて、分岐水栓を組み込む最中、ずっと水がジワジワ湧き出てきていたってことくらいですね。あれはホントにやりずらかった。水栓内のパッキンが浮いてくるし。なんとかしたけど……。
こういうのは、事前に修理してもらっておきましょう。
メリット・デメリット
ようやく使った感想です。まずはメリットから。
メリット
当然のことながら、食器を入れるだけで勝手に洗ってくれるのが何よりありがたい。時間の節約になるし、手荒れも改善されました。
また手洗いだと即ヤケドするような熱湯(最大80℃とか)で運転してるので、手洗いより遥かにキレイになります。なお途中で「あ、あの食器すぐ使うから手洗いせな」などと中断して取り出そうものなら、高温の洗剤液に触れることになってメチャクチャ熱いです。おすすめしません。
デメリット
んでここからは、デメリットや気になるポイントをこまごま書いておきます。
一応言っておくと「手洗いする食器が減る」ってメリットが計り知れないため、ほとんどは大した問題ではないです。買って本当によかったですよ。
初期投資が必要
食洗機はそれなりの値段します。大体5万円前後~。これを高いと見るか、安いと見るか。
迷った時は「壊れるまで食器を洗い続けてくれるヤツにいくら払えるか?」と考えてみるといいかもしれません。
デカい
サイズが大きいため、台所が狭いと置く場所に非常に困ります。我が家でも先述の通り、流し下の扉を一枚犠牲にしてやっとこさ置けました。
他の作戦としては「流しの上に何としても置く」などもあります。
こういうのを使って。
……しかしこれ名前すごいな。
『食洗機の設置スペースが足りなくて食洗機購入を諦めていた方に、幅伸縮式タイプの食洗機ラック』
思ったほど入らない
まずはこちらを御覧ください。
Amazon商品紹介ページより![]()
この写真のように一切のムダなく入れられたら奇跡です。
(こんなちょうどいい食器、あるものかね)
自宅に元々ある食器を入れた場合、せいぜい入るのはこの半分くらいでしょう。
ほとんどの食器は残念ながら形が変わらないため、わがままな形だとスペースをめちゃくちゃ浪費します。これが洗濯機なら、洗うものは変形が自由自在なので適当にブチ込めばどうにかなるんですが。ズルいですね。
さらには慣れるまで食器を入れるのもなかなか難しく、やっとのことで入れても汚れた面が上を向いてるとまともに洗えなくて水が溜まってしまったり(当たり前)。
なので食洗機を導入した人は、もれなく食洗機に入れやすい食器を使うようになりますし、なければそういう食器を買うようになります。
あれですね。洗濯機で洗えないタイプの服は買わない、ってスタイルと似たようなもんですかね。
洗えないものもある
以下のようなものは洗えません。
- 耐熱仕様じゃない
- ガンコすぎる油汚れ
- 大きすぎる(入らない)
- 軽すぎる(水圧で飛び交ってしまい、無残な姿で発見される)
- 取っ手部分に穴の空いているフライパンを洗ってみたら、取り出した時に穴から熱湯が出てきた。メチャクチャ熱い!
軽いやつ(シリコンカップなど)は、下記のようなものを使えば洗えます。
あとプラスチック製品がクセモノで、油汚れのあるヤツと一緒に洗うと、油でヌルヌルになることがあります。プラスチックって素材自体が油のことが大好きみたいで。
油まみれの食器が多い時は強力な洗剤を使うか、同時に洗うのは諦めましょう。
時間がかかる
おおよそ洗浄に1時間くらい、乾燥でさらに30分かかります(乾燥は不要なら止めて、自然乾燥させるのも可)。
洗ってる最中になにか食べたくなったら、別の食器を用意するか、あるいは無理やり食洗機から取り出すことになります。気をつけないとヤケドします。あの時は危なかった……。
結構うるさい
洗浄中の音が結構大きいです。洗濯機レベル。会話はできますが、同室のテレビの音はまともに聞こえなくなります。
夜中に使うと眠れませんし、マンション等の場合は近所迷惑の可能性も。
フィルターの掃除が必要
定期的にフィルターの掃除が必要です。といってもちょっとブラシでこする程度ですが。
我が家の場合大して汚くならず、1ヶ月程度は普通に平気です。食べ残しがフィルターに残ると思われるんですが、ほぼ見つかりません。たぶん高温で粉砕されてどっかに消えてます。
(とは言え、大物はあらかじめ流しておくべきです)
食洗機を買うべき人、買うべきでない人
思ったより長くなりましたが、大体こんな感じです。
最後に、どんな人が食洗機を買うべきかを独断と偏見でまとめます。
買うべき人
- 忙しくて食器洗いをしている時間が惜しい
- 家事をとことん効率化したい
- そもそも食器洗いが嫌いだ
- 手荒れが気になる
- 食器入れパズルを楽しみたい
- 家電が買いたくてしょうがない
買うべきでない人
- 食器をほとんど使ってない
- 食器洗いが何よりの楽しみだ
- どんな手を尽くしても置くスペースがない
- 使っている食器が凄まじい形状のものばかりだ(例:縄文土器)
- 機械に食器洗いの仕事を奪われるのが不安だ
おわりに
ということで、ここまで読んだ方のほとんどは買うか迷ってる方だと思います。迷うなら買うべきです。これは必要なものですよ。そしてきっと置けます(もちろん採寸などはしっかりしましょう)。
そういや食洗機用の洗剤について書くタイミングがありませんでした。我が家ではタブレットタイプを使っています。
理由:粉タイプや液体タイプは、こぼしてしまう自信がある