安倍首相自ら“爆買い”、礼讃本のランキング不正操作が発覚。波紋広がる

安倍首相が2度目の総理大臣に就任する直前の2012年9月に出版されたベストセラー書籍『約束の日 安倍晋三試論』が、安倍首相の資金管理団体「晋和会」によって少なくとも374万円分の大量購入によりランキングを不正操作されていたことが発覚。波紋を広げています。

更新日: 2017年03月07日

4 お気に入り 14043 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

大手書店で第1位を記録した書籍『約束の日 安倍晋三試論』

2012年9月に出版された小川榮太郎著のベストセラー書籍。

いま、その「ベストセラー」になった経緯が問題視されています。

安倍氏が自民党総裁に復帰した総裁選直前の2012年8月末、小川氏は『約束の日安倍晋三試論』を出版しました。

発売後、同書はすぐにべストセラーとなり、同書の新聞広告によると、大手書店で軒並み販売「第1位」を独占。「関連本 異例の売れ行き 安倍氏 書店では好調?」(神戸新聞 12年10月12日付)と報じられたほどです。

『約束の日 安倍晋三試論』著者。
「創誠天志塾」塾長。
政治評論家の故・三宅久之に師事し、三宅とともに陰で安倍総裁誕生(2回目の総裁)に尽力したことで知られる。

そのからくりは、安倍首相自らの政治資金での“爆買い”だった

放送事業者に対し放送法の遵守を求める「放送法遵守を求める視聴者の会」と安倍首相の癒着、そして同会の中心人物・小川氏の著書を安倍首相の資金管理団体が大量購入していたことを報道する記事。

安保法制廃案を訴えた岸井成格キャスターを新聞広告で個人攻撃した「放送法遵守を求める視聴者の会」。中心人物の著書を安倍首相が政治資金で少なくとも2380冊、計374万8500円も“爆買い”していました。

2015年11月に産経・読売両新聞にTBSの報道番組「NEWS23」の岸井成格氏を名指しで批判する広告を掲載した「放送法遵守を求める視聴者の会」。
その中心人物である小川榮太郎氏の2012年の著書を、安倍首相の関連団体が“爆買い”していたと日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が報道しています。

「晋和会」の12年分の政治資金収支報告書には、書籍代として支出先に大手書店の名前がずらり。収支報告書に添付された領収書を見ると、小川氏の『約束の日』を少なくとも2380冊、計374万8500円購入していることが分かりました。

“爆買い”をした「晋和会」は安倍晋三首相の資金管理団体です。

政治資金から、日本会議の本尊、生長の家の分派の幹部が書いた「約束の日」を数千冊爆買いしてた

政治資金の収支は政治資金規正法により作成・提出が義務付けられており、総務省のホームページで「晋和会」の記録も閲覧することができます。

大手書店での販売「第1位」が並んだことを紹介する新聞広告(上)と、「第1位」の時期が一致する「晋和会」の書籍代の領収書(下)。

「丸善書店丸の内本店」で同年10月16日に900冊購入、「紀伊国屋書店」でも同年11月9日に900冊購入するなどまさに「爆買い」。同書の新聞広告での販売「第1位」の時期とも一致します。

同書が売れたことは、安倍氏の自民党総裁復帰にもー役買った格好。小川氏側から購入を依頼したのかという編集部の質問に、小川氏は「ご指摘の事実はございません」と回答しています。

小川栄太郎氏は安倍首相の熱烈なフォロワーとして知られています。
こうなると『約束の日 安倍晋三試論』のAmazonでの多くの絶賛レビューも怪しく思えてきてしまいます…。

安倍晋三氏を褒め称える本を書くと、安倍氏の政治団体が大量に買い取ってくれるーーという話を赤旗記事をもとに紹介したら、「赤旗だけだと信用できない」みたいなツイートが寄せられたので、総務省のHPを調べてみました。これが面白い結果に。 pic.twitter.com/ouF64PepyQ

安倍晋三氏を褒めたたえる本(幻冬舎)が出版されたのが平成24年9月3日。その年に、異常に書籍購入費が膨らみます。9月3日と4日、安倍氏の政治団体は、紀伊国屋、有隣堂、リブロ池袋本店から大量に書籍を購入。どの支出も、この本の値段でぴったり割り切れてしまうということに。

@yoyoshimata @kei_nakazawa 既出ですが、WILL2011年7月号に自分の原稿と三宅久之の「安倍総理再登板待望論」、「ジャパニズム」2号「安倍晋三の逆襲」など提灯記事で一括購入を伺わせる記録もあります。 pic.twitter.com/81l7ZqGFI1

東京プリンスホテルで11月11日に行われた小川氏の出版記念パーティー。安倍首相が発起人筆頭として出席して祝辞をのべました。
首相に返り咲いた安倍氏と小川氏の蜜月関係は現在でも続いています。

同書籍の出版記念パーティーには安倍首相も出席していたそうです。

ある出版関係者は、「これは、販売促進の典型的な手法だ」と指摘します。
「大手書店で大量購入すれば、販売実績が1位になる。それが新聞広告に出ればさらに各書店が平積みする。金のあるものにしかできない手法ですよ」

豊富な資金力にものを言わせ、大手の書店で“爆買い”をすることでランキングを自作自演。
その“実績”をもとに「今、話題の本なんですよ!」と広告を出すという手法。

本を爆買いして「民意の形」を意図的に創りだして自民党内部を騙し、総裁になって総理になったと言われても仕方ないやり口じゃないのか。

ベストセラーという民意を金で買う。政治資金って、こういう使い方をするものなのでしょうか?

よくよく考えたらアベノミクスもまるで同じスキームで実施されてるよね。
株高によって日本を立て直すと言い出して、結局毎日300億ずつ日本株を買い続けて、株が上がった含み益が出たと喚き続ける。

Twitterでは様々な声が

国民の税金からむしり取っている政治資金で、アベシが小川榮太郎氏の本を爆買い。主要書店で即ベストセラーの一位となる。買ってもらった小川榮太郎氏は、安保法制廃案を訴えた岸井キャスターを新聞広告で個人攻撃。狂ってる #アベ政治を許さない twitter.com/iwakamiyasumi/…

公正さのかけらもない。首相によるこんな癒着、許されるのか?→【赤旗12/13】安保法制廃案を訴えた岸井キャスターを新聞広告で個人攻撃した放送法遵守を求める視聴者の会。中心人物の著書を安倍首相が政治資金で計374万8500円も爆買いpic.twitter.com/iRvn8xsAel

何が「放送法遵守を求める視聴者の会」だよ全く(笑) このエセ中立団体の中心メンバー小川榮太郎は、自らの安倍礼賛本『約束の日(幻冬舎)』を、安倍の資金管理団体「晋和会」に合計2000冊以上(300万円以上)買ってもらったそうです。 pic.twitter.com/6HSPpbfQTG

首相をほめた本をつくれば安倍首相の政治資金で爆買いしてくれて、新基地建設に賛成すれば内閣官房からカネがもらえて、好みの歴史観になってくれれば出資金を元に戻してくれて、票をくれれば政策を実現してくれる――と何とも露骨でイビツですよね。 twitter.com/AoiGodou2nd/st…

しっかり追及しなきと、どんどん政治介入を許してします。爆買い、爆走する安倍政権 twitter.com/tokyo_democrac…

@nitiyoutwitt @thouautumn 安倍首相のこの下劣な本の購入は政治資金規正法にひっかからないのかな

安倍ちゃん礼讚本爆買いは「総務省ホームページ」で知ることができる。 税金即ち「政治資金」で購入されているということだよね…(´・ω・`) twitter.com/yoyoshimata/st…

@yoyoshimata で、この買われた何百冊もの本たちはどうなったんでしょうねぇ。 後援会などにばらまかれて、その後は、、、

岸井キャスター攻撃した広告主の中心人物の著書を安倍首相が政治資金で爆買い!日本のリーダーともいえる首相がこんな姑息なことをしていたことに心底呆れました。戦争法…... tmblr.co/ZnYsTy1zpsrB7

12