群馬県、特急料金「無料」の社会実験 東武桐生線で

北関東・信越
2018/9/21 21:30
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 群馬県は東武鉄道桐生線(太田―赤城)の利用促進に向け、特急「りょうもう」の同線内の特急料金を全額負担する社会実験を11月から始める。桐生線は昼間の時間帯、特急と普通列車が1時間に1本ずつ走っている。県が特急料金を負担することで普通運賃だけで乗車できる列車本数を2倍にして利便性を向上。どれだけ利用客が増えるか検証する。

東武鉄道の特急「りょうもう」

 実施期間は11月1日~12月31日。特急利用者であれば年齢や居住地にかかわらず参加可能だ。いったん購入して使用した特急券を申請用紙に添付し、県などに費用を申請する。対象になるのは太田市から桐生市を経てみどり市に向かう桐生線内相互の乗り降りだけで、北千住や館林、足利市など同線の区間を越えた利用は対象にならない。

 申請用紙は県のホームページからダウンロードできるほか、沿線各市の市役所、県土木事務所でも配布する。実施期間中に使った特急券をまとめて2019年1月4~31日の間に提出する。申請にあたっては、交通に関する県のアンケートに答える必要がある。

 県の調査によると、東武桐生線の沿線住民の約6割が年に1回も鉄道を利用しておらず、少子高齢化の影響で今後20年間で利用者数が3割減少する見通しだという。

 「りょうもう」は浅草駅(東京都台東区)と赤城駅(みどり市)を結ぶ座席指定制の特急列車。桐生線太田―赤城間では中間の3駅に停車する。

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