旅行

2017/02/09

私は旅行が好き。
小さな旅行から海外旅行まで、日常から違う空間に身をおく行為自体が好きなのです。お金と時間がなければ成り立たないので、最近はなかなか行けないのですが(笑)、できるだけさまざまな場所に足を運び、いろんな文化に触れたいと思っています。

数年前、初めてドイツを旅行したときは1人ぼっちでした。英語もドイツ語もわからないのに、1人ぼっちで行きました。さらには外国でのホテルの予約もよくわからず、1泊分くらいインターネットでやってみて(予約ができているのかどうかも怪しかったのですが)、とにかく旅に出てみました。思い返してみれば、無謀な旅でした。

まずドイツに到着して、駅のトイレがコイン式になっていて、びっくり。いくら入れたらトイレが使用できるかもわからず、泣きそうにもなりました。インフォメーションに行っても日本語が通じないので、助けてもらえず。私の保険として、電子辞書を持ってはいましたが、それを使ってそんな細かい質問を英訳(独訳)する技術も私にはありませんでした。辞書ではそんな方法は載っていないですし(笑)。無事に日本に帰れるのかすら不安になりました。

そんな私の心強い味方は1冊の本『地球の歩き方』でした。図書館から借りたその本は、ドイツの空港でタクシーに乗っても見せるだけでホテルに連れてってくれました。ホテルでも見せるだけで割引サービスも受けられました。それ以来、どこを旅するにも外国に行くときには必ず『地球の歩き方』を持参します。リュック1つで海外に出る私ですが、厳選された荷物の中に必ず入っています。

『地球の歩き方』はもちろん、外国語の本や、国の歴史がわかる本、いろいろな国の食生活がわかる本、観光ガイドブックなどなど、図書館にはたくさんの本があります。旅のお供に、勉強のお供に、最近の私の妄想旅行にも図書館の本は一役買ってくれています。みなさんもいかがですか?

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『地球の歩き方 Plat06 ドイツ』地球の歩き方ガイドブック編集部(2016年)
地球の歩き方もいろいろなバージョンが出ています。コンパクトサイズの少し趣向の変わったもの

館長写真

鳥越美奈
福岡県北九州市出身。1988年から北九州市の複数の公共図書館に勤務。2008年に公共図書館の運営を担う図書館流通センターの社員として、北九州市立八幡西図書館の初代館長、中間市立中間市民図書館の館長を務めた。2015年5月より福智町立図書館館長・歴史資料館館長。

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