この世にシャンプーの詰め替え作業をするのが好きで好きでたまらないという人間がどれだけいるのかは知らないが、少なくとも私はキライだ。
いや、詰め替えるだけならいい。本当にそれ「だけ」なら。でもそうじゃないだろう?とにかくあのシャンプー的なものとその周辺のボトル界隈には、腹が立つことが多すぎる。
ポンプは最後まで吸わないから底の方に中途半端に残るし、詰め替える前に洗わなきゃと思ってボトルを水でゆすいでもコンディショナーなんかはいつまでもヌルヌルするし、乾かすのは1日がかりだし、詰め替えパックから移し替えるときもボトルの口が小さくて大変だし、ヘタするとこぼして周りがベタベタになるし。そもそもあのボトル、風呂場に置いておくとすぐ底の方にカビとかピンクのヌメりとかが発生するし。身体をキレイにするためのモノなのにおまえが真っ先に汚くなっていくってのは、まったくどういう了見だよと正座させて説教したい気持ちである。
そんなわけで、私は数年前に三輝という会社の「詰め替えそのまま」という製品を発見したときは「まさにコレだ!」と思い、以来愛用してきたのだ。
このグッズはその名の通り、詰め替えのパックに直接ポンプとフックをつけて、そのまま使えるもの。空気が入らないポンプなので、最後はパックがぺったんこになるまで無駄なく使い切れるし、ぶら下げておけるからカビなども発生しにくい。下に置かないから風呂掃除もしやすくなるなど、いいことずくめであった。
しかし、唯一の問題は…ネジ式のキャップが付いているタイプの詰め替えパック(ラクラクecoパック)には対応していない、ということ。そして残念なことに、私が愛用している率の高い花王製品は、今ほとんどがこのタイプになってしまっているということ…(※)
だが、例によってそんなことでくじける私ではない。何かいい解決策はないかと探していたら、なんと公式から「スマートホルダー」なるものが発売されているではないか。さすがは天下の花王様である。こちらも「詰め替えそのまま」と同じく空気が入らないポンプなので、最後までキッチリ使い切れるらしい。
「詰め替えたくない」というニーズの部分は、コレで解決だ。残るは「下に置きたくない」の方だが…こちらもちょっと調べて見つけた。無印良品の「横ブレしにくいフック」を少し広げて、ポンプ上部に引っかける方法だ。吊るした状態だとポンプが押せないので、使うときはフックをつけたままいったん下におろして、終わったらまた吊り下げる。このやり方なら、普通のポンプ式のボトルにも応用が効きそうである(ていうか下に置きたくないだけならコレのみでいいかも)。
というわけで、私は「詰め替えそのまま」と「スマートホルダー+横ブレしにくいフック」のコンボにより、だいたいどんなシャンプーの詰め替えでも使える自由を手に入れたのだった。おかげで、当面は満ち足りた状態で暮らしていけそうである。
(※…これを書き終えてから「詰め替えそのまま」のサイトをちゃんとみたら、じつは「ラクラクecoパック用のオプションパーツがあったらしい、というオチ。でも、「スマートホルダー」の方が設置に幅をとらないので、3本くらい並べることを考えるとこれはこれでよかったかなと思っている。)