こんにちは、らくからちゃです。
ぼけっとネットサーフィンをしていたら、こんなツイートを見かけました。
普段、見慣れている世界地図は、メルカトル図法で書かれているため、赤道付近と極付近とでは実際の面積と受ける印象は大きく異なります。地図では、世界最小の大陸オーストラリアより、世界最大の島グリーンランドのほうが大きく見えますけど、実際に重ねてみるとオーストラリアのほうが3倍くらい大きいんですよね。
で、ヨーロッパの位置に日本の地図を重ねてみたのが下の図になりますが、どうでしょう。思ったより広い?それとも狭い?
感想は人それぞれでしょうけど、個人的には
え、こんな狭かったんだ( ゚д゚)
と結構びっくりしちゃいました。
世界で7番目に広い島
その昔、「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」という交通標語があったそうですけど、本州島は世界第7位の面積を持つかなり大きな島です。順位表を作ってみるとこんな感じ。
順位 | 島の名前 | 面積(平方km) | 所属国 |
---|---|---|---|
1 | グリーンランド | 2,175,600 | デンマーク自治領 |
2 | ニューギニア島 | 786,000 | インドネシア・パプアニューギニア |
3 | ボルネオ島 | 743,330 | インドネシア・ブルネイ・マネーシア |
4 | マダガスカル島 | 587,041 | マダガスカル |
5 | バフィン島 | 507,451 | カナダ |
6 | スマトラ島 | 473,600 | インドネシア |
7 | 本州 | 227,970 | 日本 |
8 | ビクトリア島 | 217,291 | カナダ |
9 | グレートブリテン島 | 209,331 | イギリス |
10 | エルズミーア島 | 196,235 | カナダ |
21 | 北海道 | 78,073 | 日本 |
36 | 九州 | 36,749 | 日本 |
49 | 四国 | 18,780 | 日本 |
ちなみに本州島の人口は、世界第二位。ちなみに1位はインドネシアのジャワ島だそうです。
ヨーロッパの国って、あまりサイズ感のイメージつかないんですけど、それほど「大きい」ってイメージは無いんですよね。ただこうやって改めて地図を重ねてみると、フランスもドイツも案外デカイなと。確かに南北の長さに関しては、日本もかなり大きいのですが、重なっている部分の面積に着目すると結構デカいもんですよね。
どこまでをヨーロッパと呼ぶか?については解釈に差が出るんでしょうけど、順位表を作ってみるとこんな感じ。
順位 | 国名 | 面積(平方km) |
---|---|---|
1 | ウクライナ | 603,550 |
2 | フランス | 551,500 |
3 | スペイン | 557,370 |
4 | スウェーデン | 450,295 |
5 | ドイツ | 357,022 |
6 | フィンランド | 338,145 |
7 | ノルウェー | 323,802 |
8 | ポーランド | 312,685 |
9 | イタリア | 301,340 |
10 | イギリス | 243,610 |
日本が約378,000平方kmですので、ドイツは同じくらい。フランス・スペインは1.5倍くらいにもなるんですねー。
面積以上に狭い国ニッポン
更に山がちな日本列島と比べると、なだらかな丘陵地帯の多いヨーロッパとでは、住んだり農地として利用できる国土の占める割合は大きく異なります。
国交省の作っている資料を参考にすると、可住地面積は
- 日本・・・10.35万平方km
- イギリス・・・ 20.63平方km
- ドイツ ・・・23.79平方km
- フランス・・・39.72平方km
となり、イギリス・ドイツの半分、フランスと比べると1/4しかありません。ちなみに、イタリアも20万平方kmくらいありますんで、主要国の中ではダントツの最下位です。
(出典:国土の脆弱性)
日本は世界的に見ても人口密度が高いと言われていますが、可住地あたりで見ると更に突出していることがわかります。
まあそりゃ、アメリカやカナダ、オーストラリアと比べるとギュウギュウ詰めに生きているのは分かるんですけど、ヨーロッパ各国と比べても3倍くらい人口密度が高いんですよね。なんでも、世界中のすべての人間を南アフリカ共和国に集めても、東京の人口密度のほうがまだ高いんだとか。なんだそりゃ。
日本の特異性は頭に入れておいても良いかも
また国土全体が細長く、乏しい可住地を縫うように鉄道・高速道路網が走っているため、災害時の物流が寸断されるリスクが高いのも事実です。人口過密には沢山のデメリットがありますが、その半面、すぐに沢山の人を集めやすいといったメリットも無いワケではありません。
世界には196もの国がありますが、ひとつとして同じ国はありません。
それぞれの国が、どの国とも違う特徴を有しています。その一つ一つの違いの上に、多種多様な人々が暮らしています。数値の大小にこだわらず、その違いを楽しむことが、国際理解の基礎になるんじゃないのかなー、なんて思う今日このごろです。
ではでは、今日はこのへんで。