今回は、春から秋にかけての登山で、防寒着として使える軽量ダウン(300グラム以下)をご紹介します。
近年キャンプ場や夏山の山頂で、UNIQLOのウルトラライトダウンを着ている人が爆増しています。隣にも、向こうにも、目の前にも、UNIQLOだらけ。キャンプ場の炊事場でもトイレットでも、ウルトラライトダウンの品評会といった趣です。
「UNIQLOは山道具として使えるか」。登山界でしばしば耳にする議論です(同様に、「山ギアの一部は百均で代用できるか」というのもあります)。
ぶちまけた話をしてしまえば、できるといえます(百均問題も同様です)。
現に、夏山の3,000m級の山頂には、前述のとおりウルトラライトダウン派の登山者が一定数います。それは防寒着として用をなしているということの証左です。
さて、そのような現実がある中で、UNIQLO社製品のものよりも数倍高価なアウトドアメーカーのダウンを買う価値はどこにあるのか。
一つは、「かぶるのが嫌だ」というどうでもいいような、しかしアウトドア派としてはほとんんどアイデンティティにかかわるような問題があります。実際、キャンプ場や山頂でウルトラライトダウンかぶりにあうと、結構落ち込みます。
二つ目は、やはり性能面でアウトドアメーカーのダウンは一日の長があるということです。
軽量、コンパクト、保温性など、軽量ダウンの重要要素において、アウトドアメーカーはやはり優れています。その優位性が、価格に見合っているのかは個人の判断によるとしかいえません。
もし、どこかのフィールドや山頂において、UNIQLOのウルトラライトダウンを着て寒さを感じたならば、より高機能な製品を買い足せばいいでしょう。UNIQLOでかぶったという苦い思い出がいつまでも脳裏にこびりついて剥がれず、トラウマになっているようならばすぐに新しいものを買い足しましょう。
さらに日常生活でも、軽量ダウンは冬のインナーダウンとして重宝します。寒い季節に、カバンやザックに忍ばせることで、外出先で不意な寒さに襲われた時に役立ちます。商品を選ぶときは、街着としてのインナーダウンの活用も考えて、予算と自分の趣味とUNIQLO問題を勘案して、慎重に吟味しましょう。
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軽量ダウンの最終形態
クイックフラッシュジャケット/ウエスタンマウンテニアリング
マニアに人気の最高級軽量ダウンです。軽量なのに保温効果バツグンのULタイプ。ミニマリストにとっては必携のアイテムといえるでしょう。アウトドアシーンで着ている人はあまり見たことがないです。
●45,000円+税
●重量:225グラム
●中綿:850FPグースダウン
●カラー3色
●アメリカ
フィルパワーは最高レベルの1000FP
プラズマ1000 ダウンジャケット/モンベル
世界最高品質の1000FPを使った超軽量モデルです。モンベル独自のキルティングパターンでダウンの偏りをなくすことに成功。130グラムという超軽量に加え、独自技術で保温力も強化。他に真似できない逸品です。
●25,400円+税
●重量:130グラム
●中綿:1000FPEXグースダウン
●カラー3色
●日本
軽量ダウンの中で随一の暖かさ
セリウム LT フーディ/アークテリクス
ソフトな表地は薄いながらも十分な耐久性を持ち、DWR加工によって水分の侵入を防止します。フードはダウンによって保温され、フィット感を高める調整が可能。2つのジッパー付きハンドポケット。嵩張らないようにデザインされた袖口部分は重ね着の際にも邪魔にならないなど細部に気を使った設計になっています。左ポケットの内側に収納袋が連結され、紛失防止になっています。純粋なアウターとしても使える保温性。
●45,000円+税
●重量:275グラム
●中綿:850FPグースダウン
●カラー5色
●カナダ
ダウンのウィークポイントである動きにくさを克服
リム エッセンス ジャケット/ホグロフス
動きやすさを追求した立体裁断仕様のスリーブを採用しています。洗練された北欧デザイン、温かさ抜群のグースダウンを使用。2つのハンドウォーマーポケット付きです。
●34,000円+税
●重量:180グラム
●中綿:800FPグースダウン
●カラー2色
●スウェーデン
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