木村、名古屋メシ食って世界戦４連続KOへ

　名古屋市の武田テバオーシャンアリーナで２４日に行われるＷＢＯフライ級タイトルマッチの予備検診が２２日行われ、３度目防衛がかかる王者の木村翔（２９）＝青木＝と挑戦者の田中恒成（２３）＝畑中＝はともに異常なしと診断された。新幹線で名古屋に乗り込んだ木村は余裕の表情。２３日の計量後には、ひつまぶしとみそ煮込みうどんを満喫して、４連続ＫＯでの防衛のパワーにする。

　予備検診当日に新幹線で名古屋入りした王者・木村はいつも通りのリラックスムード。挑戦者の田中とは約２カ月ぶりの対面だったが「前より顔がシュッとしてましたね。減量中だから当たり前か」と、天然発言で報道陣を笑わせた。

　世界チャンピオンにもかかわらず移動はグリーン車ではなく一般の指定席だった。席を取った所属ジムの有吉将之会長からは「そんなに甘くないよ」と言われて「まだ防衛回数が足りないってことですかね」と頭をかいた。それでも、約１時間半の移動中はぐっすり。アマ経験がほとんどなく、プロで黒星デビューからはい上がってきた雑草男は敵地・名古屋にも連休初日で満員の新幹線にも動じない。

　２３日の計量後にはお楽しみが待っている。昼食にひつまぶし、夕食にはみそ煮込みうどんと「名古屋メシ」を満喫するつもりだ。「せっかく名古屋来たんだから。それにみそ好きなんですよ。赤だしも大好物」。名古屋名物もパワーに変えて、王者が世界戦４戦連続ＫＯ勝利を狙う。