【芸能・社会】関ジャニ、台湾公演2万2000人動員 記念イヤー節目にアジア進出2018年9月24日 紙面から
【台北=江川悠】人気アイドルグループ「関ジャニ∞」が22日と23日に当地の台北アリーナで初の海外公演「関ジャニ’Sエイターテインメント GR8EST in Taipei」を開催。2日間で2万2000人を動員した。22日に全国デビューから丸14年を迎え、15周年の記念イヤーが異国の地からスタートした。ジャニーズ所属グループの台湾公演の開催は、2012年のHey!Say!JUMP以来6年ぶり。節目の第一歩はアジア進出への足掛かりとなった。 20日午後9時すぎ。台北の松山空港の到着ロビーに「關八」(関ジャニ∞の中国語表記)のメンバー6人が姿を現すと、現地ファン約500人が悲鳴のような歓声で迎えた。今回の公演を宣伝する巨大パネルも空港に掲示され、いきなりスーパースター気分を味わった。コンサートも、両日ともに約7割が現地でチケットを購入したファンだった。 「大家好マ(ダージャーハオマ)/みんな元気?」「ニ愛關八マ(ニアイクァンハマ)/関ジャニ∞を愛してますか?」。安田章大(34)の中国語のあいさつにファンが大声援で応える。大倉忠義(33)も「我想大家(ウォシャンダージャー)/みんなに会いたかった」と呼び掛けた。 公演前に初めて6人だけで円陣を組んだという。渋谷すばる(37)が脱退し、6人の新体制による5大ドームツアーが7月にスタート。「新しい形になってコンサートをやりながら自然にバランスが取れてきている」と語る村上信五(36)は、23日の公演前に「昨日の公演は、昔の松竹座みたいに初心に帰る気持ちになりました」と振り返った。 台湾公演で歌ってほしい楽曲を事前に公式サイトで公募。その中から選んだ「好きやねん、大阪。」は22日の公演で「好きやねん」というセリフを錦戸亮(33)が「我愛ニ(ウォアイニ)」に変えてシャウトした。アンコールでは、安田のギター演奏に合わせ、「無限大」という楽曲の一部を中国語に変えて全員で歌った。 丸山隆平(34)おなじみの一発ギャグは、初日は不発に終わり、海外初すべりを味わったが23日は大ウケしてガッツポーズを連発。ナニワ魂? も台湾にアピールした。大倉は「ファンの方が振り付けも歌も覚えてくれているし、日本語も理解して、僕らが話す中国語の方が伝わりにくいくらい」と感激していた。 10月4日には、東京・NHKホールで開催される「日・ASEAN音楽祭」に出演し、アジア進出への機運をさらに高めていく。村上は「台湾でもまたやりたいですし、迎えて下さるところがあればぜひ!」とニッコリ。15周年は飛躍の可能性を∞(無限大)に秘めている。 ◆骨折から復帰の安田 「歩くの速くなりました」昨年2月に髄膜腫の手術をし、今年4月にも胸椎と腰椎を骨折した安田は、7月15日の初日公演(札幌ドーム)から参加し、順調に回復してきている。 「歩く速度も速くなりましたし、日常生活で苦労するところはありますが、月日がたつにつれて治ってきています」と話した。 ◆台風からの復旧アピール 現地紙も大きく報道台風21号の被害を受けた大阪の復旧をアピールするため、関ジャニ∞は21日にグランドホテル台北で開催された大阪観光局の会見に大阪観光シンボルキャラクターとして出席。この模様は「蘋果日報」など現地の新聞各紙に大きく報じられた。 ◆期間限定ストアも登場関ジャニ∞の初の台湾公演開催を記念し、台北アリーナのはす向かいにある商業施設「微風南京」に「関ジャニ∞STORE」が10月21日まで期間限定でオープン。現在は関ジャニ∞のCD(台湾仕様)の販売のみだが、今後は公演のグッズも取り扱う予定という。メンバーが開店前に訪れて特大パネルに書いた直筆サインも見ることができる。同店を訪れた20代の女性会社員・呉佳恵さんは「衛星テレビで放送されている『関ジャニ∞の仕分け』などを見て日本語を勉強しています。初の海外公演で台湾に来てくれてすごくうれしい!」と喜んでいた。
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